最近流行り(・・・)の遺物返還。アメリカからエジプトへ「緑の棺」が返還される

ここ数年でやたら目につくようになった、エジプトで盗掘された遺物の返還劇。 今回はヒューストン自然科学博物館で展示されていた「緑の棺」が違法に持ち出されたものと発覚、エジプトへ返還されることになった。末期王朝時代の神官、アンク・エン・マアト(Ankhenmaat)のもので、おそらく15年前ごろにアブ・シールあたりで盗掘されたものだろうと…

続きを読むread more

クレオパトラは死海にスパを作ったか。訪れた、までは史実のようだが現実は…。

美容関連の品に何かと名前を使われがちな人物クレオパトラさんの、いつものアレである。 「死海のほとりに世界初のスパを作ったのは、なんとクレオパトラ!」「泥パック美容もしていた!」みたいな感じで名前使われてて、えぇ…うん…? みたいになった中の人ですよ。 スパ作ったっていうから、せめて何か遺跡でもあるのかと思ったらそんなこと…

続きを読むread more

ネフェルティティの胸像とともに発見された遺物、知られざる習作の「顔」たち

有名なネフェルティティの胸像は、ドイツのベルリンにある。 1907年にはじめてドイツ・オリエント教会がアマルナに発掘隊を送り込み、1912年に彫像コレクションを発見した。そのうちの一体、最も美しいものがネフェルティティの胸像であった。 発掘指揮官は、英語読みで言うとルートヴィヒ・ボルヒャルト(Ludwig Borehardt)。…

続きを読むread more

アイスランドで最初に焼かれた「魔女」は男性だった。ルーン文字を巡る誤解の悲劇とは

年末に読んでいた「ルーン文字研究序説」に、「アイスランドでルーンの彫られた小刀を所有していた男性が火刑に処せられた」という話が出てたのが気になっていた。もともとはヴァイキングたちが使用していたルーン文字、17世紀には悪魔的な魔術の文字にされてしまっていたのだが、それにしても火炙りとは穏やかではない。自分たちの祖先が使っていた文字なのに、…

続きを読むread more

カルナック神殿の面積はギザのピラミッド5つぶん。意外にもデッカいアメン大神殿

観光ガイドを眺めていたとき、ふと「ルクソールにあるカルナック神殿はデカい。面積はギザの大ピラミッドの5倍くらいある」と書いてあるのに気がついて、ほう? そんなにあったっけ?? ってなった。 確かにカルナック神殿は広かったが、5倍と言われると…。 というわけで、早速調べてみた。 今の御時世、グーグルマップでちょちょいと空撮を探し…

続きを読むread more

「大エジプト博物館」はいつ開館する? 遂に構想開始から20年が経過。大ピラミッドと同等の建設期間に

2023年ですね、あけましてあめでとうございます! 新年早々でございますが、なんとついに! あのエジプトの大博物館が! 開館しないまま20年目を迎えてしまいました!! いぇー(いぇー?) 公式サイト https://grandegyptianmuseum.org/ ※現時点で「2023年開館」とだけ記載されてて、日…

続きを読むread more