エジプト東部砂漠の金鉱開発、カナダ企業が落札。多額出資へ…ペイするかどうか見届けよう!

2020年に記事にした、東部砂漠での金鉱採掘権の入札。一回ポシャったので条件を緩和して入札してたのをカナダのLotus社が落札。第二回の落札もと同社落札で調印したそうなので、これで正式スタートですかね。さてどうなることやら。 [>過去記事 あの栄光をもう一度。エジプトさん、東部砂漠の金の採掘権の入札開始 https://…

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大英図書館(英国図書館)、ランサムウェアによるサイバー攻撃によりサービス停止中。DB復旧に時間がかかるらしい

大英図書館がアタックを受けてサービス停止して研究者が困っているらしい、と聞いたのでちょっと確認しにいったら思ってたより大規模にやられていた。 発生したのは11月初頭らしいのだが、まだ復旧していないとのこと。また一部のデータ(おそらく人事情報、とのこと)がぶっこ抜かれてしまい、Web上で犯人グループに販売されているのも確認されているよう…

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名大文学部創立75周年記念講演会・シンポに紛れてきた。エチオピアの人文的に不遇な立場とか

さいきん休日はお仕事関連のウェビナーとかが入れられてたりしたところ、今回は空いてたので久しぶりに人文系のシンポで一般参加枠にこっそり紛れ込んできた。エジプト関連の発表があるので。てかまあエジプトのお二人は発表物だいたい把握しているので、エチオピアの方を楽しみに…w 今回は人文学におけるデジタルアーカイブスがテーマで、比較的…

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古代エジプトのオーパーツ! サッカラの飢餓像! →そもそもエジプトのじゃない

記事タイトルで即落ち2コマみたいになってるのだが、まあそういうことです。 史実としてのイムホテプについての記事を書いたあと、イムホテプの時代に飢饉が起きた証拠として「サッカラの飢餓像(The Starving of the Saqqara)」を挙げている人を見つけて何じゃこりゃと思いながら辿っていたら、どうやらこの像につけられた”…

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ヒッタイト全般についてだいたい分かる本「ヒッタイト帝国 「鉄の王国」の実像」

エジプト本は多いのに、ヒッタイトがメインの本は少ない。最近リトンから「ヒッタイトの歴史と文化 」が出ていたが、一般書店に出回る前にネット通販で瞬殺されてしまった上にそもそも一般書ではなく専門書寄りだった。なので、お手軽な一般書の文庫版のヒッタイト本を出したかったというコンセプトは理にかなっている。とりあえず読んでみたが、初心者向けの導入…

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リビアン・グラスの生成過程に関する新説(?)が出る。今後の動向次第かな

リビアン・グラスとは、エジプトの西からリビアにかけての砂漠地帯に点在する黄色い鉱物。ツタンカーメの胸飾りにも使われていたことで知られる。名前の通り「ガラス」状の鉱物なのだが、なんで砂漠の真ん中にそんなものがあるのかはっきりしていなかった。高温で溶けたと思われることから、隕石爆発に由来する、火山に由来する、落雷によるもの、など、様々な説が…

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史実と後世の伝承のはざま 古代エジプト神官イムホテプの伝承はどこまで史実なのか

某ゲームでイムホテプが美少女にされてるのを見てゲラッゲラ笑ってた中の人、その流れで何故かWikipediaのイムホテプのページがすげぇことになっていることに気づいてしまった…。 どうしてこうなった?! と思ったのも最初のうち。どうしてこうなったのかだいたい分かっちゃった。 あーうん。なんか適当な本に引っかかったか、読み間違えたか…

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ヌビアXグループ、バラナ(バッラーナ)文化とその遺物についての覚書き

まず前提として、ヌビアとは現在の国境で言うとエジプト南部とスーダン北部を指す地域。この地域の代表的な遺跡はアブ・シンベル神殿だ。アブ・シンベルはダムに水没しそうになったところを場所を移動させて救われた遺跡。他に、救われていない大量の遺跡がある。そのうちの一つが、ヌビア文化Xグループに属するバラナ(Ballana)、およびその対岸クストゥ…

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中世ヨーロッパ風ファンタジーの奴隷制度、実はアラビアン・ナイトなのでは。という話

突然だが、ライトノベルなどによく出てくる中世ヨーロッパ風世界における奴隷制度について話をしてみたい。市場にはたいてい、エルフや獣人など多くの種族が売られており、話の展開上、主人公が美少女を買うことが多い。またはキーパーソンが売り飛ばされていたり、主人公自体が奴隷出身だったり、酷い目に会っていた奴隷たちを解放する展開などもよくあるパターン…

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ノルウェーで最初に農耕を始めた人たちは他所から来たのか、地元民か。調査が始まる

北欧はスカンジナヴィア半島の西の端、現在の国名でいうとノルウェーに人が住み始めたのは、約1万年ごろとされる。最終氷期が終わるまでは氷河に覆われていたので住みようもなかったのが、少しずつ溶け始めて人が進出していったのだ。なので人が住み始めてからの歴史はヨーロッパに比べれば短く、アメリカ大陸と同じくらいになる。 ただ地理的にヨーロッパ…

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小さな虫の大冒険:ヒトにのみ寄生するシラミのDNAから、ヒトの移動の歴史が分かるかも。

基礎知識として、シラミは寄生主の選り好みの激しい生物とされている。イヌのシラミはイヌにしか付かず、ヒトジラミはヒトだけに寄生する。なので、そのDNAを分析すれば寄生主の移動・移住の歴史も分かるのでは。というのが今回見つけた論文の研究。 ちなみにDNA的には近いヒトとチンパンジーのシラミも別系統で、両者のDNAが分離する560万年く…

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エジプト・大エジプト博物館は来年3月以降の開館らしいよ! というわけで、最近開館した博物館一覧を作っておこうか…

日本の円借款で作った大エジプト博物館、大統領選が終わってから開館やろなあとは思っていたけど、エジプト公式から「3月で予定してる」と出てきたのでちょっと笑っちゃった。3月かい! 前倒しはないだろうし、少なくともそれまで動かないってことですね。はい。 というわけで開館予定が決まったらいこっかなーと思っている中の人、ついでに行きたい新し…

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人魚のミイラは「ミイラ」ではなく「工芸品」の類なのでは? アメリカに渡ったミイラのCTのスキャンから

今年のはじめに日本の円珠院が所蔵する「人魚のミイラ」の分析結果が発表されていたが、今回は1906年に日本からアメリカに渡った人魚ミイラの話。こちらもCTスキャンされて。魚、猿、トカゲ(?)を組み合わせて作ったものらしいということが分かってきている。大きさは30センチ弱、けっこう小さいものなので作るの大変だったんじゃって気がする。 …

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伝承はイスラエルが豊かなエジプトに来たところから。歴史の皮肉と繰り返し

最近のニュースでガザ地区からエジプトへの避難の話が出てきて、歴史の皮肉だなあとちょっと思ってしまった。 旧約聖書といえば「出エジプト」、つまりエジプトからの脱出が有名だが、そもそもその前にどうやってエジプトに来たのか。 祖先となるのは「イスラエル」の名を天使から授かったヤコブの息子で、ヨセフという人。彼が兄たちによって奴隷商人に売ら…

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古代エジプト・女性のミイラから卵巣腫瘍の痕跡と護符が見つかる。病気の時に祈る神様とは。

ミイラらになっていても生前の病気がわかることはあり、これもその一つ。アマルナ近郊(正確には砂漠の部分)で見つかった若い女性のミイラから、卵巣腫瘍の痕跡が見つかったという。植物繊維のマットに包まれていて18歳から21歳。この女性が若くして亡くなっていることから、腫瘍が死因になった可能性は高い。 論文 A mature ovarian …

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