アサシンクリード・シャドウズ大炎上。だが過去作もけっこう雑な点はあったという話

暗殺者になってテンプル騎士団と戦うSF歴史アクションゲー、アサクリシリーズの最新作・シャドウズが炎上している。 今回は日本が舞台なのだが、日本人が主人公じゃない、日本史のリサーチが甘い、日本と思えない表現が多い、日本語トレイラーに中国語入ってた、などなど、いろんな方向から火が放たれて本能寺状態なのである。謀反人は明智だけだと思ってたら…

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古代エジプトの書記は体のどのへんに負荷がかかっていたか。骨の変形から見る結果

古代エジプトの書記の骨(というか関節)を調べて、その変形から仕事の負荷を見てみようという研究が出ていた。 論文のタイトルにもあるとおり、対象はアブシールで出土した古王国時代の書記たち。「書記」かどうかは、埋葬から上流階級だなというところや、墓の副葬品、故人の職業として歯書記だと明確に書かれているかどうかなどで判別しているらしい。正確な…

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古代エジプトのペンは「葦」ではなく「イグサ(灯心草)」。日本語使い分けどうしよう…

今までなんとなく、古代エジプトのペン(筆)のことを「葦」と書いてきた。だが、実は「イグサ」のほうが訳語としては正しい、ということにフト気づいてしまった。 実はプトレマイオス朝の頃にペンの種類が変わり、文字体が変化したのだが、その前後でペンに使われる植物の種類が変わっているのだ。 ●王朝時代 Juncus maritimus →…

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解読できないエジプト語「バルーア・ステラ」→文字が風化しすぎて分からん

ヨルダンに、古代エジプト語っぽいけど未解読の石碑がある、という話を読んで、ほうどんなものかなと思って調べにいってきたのでメモを残しておく。 バルーア・ステラ(Balu'a Stele)という名前のもの。検索したらすぐ出てきた。 出土地はヨルダンで、おそらく新王国時代の後半、第19~20王朝のもの。エジプトがレバントを支配し、強い影響…

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古代エジプトに存在したのは「スイレン」、だがLotusの一般的な訳語はハスという面倒さ

まず最初に、古代エジプトに生えていたのは「スイレン」であり、「ハス」ではない。ということを念頭においてもらいたい。 「睡蓮」と書いている本は正解で、「蓮」と書いてある本は全て間違い。蓮はインド亜大陸から東南アジアあたりが原産のものと、アメリカ大陸が原産のもののニ系統が知られているが、どちらも古代にはエジプトに入ってきていない。そし…

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ギリシャ語文献にヒッタイトが残らなかったもう一つの理由は「接触時期が短い」か?

ヒッタイトは、ほんの1世紀前に再発見された新しい文明である。大国としてエジプトと渡り合った時代がありながら忘れ去られ、その首都の場所やかつての王たちの名前も埋もれたままになっていた。 原因の一つは、ギリシャ語記録に全く残っていなかったからだ。以前、年表を書いて考えてみたが、クレタ島の文明崩壊後、文字を失ってしまったギリシャ系の民族…

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「古代エジプトには冷蔵庫があった!」→近隣の古代文明でも普通に使ってたよ、エジプト起源でもないし

日本にしかないものを褒めても「はいはい日本すごい系のやつね」って言う人がいたり、別に他の国でも普通に有るものなのに「これは日本にしかない!」と言ってるのが世の中に広まったりするのは良くあるパターンだが、古代文明でもそれは「あるある」である。 今回たまたま通りすがりに見つけてまったのは、「古代エジプトには冷蔵庫がある!」というやつで…

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ラパ・ヌイ(イースター島)の人口上限は3,000人~4,000人? 過去の研究の見積もりが多すぎた可能性

ラパ・ヌイ(イースター島)に残る畑の痕跡から食料生産量を割り出し、島の収容人数がかつて想定されていたよりだいぶ少なかった可能性があるという説が出ていた。 具体的に言うと、かつての説では16,000人とされていたものが、3,000~4,000人の可能性があるという。上限人数は、リモートセンシングや現地調査でかつて畑のあった場所を割り出し…

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ヌビア(メロエ)とインドの繋がり:かつて見えなかった伝播経路が見えてきた

もう10年くらい前になるが、ヌビアの神にインドからの影響がある説を追ってみたことがある。 その時は、「なんか似てるところもあるけどつながり薄いなあ…」と思っていたのだが、近年の発見により、プトレマイオス朝後半くらいにはインドとの交易路が確立されており、インド文化も流入していたことが物証とともに判明している。 どういう発見があった…

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古代エジプトで使われていた材木リスト②

前回からの続き。 エジプト国内で育つ、木材として利用されていたことがわかっている木の種類リスト。 外来種でもエジプトで栽培されていればここに入れている。 ●Carob イナゴマメ 実を食べるついでに木材としても利用。エジプトで庭園に植えられていた。硬い木材が取れるので、大型の家具など耐久性の必要なものに使われた。…

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古代エジプトで使われていた材木リスト①

前提知識として、現代も古代もエジプトではほとんど木材が育たない。 雨が全然ふらないんだから当然である。貴族の墓の壁画に庭園の絵とかあるのは、人が毎日水を運ばないと木が育たないからで、家の中に緑や池があるのは、超ぜいたくな風景だったから。要するに財を誇り、理想的な風景を描いているわけだ。 なので古代エジプトの遺物に木材を使ったもの…

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対馬の「韓国人お断り」、仏像盗難事件が無かったことにされようとしている世界線にドン引き

2012年、対馬の海神神社から二体の仏像が盗まれた。 しかし韓国側は「元々韓国のものだった」として返還を拒否。一体は破損した状態でなんとか返還されたが、もう一体は、今に至るまで戻ってきていない。 最近流れていた、対馬の神社が韓国人お断りにしたというニュースには、この話が全く触れられておらず、むしろ無かったことにすらされている気配…

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「グリフィンはプロトケラトプスの化石を見て創られた」という説に対する学者の反論

「どう見ても似てねーだろ」と書くだけでこの長さ。真面目にツッコミ検証するとこうなるんだな…大変だな…という感じ。 ギリシャ神話に登場するグリフィンは、中央アジアで見つかる角のある白亜紀後期の恐竜、プロトケラトプスの化石が元になっているのでは。という説が、1990年代にアドリエンヌ・マヨール(Adrienne Mayor)という人に…

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作物としてのアズキの起源は日本らしい。秘密は「赤い色」にあった

日本の農作物は大陸から渡ってきたのものが多いが、縄文人が多く食べていたことが知られるようになったアズキは、実は日本で栽培化されたものだと最近の研究でわかったらしい。 アズキの全ゲノムデータ解析が可能になり、さらに東アジア全般のアズキ栽培種・野生種も分析されて、比較できるようになって起源地が見えてきたということだ。 決め手となった…

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