実写版「冥界下り」―古代エジプトの死後の世界を再現したVTR
ナショジオチャンネル、「古代エジプト死後の世界」。原題は「Egyptian Under World」。
古代エジプト人の死後の世界の概念を、美麗CGを使って実写再現しつつ、その独特の世界観を解説するという番組で、面白かった。番組内でも紹介されていましたが、古代エジプト人の「死後の世界」観って、時代ごとに複雑さを増して、最後には一つの物語になってしまう。死後の世界は広大で複雑で、そこを生き抜くためには知恵と魔法が必要になる。
生者の世界=地上=昼=太陽の照らす秩序の世界
死者の世界=地下=夜=闇に閉ざされた混沌の世界
太陽は西の地平線に沈むときに死に、地下の死者の世界を通り抜けながら冥界に住む混沌と戦い、打ち勝って、再び東の地平線から昇ってくる。毎夜繰り返される復活への戦いと混沌の征服、再生。それがこの番組のテーマになってます。
厳密に言うと、色々矛盾も含む思想なんですが、そこらへん番組はうまいことぼかしてあったかな。
始まりは、こちら。地下世界への入り口。
古代エジプト人は、ナイル川は冥界にも通じていると考えていたみたいです。空にも川がある、という思想は、銀河から着想を得たのかもしれません。太陽は昼の空を船で渡り、そのまま川沿いに冥界へ。現実のエジプト人がナイルを舟で行き来したように、死後の世界も基本は舟移動です。
番人の蛇さんがお出迎え。ここを潜り抜けるには「死者の書」に書かれた呪文を唱えないといけません。
混沌の大蛇、アポピス登場! ここのCGの出来が良すぎて吹いた。すっごいヌルヌルしてる。やたら動きがリアル。
逃げろファラオ様ー。
危険に満ちた「炎の回廊」も完全再現! もうこのまま映画化しちゃってくれ!
夜の四時間目、オシリス神と結合したファラオによる死者の審判の場。
トトとアヌビスが出てこない… とか残念に思いつつよーく見直してみると、後ろのほうに、顔は見えないけどしゃがんで記録簿つけてる人(像?)がいるんだな。この再現率には感服する。オシリス様ちゃんと死者の服着てますよ。さすがに白冠まで再現するのは厳しかったか。
心臓と真実の羽根を天秤にかけます。罪に穢れた心臓は真実の羽根より重くなってしまいます。
天秤の側に控えるアメミットちゃん(女の子)。罪に穢れた心臓はひと呑みしてしまうワニとカバとライオンを合成した姿の女神様。
怖い顔ですが、罪に穢れていない「声正しき者」にとっては守護神だそうですよ。
こちらが「シャワブティ」。「ウシャブティ」とも呼ばれ、死者の召使です。
死後の世界での雑用を引き受ける人形で、多いときだと1000体近くが墓に入れられたようです。
実写ウシャブティ(笑)
よかったな… エジプト人なら、死後はイケメン召使に何でもやってもらえるぞ… >個人充て
夜の世界の最終段階。
鳥となって飛び立った魂とミイラが結合し、再生への道に入ります。間もなく夜明け。
しかーし! そこに立ちふさがるラスボス・アポピスが。
ここが最終決戦の場。これまでと違い、強くなって戻ってきたよー。
「王よ、貴様の心臓を俺によこせええ」
「うわあああー」
パワーアップした敵の前に成すすべない、しもべの皆さん。
下級神じや手も足も出ないぞっ、どうする!
迎え撃つのは太陽と同化したファラオ様。この時のために墓には膨大な呪文が記され、従者たちが収められているのです。
「むう… ホルス! アヌビス! 頼むっ」
後ろに辛うじてホルスとアヌビスが見えているのに気づいて、この部分だけ何度も再生したのは私だけでいい(笑)
ファラオ様の秘儀、神々の加護召還!
秩序の光の力が敵を拘束する。いざ、舟は最後の試練を乗り越えて東の地平へ。復活の扉はもうすぐそこです…
神々とともに明け方の空へ。
こうしてファラオと太陽は現世に再生し、昼の世界では地上を照らし、また夜になれば冥界で混沌との戦いを繰り広げるのです。
…余談ですが、冥界の神々の中に一人、おかっぱの女神様がいらっしゃいましたよ!
独断と偏見により、この方はセルケト様と脳内変換してよろしいか。(←オイ)
エジプトネタなら三次もいけることが判明しました。
こんな感じで、大変KIAIの入った再現でありました。いやあ、いちいち画面止めて神様眺めてる私もどうかと思うんですが。このクオリティでエジプト映画作ってほしいなー。ハリウッドなんかだと、やたらツヤツヤしたエナメル質な服着たエジプト人出したり、何かやたらとファンタジーな小道具出して来たりしそう。古代エジプトの服といったらリンネルの白。小道具は土くさい感じがいいですよ。やっぱり。
今回の再現の機軸になっていたのがセティ1世の墓に書かれた「門の書」だったのですが、別の王の墓だと別の再現になりそうですね。ちなみにセティ1世はアビドスの葬祭殿を建て始めた王様で、ドロシー・イーディが「前世で私が愛した人」と呼んだ方でもあります。ほか、番組内ではジェル王の墓なども紹介されていました。アビドスのウンム・エル・カアブも出てました。一時間の番組だけど内容は濃いです。
*****
一つだけ「??」と思ったところ。
死後の世界からの再生で、魂がスカラベに変身するのは分かったんですが・・・
「グリフィンにも変身する」??
グリフィンって何やねん。エジプトにグリフィンは… 頭と翼が鷲で体がライオンのは見たことあるけど、こんなシルエットのグリフィンは見たこと無いぞ… ?
何だろう。セティ1世の墓には描かれているのか。
ちょっと調べてみなければ。
古代エジプト人の死後の世界の概念を、美麗CGを使って実写再現しつつ、その独特の世界観を解説するという番組で、面白かった。番組内でも紹介されていましたが、古代エジプト人の「死後の世界」観って、時代ごとに複雑さを増して、最後には一つの物語になってしまう。死後の世界は広大で複雑で、そこを生き抜くためには知恵と魔法が必要になる。
生者の世界=地上=昼=太陽の照らす秩序の世界
死者の世界=地下=夜=闇に閉ざされた混沌の世界
太陽は西の地平線に沈むときに死に、地下の死者の世界を通り抜けながら冥界に住む混沌と戦い、打ち勝って、再び東の地平線から昇ってくる。毎夜繰り返される復活への戦いと混沌の征服、再生。それがこの番組のテーマになってます。
厳密に言うと、色々矛盾も含む思想なんですが、そこらへん番組はうまいことぼかしてあったかな。
始まりは、こちら。地下世界への入り口。
古代エジプト人は、ナイル川は冥界にも通じていると考えていたみたいです。空にも川がある、という思想は、銀河から着想を得たのかもしれません。太陽は昼の空を船で渡り、そのまま川沿いに冥界へ。現実のエジプト人がナイルを舟で行き来したように、死後の世界も基本は舟移動です。
番人の蛇さんがお出迎え。ここを潜り抜けるには「死者の書」に書かれた呪文を唱えないといけません。
混沌の大蛇、アポピス登場! ここのCGの出来が良すぎて吹いた。すっごいヌルヌルしてる。やたら動きがリアル。
逃げろファラオ様ー。
危険に満ちた「炎の回廊」も完全再現! もうこのまま映画化しちゃってくれ!
夜の四時間目、オシリス神と結合したファラオによる死者の審判の場。
トトとアヌビスが出てこない… とか残念に思いつつよーく見直してみると、後ろのほうに、顔は見えないけどしゃがんで記録簿つけてる人(像?)がいるんだな。この再現率には感服する。オシリス様ちゃんと死者の服着てますよ。さすがに白冠まで再現するのは厳しかったか。
心臓と真実の羽根を天秤にかけます。罪に穢れた心臓は真実の羽根より重くなってしまいます。
天秤の側に控えるアメミットちゃん(女の子)。罪に穢れた心臓はひと呑みしてしまうワニとカバとライオンを合成した姿の女神様。
怖い顔ですが、罪に穢れていない「声正しき者」にとっては守護神だそうですよ。
こちらが「シャワブティ」。「ウシャブティ」とも呼ばれ、死者の召使です。
死後の世界での雑用を引き受ける人形で、多いときだと1000体近くが墓に入れられたようです。
実写ウシャブティ(笑)
よかったな… エジプト人なら、死後はイケメン召使に何でもやってもらえるぞ… >個人充て
夜の世界の最終段階。
鳥となって飛び立った魂とミイラが結合し、再生への道に入ります。間もなく夜明け。
しかーし! そこに立ちふさがるラスボス・アポピスが。
ここが最終決戦の場。これまでと違い、強くなって戻ってきたよー。
「王よ、貴様の心臓を俺によこせええ」
「うわあああー」
パワーアップした敵の前に成すすべない、しもべの皆さん。
下級神じや手も足も出ないぞっ、どうする!
迎え撃つのは太陽と同化したファラオ様。この時のために墓には膨大な呪文が記され、従者たちが収められているのです。
「むう… ホルス! アヌビス! 頼むっ」
後ろに辛うじてホルスとアヌビスが見えているのに気づいて、この部分だけ何度も再生したのは私だけでいい(笑)
ファラオ様の秘儀、神々の加護召還!
秩序の光の力が敵を拘束する。いざ、舟は最後の試練を乗り越えて東の地平へ。復活の扉はもうすぐそこです…
神々とともに明け方の空へ。
こうしてファラオと太陽は現世に再生し、昼の世界では地上を照らし、また夜になれば冥界で混沌との戦いを繰り広げるのです。
…余談ですが、冥界の神々の中に一人、おかっぱの女神様がいらっしゃいましたよ!
独断と偏見により、この方はセルケト様と脳内変換してよろしいか。(←オイ)
エジプトネタなら三次もいけることが判明しました。
こんな感じで、大変KIAIの入った再現でありました。いやあ、いちいち画面止めて神様眺めてる私もどうかと思うんですが。このクオリティでエジプト映画作ってほしいなー。ハリウッドなんかだと、やたらツヤツヤしたエナメル質な服着たエジプト人出したり、何かやたらとファンタジーな小道具出して来たりしそう。古代エジプトの服といったらリンネルの白。小道具は土くさい感じがいいですよ。やっぱり。
今回の再現の機軸になっていたのがセティ1世の墓に書かれた「門の書」だったのですが、別の王の墓だと別の再現になりそうですね。ちなみにセティ1世はアビドスの葬祭殿を建て始めた王様で、ドロシー・イーディが「前世で私が愛した人」と呼んだ方でもあります。ほか、番組内ではジェル王の墓なども紹介されていました。アビドスのウンム・エル・カアブも出てました。一時間の番組だけど内容は濃いです。
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一つだけ「??」と思ったところ。
死後の世界からの再生で、魂がスカラベに変身するのは分かったんですが・・・
「グリフィンにも変身する」??
グリフィンって何やねん。エジプトにグリフィンは… 頭と翼が鷲で体がライオンのは見たことあるけど、こんなシルエットのグリフィンは見たこと無いぞ… ?
何だろう。セティ1世の墓には描かれているのか。
ちょっと調べてみなければ。
















