毎年恒例、一年の振り返り。
もはや夏の暑いのは生死に関わる状態、しかも今年の夏山は荒れまくりで過酷な年でしたが、春ごろはまだ過ごしやすかったかな。
数年前から行きたかった某桜の名所めぐりも出来たし。
カタクリほか春の花の名所の山も行ったし。
冬毛のライチョウに会いに雪山にも行ったし。
日本国…
今年は、なんかやたらと葬式が多かった。
親族だったり、近所の人だったり、元同僚や、実家方面のかつての同級生だったり。喪服と暑すぎる夏の記憶が重なって、いちばん暑かった時期の記憶が汗とともに軽く飛んでいる。
年齢も、死因も死に方も様々だった。そして何より感じたのは、死後に起きる出来事がものすごくバラバラだったことである。
た…
年の暮れ、今年もいつもどおり Top 10 Discoveries of 2024 を見て行こうと思います。
https://archaeology.org/collection/top-10-discoveries-of-2024/
●The Making of a Moche Queen 南米モチェ文明の女王の玉…
かつてマヤ文明は、戦争のない平和な文明と言われていたことがある。「星の戦争」は儀式的・スポーツ的なものであまり人は殺していなかった、などの言説が代表例だ。だが、最近の研究では逆に、「めっちゃくちゃ戦争やりまくってた」「都市国家が互いの威厳をかけて定期的に戦争してた」ということが分かってきている。
そのへんの事情を、戦争年代記で紹介する…
最初の陸地が泥水の中から生まれる、という神話は、世界中に多く存在する。日本神話の「おのころ島」も泥水の中から生まれている。メソポタミアの神話や、エジプト神話でも世界の始まりにある水は濁った水のイメージだ。
透明な水ではなく泥水でなければならないのは、豊富な有機物を含む水場でなければ生命の誕生する気配が無いからだ。透明すぎる清らかな流れ…
ぼーっと論文一覧を見てたら面白そうなのがあったのでメモがわりに。
白亜紀前期に起きた海洋生物の大量絶滅は、古代の海底火山の大爆発を引き金に世界中の海の酸素含有量が低下したことが原因で、時代と、噴火した火山の場所が特定されたという。
東北大学のプレスリリース
白亜紀前期に起きた地球史上最大規模の火山噴火が111.6万年間におよぶ…
捕鯨を邪魔しにくる宗教的テロ組織(シーシェパードとか)の話は日本ではとかく叩くためのネタに使われやすいが、環境保護とはどうあるべきかという観点で見た場合、実に分かりやすい失敗をしている。資金集めのために派手にパフォーマンスを繰り返すうちに、高邁な思想がテロ組織と呼ぶしかないものに変貌していく過程は実に興味深い。
そして、特定の種だ…
冬です。寒いです。
特に足元が冷たいです。
そんな夜は~~これだ! 湯たんぽ!
中の人べつに冷え性じゃないんですけど、やっぱ足元はぬくぬくのほうが気持ちいいので、いつもこれを足元に置いてます。お湯1.5L入るやつ。熱湯入れとけば4-5時間はもつ。
ホッカイロほど長持ちはしないんですが、何といっても、初期投資の…
紀元前3,700年頃、先王朝時代のヒエラコンポリスの貴族墓から出てきた羊の頭部の骨のの形がなんか特徴的なので調べてみたところ、種類が違うわけじゃなく人工的に骨の形を整えて、ツノをカッコよくしていたという話。
時期的にはナカダ期の序盤。エリートは、墓に珍しい動物を埋葬することが多かった時代になる。
元論文
The earlies…
地下都市といえばトルコのカッパドキアが有名だが、実はイランにもよく似た巨大な地下都市が存在する。
カシャーンの北、ヌーシャバドという小さな街の地下に広がる地下都市で、発見されたのは2005年ごろと新しい。地元民が井戸ほってる最中に穴にぶち当たったところから発掘がスタートされており、現在までに地下三層まであることが分かっている。
この…
コロナ禍の間はみんな気をつけてマスクして、うがい手洗してたのに、その習慣が失われ案の定、世の中は元に戻りましたね。
というわけで「インフルにかからない体質」な中の人、今年も周囲がぶっ倒れてる中で最終防衛線を守ってます。ベテラン勢が三人いないぜイェー! 新卒二人と自分だけで今週耐えるんですか?? マ???
年末休みは…休みは…まだです…
予定表に突っ込んだまま完全に忘れていて、朝アラートが出ているのを見て「あれ今日ってなんかあったっけ…」「ああこのイベントか」みたいな感じになり、そのまま出かけてきた。横浜で12/14から開催のイベント、「ミステリー・オブ・ツタンカーメン」。
公式
https://tutankhamen.jp/
体感型イベント、とあるの…
古代エジプトのネタといえば、この本は必須。長らく絶版になっていたものが近年になって文庫版で復活。
タイトルが「神話」だけど、訓戒文学やシヌヘの物語のフルバージョンなども入っており、マニア界のバイブル的なポジション。読み込めば読み込むほど勉強になるところも多く…。
エジプト神話集成 (ちくま学芸文庫) - 杉勇, 屋形禎亮
…
少し前に、カンボジアのアンコール遺跡についての本を読んだ。タイトルからして分かるとおり、アンコール遺跡群を作るにあたり、いかに水を制御し、農耕地を増やして国力としていったのか、という話である。9世紀ごろから建造開始され、王朝衰退とともに忘れ去られ、19世紀に再発見されるまで密林の中に埋もれていた。有名なアンコール・ワットやアンコール・ト…
古代エジプトの医療パピルスの中には、現代でも使われる薬効のある植物がいくつか出てくる。中でも劇薬の一つだなと思うのがエジプトヒヨス。これは古代語の「ペセジェ」が該当するとされるが、別の説もあるため、実際に古代人がヒヨスのことを何と呼んだかは確定していない。
ただし、ヒヨス自体はエジプトに古代から自生しており、使わなかったはずはないと思…