職業の風刺(The Satire of Trades)、またはドゥア・ケティの訓戒/ケティの訓戒(The Instruction of Kheti)と呼ばれる古代エジプト文学がある。ケティいう人物が、書記学校に入る息子のために「他の職場ょうはこんなに辛い、だから勉強頑張って書記になりなさい」と書いている体裁になっているのだが、実際にケテ…
正月ごろには古代エジプトで「薬屋のひとりごと」みたいなやつやりてえな、と思って医療パピルス読んでたのに、色々あって出来上がったものは、何か普通に人が死んだりする推理ものだった。勢いでシリーズ化してしまっていま三章まであるので興味ある人は古代エジプトクイズだと思ってご笑覧ください。
さて、これを書くにあたってちょっとメンフィスの港に…
金曜に雪が降り、土曜日は寒波で寒い。
となれば! 山にゆかねばなるまい!
今年はまだ一度も氷結した山を見ていないのだ。氷結魔法を使う魔女とか住んでそうな山が見たいじゃないか。
というわけで
金曜の夜にやるつもりだった残業も、土曜日に片付けようと思ってた仕事も、す べ て を 投げ 捨てて
山に行…
砂の海では、砂丘はどんなに大きなものでも目印にするのが難しい、大きな嵐の後には消えてしまうから…。
そんなお話をずっと昔に読んだ覚えがあるのだが、マジで砂丘は100年単位でちょっとずつ移動しているということが、モロッコのララ・ラリア(Lala Lallia)砂丘の研究から分かったらしい。
Ancient ‘star dune’ …
ナイルデルタを含む、カイロからすこし北のQalyoubiya 州で第26王朝の書記の石棺が発見されたという報道があった。
プサンメティコス1世の時代のものだろうとのこと。この王は、ヘロドトスが「歴史」で書いた、「世界で一番古い言語は何か実験した」というエピソードの時代の王だとされている。
Ancient Egyptian sar…
DOLプレイヤーなら座標ごと暗証できるだろうおなじみのカナリア諸島、あとメーデー民もテネリフェのせいで位置が完璧に分かるこの諸島、一般人向けに図で説明すると、ここである。アフリカの西側にくっついてる島。
ここに住んでいた先住民は、長らくどういう人達ななのか知られていなかった。アウストラロピテクスの時代からいたのでは? と言…
古代エジプト人、高位神官とかがたまにヒョウ皮を着ている絵が出てくる。実はヒョウではなくチーターと思われる模様のものもかなり混じっているのだが、それはおいといて、「ヒョウは着るくせにライオンは着ないんだな、他にどんな種類着てたんだろ」と思ってちょっと調べてみた。
結果、皮産業の実体について研究した資料がほとんどない という、アレがア…
衛星画像から色々デデータを抜き取れるGoogle Earth Engine。
最近のエジプトさんの沙漠開発ペースがかなり早いんで、ちょっと過去に戻ってみることにした。…えー、エジプトのナイル川流域は、ちょどファイユームのあたりが葉っぱに見えて、衛星画像だとスイレンの花のようって喩えられることも多かったわけですが、現状、花が開ききって枯…
日本の発掘隊がトルコのビュクリュカレ遺跡でヒッタイト中王国時代の粘土板見つけたというので、エジプトマニア観点からニコニコしている中の人。いやあ、この時代はですねーヒッタイトさんカシュカとアルザワにバチボコにされてて「赤い川」の内側にしか勢力圏持ってなかった時代なんですよね。
ヒッタイト王国の粘土板か 日本調査隊 トルコ古代遺跡から…
古代エジプトのカレンダーは、三つの季節に分かれている。
「増水季」アヘト
「播種季」ペレト
「暑熱季」シェムウ
それぞれ4ヶ月ずつで3つの季節。
これだけ見ると、ナイルの増水の季節、種まきの季節、夏、なんだなー…と思うかもしれない。
だが実際には播種季にはもう麦の種まきは終わっているし、一番暑いのは暑熱季ではなく増水…