私がなぜ吉村作治を許せないかを書いておく。その3
言いたいことのあらかたは、1と2で書いた。
最後に言いたいのは、「吉村作治ってホントに偉いのか?」ということだ。
吉村氏の悪行に文句を言うと、大抵返ってくるのが「でも、あの人は業績があるから。」という援護が来る。
予想される、そのお決まりの援護を先制して潰しておこう。
彼が今現在、一般向けの講演会や本、テレビなどで言ってる内容のかなりの部分が適当で、とにかくウケさえとれるならウソでもいいスタンスの話なのは、悲しいことだが事実だ。本人も否定はしないだろうし、専門家なら当然分かってるだろうし、一般人でもある程度の知識があれば何かがおかしいと思い始める。(そこで立ち止まらずに詳細に調べる人も少数ながら存在する)
全て正しい立派な内容を喋っていると思っているのは、自分から調べる意欲のない人や、さほど興味を持っていない人たちから構成される、「大多数の人々」だろうと思う。彼らは何だかよく分からないけど「吉村作治」という名前は知っていて、エジプトのことを何かやってる早稲田の教授で、何かエライ人らしい。という漠然とした印象を持っている。
その大多数の人に聞いてみた。吉村作治と聞いて業績で思い浮かぶものは?
母数はそんなに多くない。メンバー構成は大航海のチャットメンバーとmixiの中の人たちだ。
なんだかよくわからん取り合わせだが、そのぶん、出身地・年齢・職業・嗜好などはてんでバラバラ。ほどよく分散している。
挙がって来たのは「ピラミッドで何かを発見したらしい」「太陽の船」「棺とかミイラ」…だ。
しかし、吉村氏はピラミッドで何かスゴイ発見をしたわけではないし、太陽の船も実は「発見」したわけではない。(*過去に確認した記事を参照)
両方とも、既にあることが分かっているものの確認をしに行っただけだ。
棺とかミイラ、というのは現在巡回中の展示会の目玉、セヌウのミイラマスクのことだろう。ポスター等で街中で目にしたのかもしれない。これについては、ひとまず置いておこう。
要するに一般の人が漠然と記憶している「業績」は、実はよくよく確認したら大したことがない、誇張された内容のようなのだ。早稲田の発掘隊は発掘で頑張っているんだろうけど、それは吉村氏個人が何か優れているという話ではない。
では他に、業界向けの業績は?
探したんだけど、吉村氏が単著で出してる論文はほとんどない。連名のものばかりだ。
学術書を出してるかっというと、見かけた覚えもなければ検索でも出てこない。出しているのは、一般向けのライトな本(もちろん、一般向けなので内容は適当だ。)、あとは料理本とか…。
よくよく探せば何かはあるのだろうが、まあ、頭一つ抜けて優れているとか、そういう印象は持てなかった。
吉村氏はあまり学術論文は書かない(書けない?)との専らのウワサだから、そんなものなのだろう。
と、いうわけで、私にはこの人の「業績」とやらが全く分からない(笑)
もしかしたら、学会でのプレゼンがめちゃくちゃ巧いとか、海外の学会でアピールするのが巧くて良い宣伝塔になっているとか、エジプト考古学会に強力なコネがあって発掘・調査許可を取り付け易いとか、そういう外からは見えにくい「業績」があるのかもしれないのだが…。まあ、業界で干されてないところ見ると、何か取り得(利用価値?)が在るのだろう。
ただ、どんな優れた「業績」があったって、
適当な話を吹聴して稼いで良い理由にはならないんだけどね!
おかしいことはおかしいと、誰かツッコまんでどうする。教授だから、とか、権威様だから、とか、そんな理由で黒いものも白くされちゃあ困るんですよ。所詮綺麗事、という指摘は上等。私は考古学会の内部の事情は知らない。発掘隊の台所事情も、業界内のパワーバランスも見えない。
しかし、だからこそ逆に分かることもある。
この人、確かに日本で最初のエジプト発掘隊に参加はしていた。
その後 エジプトに住み着いて発掘隊のサポートもしていた。エジプト人と結婚して(離婚したらしいが^^;)若い頃は日本とエジプトの間を行き来していたようだから、アラブ通なのもまぁ頷ける。
でも、それって学術的な業績と違うんじゃないの?
発掘の資金集めも、別に学者じゃなくても出来るしなあ。
吉村氏がエジプトについての知名度を高めたとか、一般に広めたという意見もあるが、それも違うと私は思ってる。ツタンカーメン展があったり、各種翻訳本が出版されたりしたこともあるし、一人の業績じゃないだろう。
くどいくらいテレビに出まくり、本を量産したことで、もともと興味のなかった層まで広めたというのはあるかもしれないが、その内容がデタラメだったら、全く意味がない。
全体の業績で考えれば、いい部分を悪い部分が相殺する。
くどくど言ってきたが、結局これらの記事を読んでどう思うかは人それぞれだ。
人にはそれぞれ役目があると思っている。専門家には専門家の、シロウトにはシロウトの。誰も他人の役目は出来ない。私は私の役目を果たす。
馬鹿で無知な一般人の一人として、失礼とか言いすぎとか考えずに「このオッサン、何かおかしくね?」と指差すのが、ここでの私の役目。
腹が立つ人もいるだろう。異論もあれば賛同もあるだろう。私も何か勘違いしている部分はあるかもしれない。そこは他の人が言えばいい。キャストは特に用意していないので、やりたい役を取って下さい。
最後に言いたいのは、「吉村作治ってホントに偉いのか?」ということだ。
吉村氏の悪行に文句を言うと、大抵返ってくるのが「でも、あの人は業績があるから。」という援護が来る。
予想される、そのお決まりの援護を先制して潰しておこう。
彼が今現在、一般向けの講演会や本、テレビなどで言ってる内容のかなりの部分が適当で、とにかくウケさえとれるならウソでもいいスタンスの話なのは、悲しいことだが事実だ。本人も否定はしないだろうし、専門家なら当然分かってるだろうし、一般人でもある程度の知識があれば何かがおかしいと思い始める。(そこで立ち止まらずに詳細に調べる人も少数ながら存在する)
全て正しい立派な内容を喋っていると思っているのは、自分から調べる意欲のない人や、さほど興味を持っていない人たちから構成される、「大多数の人々」だろうと思う。彼らは何だかよく分からないけど「吉村作治」という名前は知っていて、エジプトのことを何かやってる早稲田の教授で、何かエライ人らしい。という漠然とした印象を持っている。
その大多数の人に聞いてみた。吉村作治と聞いて業績で思い浮かぶものは?
母数はそんなに多くない。メンバー構成は大航海のチャットメンバーとmixiの中の人たちだ。
なんだかよくわからん取り合わせだが、そのぶん、出身地・年齢・職業・嗜好などはてんでバラバラ。ほどよく分散している。
挙がって来たのは「ピラミッドで何かを発見したらしい」「太陽の船」「棺とかミイラ」…だ。
しかし、吉村氏はピラミッドで何かスゴイ発見をしたわけではないし、太陽の船も実は「発見」したわけではない。(*過去に確認した記事を参照)
両方とも、既にあることが分かっているものの確認をしに行っただけだ。
棺とかミイラ、というのは現在巡回中の展示会の目玉、セヌウのミイラマスクのことだろう。ポスター等で街中で目にしたのかもしれない。これについては、ひとまず置いておこう。
要するに一般の人が漠然と記憶している「業績」は、実はよくよく確認したら大したことがない、誇張された内容のようなのだ。早稲田の発掘隊は発掘で頑張っているんだろうけど、それは吉村氏個人が何か優れているという話ではない。
では他に、業界向けの業績は?
探したんだけど、吉村氏が単著で出してる論文はほとんどない。連名のものばかりだ。
学術書を出してるかっというと、見かけた覚えもなければ検索でも出てこない。出しているのは、一般向けのライトな本(もちろん、一般向けなので内容は適当だ。)、あとは料理本とか…。
よくよく探せば何かはあるのだろうが、まあ、頭一つ抜けて優れているとか、そういう印象は持てなかった。
吉村氏はあまり学術論文は書かない(書けない?)との専らのウワサだから、そんなものなのだろう。
と、いうわけで、私にはこの人の「業績」とやらが全く分からない(笑)
もしかしたら、学会でのプレゼンがめちゃくちゃ巧いとか、海外の学会でアピールするのが巧くて良い宣伝塔になっているとか、エジプト考古学会に強力なコネがあって発掘・調査許可を取り付け易いとか、そういう外からは見えにくい「業績」があるのかもしれないのだが…。まあ、業界で干されてないところ見ると、何か取り得(利用価値?)が在るのだろう。
ただ、どんな優れた「業績」があったって、
適当な話を吹聴して稼いで良い理由にはならないんだけどね!
おかしいことはおかしいと、誰かツッコまんでどうする。教授だから、とか、権威様だから、とか、そんな理由で黒いものも白くされちゃあ困るんですよ。所詮綺麗事、という指摘は上等。私は考古学会の内部の事情は知らない。発掘隊の台所事情も、業界内のパワーバランスも見えない。
しかし、だからこそ逆に分かることもある。
この人、確かに日本で最初のエジプト発掘隊に参加はしていた。
その後 エジプトに住み着いて発掘隊のサポートもしていた。エジプト人と結婚して(離婚したらしいが^^;)若い頃は日本とエジプトの間を行き来していたようだから、アラブ通なのもまぁ頷ける。
でも、それって学術的な業績と違うんじゃないの?
発掘の資金集めも、別に学者じゃなくても出来るしなあ。
吉村氏がエジプトについての知名度を高めたとか、一般に広めたという意見もあるが、それも違うと私は思ってる。ツタンカーメン展があったり、各種翻訳本が出版されたりしたこともあるし、一人の業績じゃないだろう。
くどいくらいテレビに出まくり、本を量産したことで、もともと興味のなかった層まで広めたというのはあるかもしれないが、その内容がデタラメだったら、全く意味がない。
全体の業績で考えれば、いい部分を悪い部分が相殺する。
くどくど言ってきたが、結局これらの記事を読んでどう思うかは人それぞれだ。
人にはそれぞれ役目があると思っている。専門家には専門家の、シロウトにはシロウトの。誰も他人の役目は出来ない。私は私の役目を果たす。
馬鹿で無知な一般人の一人として、失礼とか言いすぎとか考えずに「このオッサン、何かおかしくね?」と指差すのが、ここでの私の役目。
腹が立つ人もいるだろう。異論もあれば賛同もあるだろう。私も何か勘違いしている部分はあるかもしれない。そこは他の人が言えばいい。キャストは特に用意していないので、やりたい役を取って下さい。