古きよきエジプト写真 ナイルの流れは永遠に

某所で「お金を払って買う写真ってどんなの」という話が出ていたので、実際にお金払って買ったことのある写真のサンプルを出してみる。

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エジプトの、オールド・カイロ(カイロ旧市街)の露天で買った。サイズによって、15L.E.~35L.E.くらいで売ってた。

写真は上流にダムが作られるより以前、ナイルの氾濫がまだ存在した時代。まだスフィンクス前にケンタッキーもないし、ピラミッド横に電柱が立ってもいなかっただろう。ピラミッド近くまで迫る川に浮かぶ船は古代とみまごうばかり。古代の遺産であるピラミッドと、古代から変わらないナイルの恵み。古代と現代を繋ぐ貴重な一枚だと思った。

今の近代化したカイロの町からは伺い知れない、古代エジプト人の暮らしというものが、この写真の撮られた時期にはまだ在った。少なくとも、在ったように私には感じることが出来る。

ノリとしては「昭和懐かし写真館」な店だったんだけど、大きいのから小さいのまで色んなサイズがあって、どれもものすごいセンス良く、ウンム・クルスームの若い頃の写真なんかもあったりして。(ウンム・クルスームというのは日本でいうところの美空ひばりみたいな国民的歌手だと思いねぇ)

古い写真を観光客向けに売り出すなんて、なかなか巧い商売してるなと思った。まぁ店のにーちゃんは、いかにもカイロの土産物屋で馴れ馴れしいし「マイフレ~ンド ワンモア~」とか連呼してきてUZEEEE! ってカンジだったんだけど(笑)
こういう「いま目の前にある遺跡の過去の姿」の写真を持って遺跡に行くって、なかなか面白いんじゃないかと思う。



それにしても、この写真はとてもいい。このお店においてある絵葉書やカレンダーなどに使われてる写真はどれもセンスいいから、オールド・カイロに行く人がいたら覗いてみるといいよ。
地下鉄の駅前をモスクのほうに歩いていくとある土産物通りなのですぐに見つかる。

たくさん買う人は、店番のにーちゃんのテンションに併せて値切るといい(笑)

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