本屋さんへ行こう

町に出たついでに、久しぶりに本屋さんに行ったわけですが、神話関係の本棚、縮小されてましたorz

高校生風のにーちゃんたちがやってきて、「ここ、もうネタに出来そうな本は全部読んじゃったからHAHAHA」とか言って去っていったのが悔しかった。本屋ってのは本来、読みきれないほどの本がうずたかく積もっていて、「俺、いつか金持ちになったら本屋ごと買い取ってやるんだ」とかビッグな夢を抱きつつ大人になるべきところなのですよ!
夢がなければ大きくなれないよ!!



と、いうのはさておいて、そこそこ大きな本屋でも、古い本はどんどん消えて、新しい、売れそうなシリーズもの、話題になったことのある本ばっかり…な状況になってました。人気の無いジャンルは既に消えてる。エジプト・ギリシャあたりはまだいい、メソポタミア2冊くらいしかない…!

そして何か、以前ほど、「これは!」と思う濃いオーラの本が無い…。
たまに面白いと思った本は、一度絶版されたものの新装丁だったり。
辞典のような一般的な事柄を薄っぺらく並べただけの本は全然買わなくなりました。そういうものを信用しなくなったせいなのか。既に持ってるからもういいと思ってしまうのか。今はWebで代用できる部分が大きいのも、あるかもしれない。

ちょっと気になるものがあっても、図書館で借りるか古本屋で探せばいい、と思ってしまって、敢えてその場で確保したくなることが本当になくなりました。
出版業界もきびしいので、即売れするものを出して回転を早めないと生き残れないとか何とかいう影響なんでしょうかねえ。



↓以下、あとで図書館で見つけたら借りてみようと思った本を覚え書き。


幻想図像集

世界各国の怪物・幻想動物の絵ばっかり集めたシリーズ。
ドラゴン可愛かった。


図説北欧神話

ちょっとやりすぎな気がした。いくらゆとり対策ったって、ほとんど文字のないページに図まで入れるか。パワーポイントで作った会議資料みたい。雰囲気的に「テスト前の暗記用」であって、だらだら読みながら楽しむ本には見えなかった。ただ、個々の事柄について元ソースはきっちり書いていたので、元ソース一覧としては使るのかもしれない。


黒いアテナ

いつか挑戦しようと思いつつ、長いので手を出していない。
本屋さんで見かけるとその重量感ゆえに立ち読みする気すらくじかれる。


古代エジプトを知る辞典

吉村作治・編だけど、中身は別人の書いたものにしか見えない…。
しっかりした内容で、個々の項目が濃い。大英の「古代エジプト百科事典」をもうちょっと手ごろにした感じの本。
巻末に各時代のファラオ名の英語つづり対比表があったので、英語で検索する場合には便利かも。


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ここからは、ふと見つけた「掘れ掘れ読本」という本の立ち読み感想。

AMAZONでも中身が一部見えるようです。
文章は読みやすいし、ゆるいノリで進めながらマジメな部分もあり、そんなめちゃくちゃブッとんだ内容でも無さそう。
ところどころに入ってる 太字の大フォント が少々目障りな以外は、ストレスなく読めそうでした。


ただ、この本、


 自称「考古学会のアイドル」な女の人が、
 アイドルっぽいカメラ目線なポーズとって、
帯と表紙めくったところにいるんですよね…




「美人法律家の法律学」とか、「xxx(イメケン俳優)のテニス講座」みたいなノリです。
いや、ご本人は確かに可愛い人なんですけど。正直ドンびき。ポーズや服装からしてネットアイドル(古い?)的な演出はどうにかならなかったのか。


「考古学をオタクだけのものにしたくない」って書いてあったけど、逆にオタクしかこないと思う。アキバでパフォーマーさんを激写する系の人がサイン会に大量動員されそうな感じといいますか。
ほんとに考古学好きな人とか、興味持って長いことやってくれそうな人は逆に寄り付かないような気がするんですよ。

何なんでしょう、著者の女の人の写真で男子諸君の興味を引こうとしてるのか? それとも、ムサい考古学会にもこんな可愛い子がいるんですよー意外と面白いですよー っていうアピール?
「才色兼備」とかでマスコミが持ち上げて売り出す前触れか、いい加減落ち目になってきた吉村さんを切り捨てて、この人を特番に起用しようとして狙ってるんじゃないかとすら思える(笑)

 もう、タレント学者は要らないですから。 orz



実写じゃなくて、アニメ風のイラスト自画像くらいなら、良かったのに…。
日本の考古学会は一体どこへ行こうとしているんですか。

いち考古学ファンとしましては、ヘタにミーハーの注目集めるより堅実に研究してほしいと願っております。




考古学業界のことはよくわからないし、内容自体は面白いとは思ったんですが、"考古学者は刑事や探偵みたいなもの"という言葉はちょっと気になりました。
これは、かの吉村氏も言っていた言葉なんだけど、私は、この言葉は適切ではないし、誤解をまねく表現だと思ってる。

発掘した物的証拠から古代を推理する。それはあってると思う。
でも、結局、推理は「たぶん、そう」というだけであって、決して確信には至らないはず。
実証できない、確信に至らない古代世界を再現するのに、真実は一つじゃない。

答えの出ない問いも多いと思うんですよ。
古代人が何を見ていたか、何を考えていたか、なんて、その当時の世界にタイムスリップできたとしても完全に理解できると思えないし、理解したとしても人によって捉え方が異なるはずじゃないですか。


歴史って、いま現在でいちばん信憑性の高い、いちばん多くの人が認めたストーリー、というだけじゃないのか。何か1つの発見でストーリーが大きく書き換えられることもある。
考古学はただ一つの真実に行き着こうとしてるんじゃない。殺人事件の犯人を捜すのとはワケが違う。



専門家の言ってることに対してシロートが何をえらそうに、と言われそうだけど、納得できないものは仕方が無いです。刑事ゴッコや探偵ゴッコやってる考古学者よりは、詩人か哲学者のほうがまだいいや。

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