何故、吉村作治に文句を言うのかということ ― 偽りの「権威」のもたらす害/このエントリで完結。
NHKの自爆をネタにしたお陰でエジプトエントリに人が集まったので、今なら食いつきがいいはず! という目論見のもと、前エントリからの続き。
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吉村作治はマスコミが持ち上げて作ったニセの権威様で、考古学者ではなく発掘コンサルである。
―― という話を、前回、出した。
実は前回と今回のエントリの内容のほとんどは、過去に何度もサイトやブログでネタにしてきたことの続きである。(だからサラサラと書ける^^;) しかし、このエントリを見る方々にとっては、初めての情報のはずだ。ネットの辺境にあり、すぐに忘れ去られる運命にある弱小個人サイトの力などそんなものだ。情報に溢れたネットの海、どんな情報も探せば何処かにある、――が、興味を持って探そうとしなければ、そこにたどり着くことは永遠に無い。
何を言いたいのかというと、何となく胡散くさいなぁと思ってはいても、「でも皆が偉い学者だって言うから」「テレビにばんばん出て本も出しているから」「権威だ、一流考古学者だって宣伝されているから」……『吉村作治の言うことは、きっと正しいに 違 い な い 』。多くの人が、そう思っていたはずだということだ。だから、疑問を持って調べようとはしなかった。前回と今回のエントリを見ても、まだ大半の人が、吉村作治は本当に偉い考古学者で、どこかの馬の骨が偉そうに噛み付いてるだけだと思っているだろう。
肩書きの力とは、そのくらい絶大なのだ。
マンガからエジプトにハマる人は沢山いる。王家の紋章、ファラオの墓、ハトシェプスト、アトンの娘、遊戯王 etc.それらを読んでエジプトにハマった人は、マンガの内容をすべて正しいとは思うまい。なんといってもマンガなのだから。しかし「権威」で「考古学者」な人物の言ったことだったとしたら? 無条件に1から10まで信じてしまい、疑うことを忘れるのではないか。
だから権威ある学者の役を演じる人は、軽々しいウソはつくべきではない。
最初からフィクションとして語られたことと、ノンフィクションとして語られたことは、前提からして違っているのだから。肩書きの持つ威力と、発言に対する責任は比例するということを忘れるべきではない。
”デタラメなことばかり言っていても、吉村作治がエジプトの知名度を上げたのだからよいだろう” と思っている人は、間違っている。
そして今回、第二のエントリで言いたいことはというと。
吉村氏は、人様の手柄を横取りした
理論がメチャクチャ(※1)というのも頭が痛いが、何より許されないのはこちらだろう。
たとえば、以下のようなものが「横取り」業績だ。
◆太陽の船
日本人は、多くの人が「第二の太陽の船は吉村作治が発見したのだ」と思っているのではないだろうか。そのように繰り返し宣伝されてきたからだ。だが、実は、彼は「太陽の船」を発見していない。
https://55096962.seesaa.net/article/200803article_28.html
第二の太陽の船は、最初の太陽の船と同時に発見されていたが、発掘は行われなかった。その後、早稲田隊が調査に赴いていることは確かだが、発見ではなく「保存状態の確認」に近い。
ちなみに、ピラミッド内部の空洞も発見したのも別の国のチームだった。まさか自分が報告書に書いた内容を忘れるわけがないだろうから、意図的に誤魔化したか、「マスコミが勝手に言いました」的な何かではないだろうか。
◆古代エジプトビールの製法
最近では、古代エジプトビールの再現。「古代の製法を発見・再現した」と大々的に宣伝していたことを覚えているだろうか。実は、実際に古代エジプトビールの製法を発見・再現したのは 吉村氏ではなくDelwen Samuel博士 だ。
キリンビールが古代エジプトビールの再現に成功したのは Samuel博士の論文が発表された「あと」であり、内容も同じ。しかし、そのことについて吉村氏もキリンもついぞ触れることはなく、まるで吉村氏が発見したように演出し、本当の発見者の名誉を隠してしまった。
https://55096962.seesaa.net/article/200808article_29.html
吉村氏が製法を発見したのではないから、論文など出せるわけがない。
しかも単に他人の研究結果をなぞっただけだから何の業績にもなっていない。
これが、曲りなりにも学者を名乗り、教育者を名乗り、日本代表の顔をしている人間のやっていることなのである。
「一流学者」の役を演じるために、業績を他人から奪っている人物を援護できるだろうか。研究予算を獲って来てくれるならいいじゃないか、とか甘いことを考えている学者諸君、金と引き換えに手柄を横取りされる可能性を考えるとどうだろう?
コンサルがてけとーなこと言って客捕まえて契約するのは、ある程度は構わないと思う。そうしなければ業界が回らないのはあるだろうし、発掘一辺倒で、良い研究をしていながら予算がとれない学者に優秀なコンサルがついて支援するという方式は欧米でも見られる。
だが、 コンサルが学者の手柄を横取りする というのは、どう考えてもおかしい。
こんなことすら許す風潮があるというなら、考古学界(の一部?)は、よほど自浄作用がないのだと思う。
そして、――そもそも私には疑問でならないのだが、これだけ魅力的なネタに溢れ、語っても語り尽くせない面白さを持つエジプトなのに、何故そのまま魅力を伝えられないのかということ。新しい発見の相次ぐジャンルでもある。胡散臭い演出などしなくても、ありのまま宣伝すればいい。他の文明地域に比べて圧倒的に有利ではないのか。
それすら出来ないというのだから、どうも吉村氏をよしとしている人たちは、面倒な資金集めや交渉を引き受けてくれる大御所の下で甘やかされているような気がする。
実際、過去に吉村氏の関係者を名乗る人物からチョクで掲示板に書き込みが来て、そのログは今でも残してあるのだが「一般人からは金が集まりにくい、だから多少の脚色や誤魔化しは構わないと思っている」というようなことを言っていた。
それは少ない予算でマジメにやってる学者さんに失礼だし、「考古学はバカ正直にやったら予算もつかない学問」だと自分で言ってしまっているのと同じことだ。なんという悲しい意見だろうか。もしその書き込みをした人が本当に吉村氏の関係者だったとしたら、吉村氏の下にいる考古学者のタマゴたちは、考古学とは何ぞや? から始まり、何のために存在するのか、何の役に立つのか、それすら知らないまま、手柄を横取りされるためだけに黙々と掘ってることになりはしないか。
過去のエントリから自分の書いた内容を抜粋してもう一度いう。
理想論だと怒られるかもしれない。
確かに私は考古学の業界など何も知らない。
だが、こんなアレでナニでも一応社会人の端くれだ。どんなジャンルの仕事だって、仕事を得るため、予算獲得のために必死にプレゼンをやる。 そのことは知っている。
この不況、競合他社としのぎ削りながら必死でお客さんにプレゼンして仕事取ろうとしてる世の営業さんたち。内定とろうと就職・転職活動をしている学生や中途の人たち。イラストの売り込みをしてるイラストレーター。保険や車のセールスマン。サーバ買い換える金がないけど今のままだとWindows2000サーバのサポート切れちゃうからと何度も上司に掛け合うサーバ管理者。セキュリティにかける金はない! とエラい人に突っぱねられながら今日も黙々と社内の機密を守るネットワーク屋… orz
学者だって同じだろう。調査に必要な金があるなら、その必要性を真摯に訴えるしかない。
ウソをついてでも、よく判ってない人を騙してでも注目を集めて金がとれればいい、その選択肢をアリとしてしまうなら、第二のゴッドハンド(※2)事件が起きる日は、そう遠くない。
私などは、ただ文章が得意なだけのエジプト好きな一般人に過ぎない。エジプト好き代表を名乗るつもりもない。私より知識がある一般人も、私より情熱のあるエジプト好きも世の中には沢山いる。
ここに書いたことは個人の考えに過ぎず、だからどうしたと言われればそれまで。
しかしこれだけは言っておく、人を騙さなければやっていけない業界に未来はないぞ。
すべては未来を担うエジプトスキーを健全に育成するため。そしてエジプトで頑張ってる現場の人たちのためだ。
以上! また長いの投稿しちゃったけど最後まで読んだ人、乙!
残業オフラインから解放されたら(また)人に録画してもらった先週のNHKすぺさる見てきます…
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※1
ちなみに、理論がメチャクチャ、という点については、何もエジプトの話だけではない。
資金集めのためなら、よく知りもしない他の古代文明も食い物にする。
http://www.amazon.co.jp/%E5%90%89%E6%9D%91%E4%BD%9C%E6%B2%BB%E3%81%AE%E6%96%87%E6%98%8E%E6%8E%A2%E6%A4%9C-3-%E5%90%89%E6%9D%91-%E4%BD%9C%E6%B2%BB/dp/4582631630/ref=sr_1_31?ie=UTF8&s=books&qid=1212591981&sr=1-31
自分の好きなジャンルについて、そのジャンルに詳しくもないだろう有名人がしたり顔で本を出されたらどうだろうか。喩えるなら、カリスママンガ家がアニソン業界について的外れな批評本を出すようなものか。エジプト発掘の資金稼ぎで北欧神話や南米文化にまで手を出したことについても、援護の余地はないと思っている。ケルトの御大みたく小説でも書けば良かったのに…。(吉村印のエジプト小説とかあったら、それはそれとして読んでみたいよな)
※2 ゴッドハンド事件
↓ここ参照
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A7%E7%9F%B3%E5%99%A8%E6%8D%8F%E9%80%A0%E4%BA%8B%E4%BB%B6
吉村氏はともかく早稲田発掘隊は優秀なので捏造の心配は無いと信じているが、吉村氏個人は発見されたものの価値や資料の意味を捏造することが良くある。それが積もり積もってデタラメな自説になるというわけ。
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吉村作治はマスコミが持ち上げて作ったニセの権威様で、考古学者ではなく発掘コンサルである。
―― という話を、前回、出した。
実は前回と今回のエントリの内容のほとんどは、過去に何度もサイトやブログでネタにしてきたことの続きである。(だからサラサラと書ける^^;) しかし、このエントリを見る方々にとっては、初めての情報のはずだ。ネットの辺境にあり、すぐに忘れ去られる運命にある弱小個人サイトの力などそんなものだ。情報に溢れたネットの海、どんな情報も探せば何処かにある、――が、興味を持って探そうとしなければ、そこにたどり着くことは永遠に無い。
何を言いたいのかというと、何となく胡散くさいなぁと思ってはいても、「でも皆が偉い学者だって言うから」「テレビにばんばん出て本も出しているから」「権威だ、一流考古学者だって宣伝されているから」……『吉村作治の言うことは、きっと正しいに 違 い な い 』。多くの人が、そう思っていたはずだということだ。だから、疑問を持って調べようとはしなかった。前回と今回のエントリを見ても、まだ大半の人が、吉村作治は本当に偉い考古学者で、どこかの馬の骨が偉そうに噛み付いてるだけだと思っているだろう。
肩書きの力とは、そのくらい絶大なのだ。
マンガからエジプトにハマる人は沢山いる。王家の紋章、ファラオの墓、ハトシェプスト、アトンの娘、遊戯王 etc.それらを読んでエジプトにハマった人は、マンガの内容をすべて正しいとは思うまい。なんといってもマンガなのだから。しかし「権威」で「考古学者」な人物の言ったことだったとしたら? 無条件に1から10まで信じてしまい、疑うことを忘れるのではないか。
だから権威ある学者の役を演じる人は、軽々しいウソはつくべきではない。
最初からフィクションとして語られたことと、ノンフィクションとして語られたことは、前提からして違っているのだから。肩書きの持つ威力と、発言に対する責任は比例するということを忘れるべきではない。
”デタラメなことばかり言っていても、吉村作治がエジプトの知名度を上げたのだからよいだろう” と思っている人は、間違っている。
そして今回、第二のエントリで言いたいことはというと。
吉村氏は、人様の手柄を横取りした
理論がメチャクチャ(※1)というのも頭が痛いが、何より許されないのはこちらだろう。
たとえば、以下のようなものが「横取り」業績だ。
◆太陽の船
日本人は、多くの人が「第二の太陽の船は吉村作治が発見したのだ」と思っているのではないだろうか。そのように繰り返し宣伝されてきたからだ。だが、実は、彼は「太陽の船」を発見していない。
https://55096962.seesaa.net/article/200803article_28.html
第二の太陽の船は、最初の太陽の船と同時に発見されていたが、発掘は行われなかった。その後、早稲田隊が調査に赴いていることは確かだが、発見ではなく「保存状態の確認」に近い。
ちなみに、ピラミッド内部の空洞も発見したのも別の国のチームだった。まさか自分が報告書に書いた内容を忘れるわけがないだろうから、意図的に誤魔化したか、「マスコミが勝手に言いました」的な何かではないだろうか。
◆古代エジプトビールの製法
最近では、古代エジプトビールの再現。「古代の製法を発見・再現した」と大々的に宣伝していたことを覚えているだろうか。実は、実際に古代エジプトビールの製法を発見・再現したのは 吉村氏ではなくDelwen Samuel博士 だ。
キリンビールが古代エジプトビールの再現に成功したのは Samuel博士の論文が発表された「あと」であり、内容も同じ。しかし、そのことについて吉村氏もキリンもついぞ触れることはなく、まるで吉村氏が発見したように演出し、本当の発見者の名誉を隠してしまった。
https://55096962.seesaa.net/article/200808article_29.html
吉村氏が製法を発見したのではないから、論文など出せるわけがない。
しかも単に他人の研究結果をなぞっただけだから何の業績にもなっていない。
これが、曲りなりにも学者を名乗り、教育者を名乗り、日本代表の顔をしている人間のやっていることなのである。
「一流学者」の役を演じるために、業績を他人から奪っている人物を援護できるだろうか。研究予算を獲って来てくれるならいいじゃないか、とか甘いことを考えている学者諸君、金と引き換えに手柄を横取りされる可能性を考えるとどうだろう?
コンサルがてけとーなこと言って客捕まえて契約するのは、ある程度は構わないと思う。そうしなければ業界が回らないのはあるだろうし、発掘一辺倒で、良い研究をしていながら予算がとれない学者に優秀なコンサルがついて支援するという方式は欧米でも見られる。
だが、 コンサルが学者の手柄を横取りする というのは、どう考えてもおかしい。
こんなことすら許す風潮があるというなら、考古学界(の一部?)は、よほど自浄作用がないのだと思う。
そして、――そもそも私には疑問でならないのだが、これだけ魅力的なネタに溢れ、語っても語り尽くせない面白さを持つエジプトなのに、何故そのまま魅力を伝えられないのかということ。新しい発見の相次ぐジャンルでもある。胡散臭い演出などしなくても、ありのまま宣伝すればいい。他の文明地域に比べて圧倒的に有利ではないのか。
それすら出来ないというのだから、どうも吉村氏をよしとしている人たちは、面倒な資金集めや交渉を引き受けてくれる大御所の下で甘やかされているような気がする。
実際、過去に吉村氏の関係者を名乗る人物からチョクで掲示板に書き込みが来て、そのログは今でも残してあるのだが「一般人からは金が集まりにくい、だから多少の脚色や誤魔化しは構わないと思っている」というようなことを言っていた。
それは少ない予算でマジメにやってる学者さんに失礼だし、「考古学はバカ正直にやったら予算もつかない学問」だと自分で言ってしまっているのと同じことだ。なんという悲しい意見だろうか。もしその書き込みをした人が本当に吉村氏の関係者だったとしたら、吉村氏の下にいる考古学者のタマゴたちは、考古学とは何ぞや? から始まり、何のために存在するのか、何の役に立つのか、それすら知らないまま、手柄を横取りされるためだけに黙々と掘ってることになりはしないか。
過去のエントリから自分の書いた内容を抜粋してもう一度いう。
彼を弁護する人たちは、決まって、発掘には金がかかると言う。
だから、どうせ何が正しいのか分かっちゃ居ない一般大衆の前では、手軽に金が稼げる話をして、分かってる専門家の前でだけマトモなことを言っていればいい… そういうことらしい。
実際、彼は西アジア考古学会では無難なことしか発表していないようだ。
しかし、それは恥ずべき詐欺行為なのだ。
どんな理由があろうとも、どれだけ台所事情が苦しくとも、人を欺いて金を稼ぐのは許されることではない。
少なくとも、これから専門の世界に進もうとしている未来の考古学者たち、いまファンとして見守っている日本中の考古学ファンやエジプトファンの前で、胸が張れる行為ではないだろう。
<中略>
私は、これからエジプト好きになる人たち、いま何となく興味を持っている人たちには、看板だけ立派で中身がスカな人よりも、立派な仕事をしている研究者を、評価してもらいたいと願っている。そうした人こそ、本当の意味で知的好奇心を満足させてくれるはずであり、日々を豊かなものにする材料をくれるはずなのだから。
そして本当に優れた仕事が何なのか、考古学の本当の面白さとは何なのかが一般に根付き、社会的な地位が正しく向上したとき、はじめて、発掘資金は自然な形でもたらされるようになるんじゃないかと思っている。
理想論だと怒られるかもしれない。
確かに私は考古学の業界など何も知らない。
だが、こんなアレでナニでも一応社会人の端くれだ。どんなジャンルの仕事だって、仕事を得るため、予算獲得のために必死にプレゼンをやる。 そのことは知っている。
この不況、競合他社としのぎ削りながら必死でお客さんにプレゼンして仕事取ろうとしてる世の営業さんたち。内定とろうと就職・転職活動をしている学生や中途の人たち。イラストの売り込みをしてるイラストレーター。保険や車のセールスマン。サーバ買い換える金がないけど今のままだとWindows2000サーバのサポート切れちゃうからと何度も上司に掛け合うサーバ管理者。セキュリティにかける金はない! とエラい人に突っぱねられながら今日も黙々と社内の機密を守るネットワーク屋… orz
学者だって同じだろう。調査に必要な金があるなら、その必要性を真摯に訴えるしかない。
ウソをついてでも、よく判ってない人を騙してでも注目を集めて金がとれればいい、その選択肢をアリとしてしまうなら、第二のゴッドハンド(※2)事件が起きる日は、そう遠くない。
私などは、ただ文章が得意なだけのエジプト好きな一般人に過ぎない。エジプト好き代表を名乗るつもりもない。私より知識がある一般人も、私より情熱のあるエジプト好きも世の中には沢山いる。
ここに書いたことは個人の考えに過ぎず、だからどうしたと言われればそれまで。
しかしこれだけは言っておく、人を騙さなければやっていけない業界に未来はないぞ。
すべては未来を担うエジプトスキーを健全に育成するため。そしてエジプトで頑張ってる現場の人たちのためだ。
以上! また長いの投稿しちゃったけど最後まで読んだ人、乙!
残業オフラインから解放されたら(また)人に録画してもらった先週のNHKすぺさる見てきます…
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ちなみに、理論がメチャクチャ、という点については、何もエジプトの話だけではない。
資金集めのためなら、よく知りもしない他の古代文明も食い物にする。
http://www.amazon.co.jp/%E5%90%89%E6%9D%91%E4%BD%9C%E6%B2%BB%E3%81%AE%E6%96%87%E6%98%8E%E6%8E%A2%E6%A4%9C-3-%E5%90%89%E6%9D%91-%E4%BD%9C%E6%B2%BB/dp/4582631630/ref=sr_1_31?ie=UTF8&s=books&qid=1212591981&sr=1-31
自分の好きなジャンルについて、そのジャンルに詳しくもないだろう有名人がしたり顔で本を出されたらどうだろうか。喩えるなら、カリスママンガ家がアニソン業界について的外れな批評本を出すようなものか。エジプト発掘の資金稼ぎで北欧神話や南米文化にまで手を出したことについても、援護の余地はないと思っている。ケルトの御大みたく小説でも書けば良かったのに…。(吉村印のエジプト小説とかあったら、それはそれとして読んでみたいよな)
※2 ゴッドハンド事件
↓ここ参照
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A7%E7%9F%B3%E5%99%A8%E6%8D%8F%E9%80%A0%E4%BA%8B%E4%BB%B6
吉村氏はともかく早稲田発掘隊は優秀なので捏造の心配は無いと信じているが、吉村氏個人は発見されたものの価値や資料の意味を捏造することが良くある。それが積もり積もってデタラメな自説になるというわけ。