最後の巨大ラクダ、モンゴルで2万7千年前まで生存していたことが明らかに。これは夢が広がる

巨大ラクダって何だよ、という話だが、古代世界には今生き残っているよりはるかに巨大なラクダたちが存在したのである。 今回のニュースの種類とはちょっと違うが、Giant Syrian Camelという5万年くらい前までは生きていただろう種類の復元図がこんな感じ。 Giant Syrian Camel https://www…
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雑誌読み放題の月定額サービスが楽すぎて、町の本屋に行かなくなったという話

昔は各町、駅前の商店街通りとかに小さな本屋があったものだと思う。 小さい頃にそこで毎週ジャンプ買ってた。とかあると思う。 しかし今となっては、そういう小さな本屋はどんどん消えていってる。というか、自分も行く必要が無くなってしまったことを痛感するようになった。 という話をしたい。 ●町の小さな本屋さんに行くシチュエーシ…
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高山植物の知られざる経歴、最近の植物DNA分析すごいなって話

高山植物の経歴といえば、一般的には寒冷な時期に北から日本に侵入し、温暖化すると消えて高地にしか残らなかった、という考え方が一般的である。特に日本はそうで、多くの高山植物、そしてライチョウのような高地特有の生き物が、「氷期の生き残り」と説明されている。 だが最近の研究で、実際には、そんな単純な話では無いことが分かってきているらしい。…
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自然描写はどのように進化するか。「初期ギリシア芸術における自然再現」

専門書なのでやたらお硬い内容だが、言ってることはめちゃくちゃ分かる。というか自分で絵とか描いたことにある人ならやたら刺さるだろう本である。 前提として、ギリシャ芸術はメソポタミアやエジプトなど、先行する東地中海世界の芸術様式に影響を受け、基礎部分についてはほぼ同じである。そこから独自の様式を発展させていく。絵は浮き彫りから、彫像はエジ…
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強靭な胃袋がなければこの本は書けない…「ブルキナファソを喰う」

民族系の料理の食レポ本で、アフリカの食レポ「ブルキナファソを喰う!」を読んでみた。 読む前からだいたいどんな系統の料理が来るのかは想像がついていた。…コメに脂ぎったソースかかった大量なやつだ。…知ってる。何度か爆死したことある。 そして期待通りの料理が出てきた。 写真がカラーだともっとわかりやすかったのではー、と思うが、そこは…
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日本の伝統工芸の一つ、漆器について調べてみた覚書き

この間、19世紀にフランスに渡り活躍した日本の漆職人の話を読んだ。 その後、日本の漆産業は衰退しつつあるらしい、という話を見かけて、なるほど、漆器なんて料亭の会食でもなきゃ見かけないよな。と思った。いや、正確に言うとうちにも、ばあちゃんから貰った漆塗りのお菓子入れ(深めの盆)があるんだけど、正月とかでもないと使う気がしない…。なんか桐…
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アルプス周辺の「杭上集落」の起源は? 最古の時代の記録が分析される

まずアルプス周辺に杭上集落という独特の形式の村が、7千年以上も前に存在していたというのを初めて知ったのだが、今回は、その独特の形式が何処から来たのか、という話である。 概要はこのへんとかで見ると分かる。日本でも古代には高床式の建物は存在したが、このヨーロッパの事例は、農耕民が敢えて湖上に住んでるというところが非常に面白い。漁労はあ…
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文化比較における「不必要な事例」の排除について。要するに余計な事例出すなっつーことだよ

異なる文化を比較する場合に、チョイスされる文化が適切ではない事例を幾つか見かけて、ちょっとげんなりした。 異なる事象を比較する際は、内容の検討を始める前に、比較対象の選択が適切かどうかを考えてみよう。 ただ知ってるものを並べればいいのではなく、似てそうだと思いつくものが多いほどいいのでもない。 どういうことかというと、こう…
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知られざる100年前の日本人芸術家海外事情「パリの漆職人」

図書館でアフリカの織物の本を探してたら何故か漆の本が気になってしまい、適当に読んだらめっちゃ面白かった。 東京芸大を中退し、1905年にパリに渡って、のちに歴史に名を残すヨーロッパの有名な芸術家たちに漆工芸の手法を伝授した人物。にも関わらず日本では長らく忘れ去られたままになっていた、菅原精造という人物の足跡をたどってく、ドキュメンタリ…
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図書館で掘り出してきた20年前のバーミヤン写真集。今のアフガンに思いを馳せて

バーミヤンの仏像が爆破されたのは、2001年3月。爆破したのはイスラム原理主義勢力のタリバンで、アメリカ軍の撤退とともに、今再びアフガニスタンの支配者へと帰り咲いた。 ウクライナ情勢が日々流される中、実はアフガニステンも現在進行系で危機が広がっているんだけど、ニュース番組はその時々の人が興味ありそうな内容しか流さないから自分から探しに…
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「世界最古」はともかく研究としては面白い。中国で飼育されたかもしれない7,000年前のガチョウの骨

お察しの通り「エジプトで飼育されたより古い」っていう部分に引っかかってガタッて立ち上がった中の人ですよ。 論文検索でエジプトワード引っ掛かるととりあえず見るから…。 世界最古の家禽はガチョウ!? ~約 7000 年前の中国の遺跡からガン類の家禽化の証拠を複数確認~ https://www.um.u-tokyo.ac.jp/w…
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エジプトさん、小麦の輸入先が紛争地。だいじょ…うぶ…?

かつて穀倉地帯と言われたのも今はむかし、現代のエジプトさんは人口増えすぎ水足りなさすぎで小麦は輸入に頼っています。 その輸入元って確かウクライナじゃなかったっけ…と思って探してみたら、なんとウクライナとロシアで輸入の9割でしたね。あーやっちゃった…どっちも今、小麦の収穫時期にどったんばったんしてますね…。 エジプト、ウクライナ危…
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円珠院所蔵の「人魚のミイラ」、科学分析の結果は9月ごろ発表。

見つけたのは英語ニュースサイトだが、日本語ではもっと早くプレスリリース出てたらしい。 不思議ネタ好きの人なら一度は何処かで見たことがあるだろう「人魚」のミイラについて、CTスキャンやX線、剥離物からのDNA分析などが実施される予定だという。岡山の円珠院が所蔵してるものだ。 Bizarre 300-Year-Old Mummifi…
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古代エジプト世界における「異民族」とは何なのか。→渡来系でも数世代して現地に同化すれば「現地人」なのでは?

古代エジプト史の研究では、伝統的に「異国人ファラオ」と呼ばれる人たちがいる。 代表例が第25王朝、ヌビア系の王たちが支配した時代。それと二度に及ぶペルシア支配の時代。 彼らは確かに異国人であり、エジプト国内向けにはエジプト式の王の即位を演出はしていたものの、出身地にホームランドを置いたまま遠隔支配していたので、たしかに「異国人」の王…
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