丑年+古代エジプト その2 牛に関係したヒエログリフを集めてみる

古代エジプトの文字、ヒエログリフには、動物に関係したものが少なくありません。
中でも生活に密着した重要な家畜だった牛に関係した文字は、とくに沢山作られています。

日本語に「常用漢字」とそれ以外があるように、ヒエログリフにも、文字として良く使われるものとそうでないものがあったようですが、とりあえずは片っ端から並べてみますか。


まずは牛の基本形

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まんま牛。ツノが高く立っていますが、人類が飼い始めた初期の牛の特徴が示されているんだそうな。

そのうち品種改良などがされ、時代ごとにこの文字の形も少しずつ変わってゆきます。リアルに対応して絵文字が変わっていくというのはヒエログリフの特徴ですね。

古代エジプトでは、飼われていた牛は一種類ではなかったので、牛の品種名を示す言葉も存在したようです。
また、品種名以外にも、雌牛、雄牛、去勢牛、闘牛牛、子牛など、牛の種類をあらわす言葉は多数使われていたとか。言葉の数だけ、文字もある。古代人の生活を文字から見てみるのもまた、面白いもんです。



ではまず、牛の原型を留めている文字から。


■子牛。

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そのまんま子牛を意味します。


■子牛に乳をやる雌牛。

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こころづかいを意味するそうです。ここまでいっちゃったら、文字っていうよりイラスト表現のような気が。
書くのが面倒くさそうです。

■去勢牛の頭

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普通の牛との違いがよくわかりませんが、雄牛という言葉に使われるようです。


■興奮した牛の頭

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まんま、激怒や興奮を意味する言葉に使われます。
充てられている音はjnd(ジェネド)。


■棒の先に頭。

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飲み込むという言葉に使うようです。




続いて、牛の各部分部分に関する文字。


■牛の角。

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頭のてっぺんをあらわす「ウプト」という言葉に使われます。
この言葉はツノではなく、頭のてっぺんにある頭蓋骨の割れ目を意味していたらしく、のちに「分ける」「分離する」という意味の言葉にも使われるようになったんだそうな…


■牛の舌。

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このあたりは良く見るヒエログリフだと思うのだが、木の枝みたいに見えるかもしれない。
でも舌。ns(ネス)という音を表します。ちなみに古代エジプトにも、「舌(ペン)は剣よりも強し」という言い回しが。


■下あご。

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あごを意味する決定詞。


■耳。

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まんま、聞くという言葉に使われます。神々が人間の祈りを聞くという意味で神殿に刻むといった使い方も。
充てられている音はidi(イディ)。


■牛の足。

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充てられている音はwhm(ウヘム)。


■牛の前足。

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前足、腕をあらわす文字。
充てられている音はkhpsh(ケペシュ)。この文字は、文字としてではなく意味として、神々への供物をあらわす捧げものの図の中にも頻繁に登場します。


■牛の皮、二種。

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まんま、「皮」を意味する言葉の決定詞。


■矢に射抜かれた牛の皮。

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女神ネイトのシンボルとしても知られています。充てられた音はst(セト)。


■牛のしっぽ。

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充てられた音はsd(セド)。


■骨付きばら肉。

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このへんは、ヒエログリフだけで焼肉屋のメニュー作れるんじゃないかというくらい文字の種類が豊富です。
古代エジプト人、肉あんまり食べなかったはずなんだけど、ミイラ作る都合上、解体はしてたのかもね。


■子宮。

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卵巣と卵管もついてます。
出産の女神メスケネトは、このシンボルを頭に載せています。




以上。主要なところを適当に洗い出してみました。
牛そのものを形にした文字は少なくて、一瞬「何これ?」と思うような部分文字が多い。バラ肉とか見ただけでわかんないって(笑)

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…さて、夕飯は焼き肉にしようかな…(おいっ



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読んで面白く見て楽しいので個人的にお気に入りのヒエログリフ本。
初心者に簡単かといわれると全くの初心者には向かないかもししれませんが、なにか一冊概要書が欲しいという方ならオススメ。





…誰か、「萌えるヒエログリフ文法書」とか企画してくれないかな…。

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