エジプトのピラミッドに野犬が登ってる!と話題に→キャッキャしてる場合じゃねぇ、その犬危ないぞ

ピラミッドの上空をパラグライダーで飛行していたら、野犬が上り下りしていた…そんなニュースが話題になっていた。 なんか、ピラミッド周辺に大量に野犬がいるとか、ピラミッドの上で出産した犬がいたとか、色々と話が流れてくるけれど、それ、キャッキャ面白がってる場合じゃねぇ。エジプトは狂犬病の清浄国じゃないぞ。 狂犬病は毎年5万人くらい亡く…

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今年は(紅葉の)進捗ダメです! というわけで、ここ何年かの同時期の状況をおさらいしてみるぜ

今年は紅葉の時期が全般的に1-2週間遅れ、しかも寒くなったあと暑さが戻ったりしていたので、先に紅葉したやつは散り、後から紅葉してきたやつも間に合わずに散り、紅葉しきる前にもう落ち葉で足元ふわふわになっちゃってる感じなんですよ。 ふもとから見上げても、色が全然見えない↓ 異常気象! と騒ぐのは簡単なんだけど、そもそもいつか…

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エジプトとの違いが面白い「シュメールの王碑文を読む」

研究者むけの専門書だと思うが、何故か一般書店に置いてあったので、ホイホイされて買ってきた。紀元前3千年紀、つまり紀元前3,000-2,000年のシュメール都市国家時代の碑文の訳文+解説という、ややマニアックな内容の本である。 シュメールの王碑文を読む: 前三千年紀の王たちは何を述べたのか - 前田徹 エジプト本なら専門書でも…

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ギリシャ人の作るスカラベ、エジプトとギリシャの融合体となる。/ナウクラティスのスカラベ工房に見る護符のあり方

少し前に、クレタ島に輸入されたエジプト神話の女神タウェレトが、とんでもない姿にされていたという話を調べた。 タウェトは雌カバの姿をしているのだが、クレタ島の人たちはカバを見たことがなく、時代が進むとどんどん原型が無くなって最終的に昆虫みたいなよくわかんない存在として描かれるようになる。 ミノア文明に輸入されたエジプト神タウェレト…

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古代エジプトの「バッタの護符」、願ったものは何なのか

古代エジプトの護符の中に、ファイアンス製のバッタがある。一般的に、宗教的な意味合いのものがファイアンスで作られるはずなので、これは護符なんだろうなと思うのだが、バッタに何を願うのか…? という疑問ある。 https://www.flickr.com/photos/antiquitiesproject/4934908845 …

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都市計画も人類の叡智。チャタル・ホユックに見る「失敗」と、その後の都市の作り方について

都市計画、というとなんだか近代的な響きに聞こえるかもしれないが、実は古代人も都市の作り方を気にしていたらしい。 分かりやすいところでいうと、たとえば貝塚である。 自分だけしか住んでないなら家の前でもどこでもゴミ捨てて構わないが、住民みんながそのへんにゴミ投げ捨てていったら、集落はあっという間に汚くなり、全員が不利益を被ってしまう…

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イスラエルの攻撃でレバノンの世界遺産がピンチ。これで止められない国際世論って無意味なのでは…

10月に入って以降、イスラエルによる隣国レバノンへの攻撃が激しさを増している。 主にアメリカが武器を提供しているので、まぁアメリカによる代理攻撃みたいなところもあるのだが、マジでひどい。というか、私の中ではイスラエルという国が、10年ほど前に暴れまわったテロ組織ISと同カテゴリの認識になった。これは考古学ファンとしてはだいぶキツいです…

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古代エジプト・ウナス王の「飢饉のレリーフ」は実際の飢饉ではない可能性あり、飢饉碑文の解釈その他について

まず前提として、エジプトは砂漠の国であり、雨はほとんど降らない。 なので農業はナイル川の水頼りであり、上流のアフリカ中央部の降雨が少なく、ナイルの水位が低すぎる年には収穫が壊滅する危険性があった。には現代のように地下水の組み上げや海水の淡水化などの手法が無い古代世界において、ナイルがさかんに讃えられ、増水を祝う祭りも行われていたのは、…

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ペトラ遺跡のモニュメント「エル・ハズネ(宝物庫)」の下から墓が発見される。遺跡の秘密は明らかになるか

ナバテア人の王国の首都だったペトラ遺跡の、通称「宝物庫」という名前で知られる遺跡の下から、かなり古い墓が見つかったというニュースが流れていた。人骨は12体見つかっている。ペトラ遺跡は墓がいっぱいあるが、中身が残っていた例はほとんどないので、珍しい発見。 まだ、発見されただけで時代や被葬者の特定はされていないっぽいので続報待ちだが、メモ…

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外国人旅行者(主に欧米)の言う「本物の日本」という言葉のグロさ、植民地時代の残滓について

最近たまに聞く、「外国人旅行者は都会でしかない東京や観光地化された京都を嫌い、本物の日本を探しに地方へ行きたがる」という言説。 これ、単に「もっとオリエンタリズムの強い知られざる名所が見たい」って意味だけじゃないです。  「過去」のまま止まった未開地が見たい、ってこと。 もちろん純粋に日本のことが好きで、有名どころはもう回…

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古代メソポタミアの「年の名前」システムについて―「治世●年」ではなく「王がxxした年」で記載

古代メソポタミアには「Year name」、年名という概念がある。 現代のように、歴史的イベントを起点とした「西暦xx年」とか「ヒジュラ暦xx年」という積み上げ方式ではなく、単品のイベントを元にした年名が設定されていたのである。 たとえば、ウル第3王朝の Ibbi-Suen という王の治世の記録を見てみると、こんな感じになってい…

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古代エジプトの職人事情:「銅のノミ」は実は高級品であるという話

銅のノミ、というのは、こういうやつである。まあ、ふつうに現代でも使われる大工道具の「ノミ」ですね。 横にある、木製の大きな槌でカンカン叩いて石を削る。よく出土するのは王家の谷などの岩窟墓の中で、おそらく、暗い墓穴の中で職人が見失ったまま置き去りにされたのだろうと思われる。 ただ、古代世界では銅は貴重品だった。 ディル・…

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ミイラの棺をマトリョーシカ形式に。最上級の埋葬は最大8層

古代エジプトのミイラは、こんな感じでマトリョーシカみたいに何重にも棺を重ねていることがある。 (この写真は第二十五王朝のもの。大英博物館サイトより) 木製の棺は三重までしか見たことがないが、その外側にさらに石製の棺をかぶせていることもある。 この棺重ね、なんのためにやってるのかよくわからんなと思っていたのだが、一説によ…

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エジプト・ミニヤ県の「アクエンアテン博物館(旧:アテン博物館)」、未完成のままランドマークとなってしまう

CGじゃありません。マジでナイル川沿いにこれが建ってます。 元はドイツの支援で2002年に建設の始まった博物館なのですが、エジプトで政変があり、資金難が続き、建設が遅々として進まないまま今に至る。まあ日本の支援で作ってる大エジプト博物館もいまだに開館してないですし、エジプトってそういう国なんで…。 もう20年近く、この姿…

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ケニアに実在した伝説の「人食いライオン」、人食いの裏事情が調査される

19世紀末、まだイギリス領だった当時のケニアで、何十人もの人間を食い殺した伝説の凶悪ライオンが二頭いた。 ケニア~ウガンダ間でイギリスが敷設していたウガンダ鉄道の作業員たちが次々と襲われ、駆除されるまでに人も家畜も大被害を被ったというもの。いわば、アフリカ版「三毛別羆事件」である。 ※概要はWikipediaとかで出てくるので適…

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