ギリシャ語で「ヘリオポリス」、太陽神の街と呼ばれる場所は、古代名でイウン。古王国時代から太陽神ラーの本拠地として神殿が作られていた場所だ。だいたい現在のカイロ付近、と説明されることがあるのだが、実際にはカイロの街中には無い。というか、まず「ヘリオポリス」という言葉自体、街から離れた太陽神殿部分を現す言葉で、上流でいう「テーベ」の街に対す…
GWに残雪もりもりの高山に行って白い世界に飽きたので、土曜日は緑いっぱいの中低山に。
わぁーい新緑がいっぱいだよ! ウフフアハハ
ところが、山道の途中で何か怪訝そうな顔をしている人々がいる…
「あの、シロヤシオ、もうないんですか?」
うん、そこになければないですね。
例年なら花盛りのシーズンなんですけど、今年は、日当た…
古代エジプトの庶民の包丁は、フリント系の石だったとされる。で、まな板のほうもおそらく石だった。エジプトはそもそも、硬い木材が育たない土地で、かわりに石材は豊富だったからである。平らにしやすいアラバスターなどが使われていただろう、と言われるが、そのまな板を使ってるシーンをたまたま見つけてしまった。
お魚を開きにしているシーン…
古代エジプトには、七つの聖油、または七種の聖油と呼ばれる儀礼的な特別な油がある。
日本語であるかなーっと思ってググったら、なんか微妙に不正確なのが出てきたので、自分で書いておく…。
●儀式用の高級油のこと
●実は七種類以上ある
●言葉の意味するところがわからん油がある
これらの油は、主にミイラの「口開けの儀式」に用いら…
本の背拍子に書かれているのは「ユダヤ人の起源」までである。
書店の本棚でそこ見て、あーまた良くある旧約聖書からの伝説創作の話しかぁ…と思って本を引っ張り出したら、表紙にサブタイトルの「歴史はどのように創作されたのか」が見えて、あっそっちね。なら読むか。って感じになった。
ユダヤ人の起源 (ちくま学芸文庫 サ 38-1) - シュ…
最近めっきり人の多い都会に出ることが無くなりまして。
でも行かねば…ということで意を決して新宿まで遠征して見てきた「北欧の神秘」展。北欧の神秘的な絵画を描く画家としては、おなじみのビッグネームが揃っている贅沢な絵画展で、ガレン・カッレラとムンクも来てました。
https://www.sompo-museum.org/exhibi…
一般的な紙の歴史の本には、「古代エジプトではパピルス紙が使われていて、それ以外の筆記具はあまり使われていない」という話とか、「羊皮紙はキリスト教徒が後世に使い始めたもの」という話が出てくると思う。紙が先にあって、皮は筆記具としてあまり使われていなかったのでは、という話である。
が、皮に文字を書いていた例は、実は古代エジプトに残って…
いきなり何をいいだすんだという話だが、もうそれにしか見えなくなってしまってですね。。
日本の武将、前田利長。かぶとがやたら長い人。
中生代白亜紀後期の鳥脚類、パラサウロフフス。頭がやたら長い恐竜。
ほら! そっくり!!!
ていうかこの兜、戦場で目立つために被ってたらしいんですよね。パラサウロフフスも見…
お仕事関連で読んだ本の読書感想文はだいたい社用SNSに上げるんだけど、連休中はどうせ誰も見てないので趣味のほうに書いておく。
人工知能、いわゆるAIの最近の動向と、知能とは何か? AIを利用することによる倫理的な問題とは? みたいな話のエッセンス部分を集めた本が出ていた。
人工知能開発の歴史や最近の技術的なトレンドなどの部分は、G検…
何かを調べている時に、たまたま見つけてしまったこれ。
マーズ・エクスプレスがとらえた火星の「インカシティ」と「スパイダー」
https://astropics.bookbright.co.jp/signs-of-spiders-from-mars
"画像左側に、直線的な尾根が連なる格子状の地形が見えます。ここは「アングスト…
専門書だが、なかなかおもしろかった。
ウガリットという、エジプトとトルコの間、現在のシリア東部にあった古代国家から出土した石版から読み解くという本。考古学的な遺物(実際の楽器や壁画など)からというよりは、楔形文字で残った文書記録からの考察の比率が大きい。たとえば「この単語の意味する”歌い手”とは、具体的にどんな人なのか?」というような…