今年の冬山クッソ寒い。中の人、人生初のドロップダウン現象を体験する

今年の冬は10年に一度の寒波、と言われているけれど、実に寒い。町が寒いのだから山はもっと寒い。 低山でも気温は普段の年より-5度くらい、標高にして+1000mくらいの低温が襲いかかってくる…。 そんな中、人生初のドロップダウン現象を体験したぞ。 簡単に言うと、温度が低すぎてガスバーナーが使えなくなる現象だ。 登山…

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イラク南部・ラガシュの遺跡で発見された食堂、現代の食堂に似た風景だったことが判明

紀元前3000年頃、シュメールの時代の大衆食堂がラガシュの町の遺跡から見つかった、というニュースが流れていた。 現代はテル・アル・ヒバ村の郊外にあたる場所で、川からかなり離れており人は住んでいない不毛の土地。しかし古代には、この近くまで川が来ていたはずなのだと言う。 At a southern Iraq site, uneart…

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(追記あり)古王国時代のミイラ画像が出て来ない絶望感。もしかしたら最古級かもしれない

サッカラで古王国時代の墓が見つかった、というニュースが流れていた。 12体の彫像も発掘されていて、その写真が載っているのだが、本文中にとても気になるところが。 In Photos: Egyptian mission discovers Old Kingdom tombs, 12 statues in Saqqara https…

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食虫植物「いいこと思いついた。お前、俺の中で糞をしろ」※学術的な話です

食虫植物であり、観葉植物としても売られているネペンテス。 ウツボカズラとも呼ばれる。こういう感じのツボの中に溜めた液体で、足を滑らせて落ちてきたハエやアリなどを溶かしてしまうというやつだ。 これらの植物は、栄養素の乏しい土地でなんとか生き延びるために肉食になったのだと考えられている。だが最近では、なんと「虫をとらえて栄養…

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ストーンヘンジを構成する石「ブルーストーン」、採石場が発見されてから海路説が消えた理由を調べてみた

前置きとして、ストーンヘンジは複数の石で構成されている。 大きめの部分を構成するサーセン石は比較的近くの、マールバラのすぐ南のウエストウッズ地域で採掘されたもの。 中のほうに丸く並べられた小さめのブルーストーンは、はるばる遠くのプレセリ丘陵にあるカーン・ゴードッグ(Carn Goedog)のもの。 このうち、ブルーストーンのほ…

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レーザーで害虫を撃ち落とせ。マンガみたいな技術が実用化されようとしている件

ここ最近、農業従事者の人口減で手間の掛からない農業が求められるようになってきている。 そんな中で害虫駆除はけっこう大きな問題で、特に夜に出現するガは農薬でも駆除しづらくてなかなか厳しいという話を聞いていた。だがなんと、低出力のビームで撃ち落とせる技術が開発されているというのだ。 ビームで! ガを撃ち落とす! なんかあれで…

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【えぇ…】古代エジプト王、ラメセス2世の顔の復元、なぜか年齢操作で遊ばれる

イギリスさんさぁ、こういう研究のセンスないと思うんだ…。 ラメセス2世のミイラの3D映像から生前の顔を復元してみたぜ、という研究なのだが、死亡時年齢の90歳代ではなく、壮年期の45歳前後に若返らせてみた、という意味不明な加工をしているものを見つけてしまい、グロいなと思った。 グロすぎるので画像は骨の部分にしておいた。 An…

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「最古級のルーン文字石碑」、ノルウェーで発見される。だいたい2000年くらい前

見つかっている中でも最古級とされるルーン文字の刻まれた石碑が見つかったという報道があった。 見つかったの自体は2021年秋らしいのだが、年代を含め分析をしていたらしい。 紀元前1年~遅くとも250年くらいまでの間のものだろうとされており、また、考古学的な発掘で見つかった古い石碑としては今回が初めて。ちなみに他の石碑だと「昔からそ…

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古代エジプトの「かつら」は基本、人毛で出来ている。 → もしかしてそれDNA鑑定とか出来るんじゃ

いや、そういや最近って古代の死体がやたらDNAの分析されてるから、かつらの髪の毛も出来るんちゃうかな? って思った次第。 古代エジプト人の使っていたかつらは、それほど数が残っているわけではない。そもそも、かつら自体が基本的に特定の階級(貴族や神職など)の使うもので、一般民は使っていなかった。 しかも棺や墓に入れていた場合、盗掘者…

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15年後の答え合わせ。「ロシアはどこに行くのか」

図書館日本探しにいったけど目当てのが貸出中だったので別のを借りてきた本。 タイトルについている「タンデム型デモクラシー」のタンデムとは、二人乗りのバイクや自転車のこと。本が出たのが2008年なので、プーチンが大統領を退いてメドベージェフを後継者に指名した時点での話である。 …その時点で「どこに行くのか」という話をしている本なので…

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真珠の輝きの影に隠れた限りなく深い闇。「真珠と大航海時代」

なんとなーく読み始めて闇の深さに泣いた、そんな本である。 16世紀は真珠交易の時代で、大航海時代に新たに進出した海域での真珠の大量採取が行われていた、という話なのだが、大航海時代のお約束として奴隷や強制布教などヨーロッパ史の闇が絡む。わりと胸糞な記述もあるので、勉強にはなるがあまり楽しくは読めない。 真珠と大航海時代: 「海の宝…

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エジプト・アスワンで巨像の盗難事件発覚→実は像自体ではなく他の盗掘品が問題だった

エジプト南部のアスワンにある採石場で、未完成の10トンの像をクレーンで吊り上げていた三人の盗掘者が逮捕された、というニュースが流れていた。 10トンの像とか盗むのムリだしバレるだろww バカなのwww という話なのだが、どうもこれ、像自体を盗もうとしたというよりは、遺跡を全般的に盗掘してて像が邪魔だったのでどかそうとしたっぽい という…

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ケルトで人気だったガラスビーズは「黄色地に青丸」。なぜその色が人気だったのかわからない

本屋でなんとなく手に取った「ガラスの来た道」という本を読んでいた。 ガラスの来た道: 古代ユーラシアをつなぐ輝き (563) (歴史文化ライブラリー 563) - 小寺 智津子 半分くらいは日本で出土するガラスの話だが、前半部分は古代ガラス全般の話や古代のガラスの産地と、それが中国に辿り着くまでの話である。で、中国で最初に人…

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古代エジプトまめちしき「ベルトに見えてるものは腰布留めてるわけじゃない」

突然ですが、古代エジプト絵で神様の服とか腰布の上から巻いているアレの話をしたい。 ↓アレ バックルみたいなのついてるからベルトに見えますが、これはただの布の上からゆるく巻いてある飾り紐なんである。ベルトみたいに穴があいているわけではなく、ボタンもついていない。布自体は独立して腰に巻かれてて、その上に巻いてるだけのもの。な…

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古代エジプト・トキの墓 数が多すぎて養殖モノじゃ無理だって話

エジプトのサッカラで20世紀なかばに発掘された動物墓、中でも古代(ピラミッドを作っていた時代)の偉人イムヘテプの墓に捧げられたトキのミイラの墳墓は、すさまじい規模を誇っている。トキだけで数百万羽ぶんのミイラが収められていたというのだ。100年使っていたとして一年に2-300羽ぶんのミイラを生産し続けなければならない。 少し前に、こ…

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