人間の介入と種の存続:ヒトが家畜化しなければ、ウマは絶滅していたかもしれない

現在では、地球上に完全な野生種のウマは存在しない。(最後の野生種とされたモウコノウマにも家畜化されたウマとの交雑の跡がある) ウマという種族は、人間が家畜化しなければとっくに絶滅していたかもしれない――。 可能性の話なので実際はどうだったか分からないが、事実として、ウマという種族は野生下で生き延びられたかどうかが微妙な種の一つで…

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辞典を作るということ。動かないはずの神話辞典でもけっこう難しい

本体サイトにおいているエジプト神話の神様名リストは、ちょっとした自分用の辞典みたいなものとして作り始めた。そして20年ほど経過した今もひっそり更新は続けている。 エジプト神話 神々名簿 http://www.moonover.jp/bekkan/god/index.htm まあ個人的な趣味なのでぼちぼちやっているわけだが、…

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歴史家は未来を読むのが苦手。あとがきで未来の話はしないほうがいいと思う次第

たまたま読んでいた歴史本のあとがきで、「アメリカ大統領選はヒラリーの演説がすごかった」と書いているものがあった。日付は2016年。「女性大統領率いる、これまでにない時代が来るのでは」そう期待した著者の思いとは裏腹に、その選挙に勝ったのはトランプ氏であった。 ある意味では「これまでにない時代」の到来ではあったが、残念ながら著者の期待した…

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アマゾンが干ばつで大ピンチ、だが川底から2,000年ぶりに遺跡が出てきたぞ

アマゾンが大旱魃に苦しんでいる。 正確に言うと、川底が見えるほど干上がっているのはマナウスより上流なので「アマゾン川になる前の支流」。(※「アマゾン川」は一般的に、ネグロ川とソリモエンス川が合流するマナウス以降の名称) ただ、それによってアマゾン川スタート地点のマナウスで港が機能しないほど水が浅くなっているようなので、アマゾン川が干…

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秋山シーズンだよ! 山は楽しい。気を抜くと死ぬけどね!

クッッソ暑かった夏もようやく終わり、例年通りの秋山シーズン! いぇー 晴れた週末は、どこに登ろうかワクテカするね。もう日が短くなってて朝家を出る時は暗いしやたら寒いんだけどね。帰りの温泉がいいんだよね。夏はもう温泉どころじゃなかったからさ。 さて今年の山ですが、史上最悪ペースで登山事故の件数が伸びてるとの…

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サハラ以南の現生人類にもネアンデルタールのDNAが入ってる…? 研究結果が予想外の方向に

まずは、前提なる話からざっとまとめる。 ・現生人類(ホモ・サピエンス)とネアンデルタールは別物とされていた ・塩基配列の分析が可能になり、共通するDNAがあると判明。どこかのタイミングで交雑していた ・ネアンデルタール以外にもデニソワ人とも交雑してたと判明。これらの交雑はユーラシア大陸で起きたためアフリカ先住民にはDNAが受け…

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エスナ神殿の天井画クリーニング・修復から、新年の神話の場面が明らかに。星と神話の物語

数年前から実施されているエジプトのエスナ神殿の天井画のクリーニング作業。 ローマ支配時代に作られたもので、エジプトの神殿の中では新しい部類に入るため残りは良い。今までにも色んな絵が復活しているが、今回は「新年」の絵が見つかったという話。 ちなみに古代エジプトの新年は、ナイルの増水が始まる7月半ば(7/19ごろ)である。9月と書い…

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ユーラシア大陸の東の果ての騎馬事情、「車を引かせる」から「人が乗る」へ

ウマを最初に家畜化した人々についての研究は、以前から何度か記事にしている。 ここまでの流れは以下を参照。DNAの解析から、おそらく紀元前4000年くらいに現代に繋がる主流の家畜ウマが誕生し、紀元前2000年までに広まっていった。という流れになる。 家畜化された馬の起源論争、ついに決着か。現代に繋がる主流の馬の起源地が特定される …

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神になりたかった男コンステンティヌス、その巨像について

先日行ったローマ展に、コンスタンティヌス帝の巨像パーツのレプリカが来ていた。実際に目の前にすると「でっっっか」という感想しか出てこないくらいデカいやつである。だが、それを見た時自分は真っ先に、エジプトのオシリス神の立像の足と、ルクソール神殿前のラメセス二世の像を思い出していた。 巨像を作る伝統はエジプトのほうが先行している。そして…

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永遠なんて無いけれど。「ローマ展」へ言ってきた。

ローマ特攻持ちなのでローマ展へ行ってきた。(初っ端から謎の発言) カピトリーノ美術館の秘蔵品が多数来てたので、これはお値段的にもお得なやつだと思います。ローマのこと永遠の都とは思わないけど、古代遺物からルネッサンスのリバイバル品まで幅広く取り扱っているあたり、少なくとも1500年分くらいの歴史は体験できるかと。 公式…

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エジプトとイスラエルとパレスチナ…近代エジプトの歴史では外せない「中東戦争」

先日の衝突以来、イスラエル・パレスチナ問題のニュースが多くなっている。どちらを支援するか、という話はさておいて、ガザ地区に隣接するエジプトさんの動向が気になっている。 実は今年は、第四次中東戦争(エジプトでは「10月戦争」と呼ばれることが多い)から50周年で、ちょうど今、エジプトメディアで50周年の振り返り特集などをやっているので…

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古代メソポタミアの貴人は牛車に乗って。ウマ利用が開始される以前の乗り物事情

ちょっとしたメモだが、メソポタミアでウマが使われ始める以前の時代はウシに車を牽引させることが一般的で、えらい人はウシに引かせた四輪馬車(戦車というにはちょっとイモい感じの乗り物)に乗ってた、という話をしたい。 古代メソポタミア文明の栄えた紀元前3,000年頃は、まだウマの家畜利用が開始されていない。おそらく試みはあったが、まだ本格…

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女王陛下はワインがお好き。第一王朝・メリト・ネイト女王の墓所調査

第一王朝、ジェル王の王妃メル・ネイト、またはメリト・ネイト(Mer-neith/Meryt-Neith)の墓の最近の調査で、大量のワイン壺が見つかったという話が出ていた。あの墓ってもう掘り尽くしたのかと思ってたらまだ掘ってないとこあったんかい。 5,000-year-old wine for Egyptian queen htt…

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古代エジプト王朝とヌビアの金: 金鉱の数はなんと250、でも総算出量は…

古代エジプト王朝がどのくらい金を掘り出していたのか、どうやって掘っていたのかなどについては以前記事にまとめた。 現代基準で22.5カラットまでの純度で高級品を作れたようなのだが、そこまで純度の高いものは一部に限られる。また、新王国時代にガンガン掘ってた時代でも1トンくらいしか記録がなく、さすがに手作業だと効率が悪かったんだなという感じ…

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争え…もっと争え…! アメリカ大陸に人が最初に到達したのは「いつ」だったのか、最新討論状況について

学者同士が議論で殴り合うのをハタから見てるのはとても楽しいですね!!(にっこり) ここ10年ほどHotなジャンル、「アメリカ大陸にヒトが到達したのはいつだったのか」。近年の新発見も入り乱れて大乱闘スマッ●ュブラザーズな感じがとてもいいですね。 まずはこちらをご覧ください… The 1st Americans were no…

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