ハリウッド映画『HACHI 約束の犬』 見てきた&感想

『HACHI 約束の犬』 公式サイト

正直期待してなかったんですが、予告編みてビビりました。ハチの…

ハチ役の犬の演技がやべえええ!

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何ですか、この切ない顔! 多少CG入ってるのかもしれないけど、秋田犬のもふもふ感と相まってもう。
大好物の素敵おじさまWithふわふわもふもふとか、既に設定とキャストだけで満足なんですが(笑)
これはぜひ一人で観にいかねば…。



と、いうわけで狙ってたこの映画。公開初日にハンカチ握り締めて早速行ってきました。字幕版やってなくて不本意ながら吹き替え版でしたが、犬はしゃべらんのでまあ良しとしますか。人は少なく、夏休みということでアニメ映画のほうが子供づれのご家族で大入り。まあ泣くの判ってて昼間から観にいく人も珍しいだろという話もあったり。

映画の内容は至ってシンプル。
最初は笑えるほのぼのした日常。しかしその日々は長く続かず、別れの時が。

・素敵おじさま薄命
・あのふわふわもふもふがあんなことにうわあああああ!
・あんなに犬を嫌がってた奥さんが駅まで来た時に涙腺が切れた
ラスト15分はヤバい。

「ハチ」は有名な実話が元ネタで、皆もうオチは判りきってるわけですが、それでも敢えて言う、ラスト15分の詳しい内容は知らないほうがいい。そこは映像マジックが入るから。当たり前なんだけど時は流れる。人も、町も、そしてハチ自身も、時の中で変わっていく。
どんなふうに変わってしまったのか…


やー、隣の一人で来てたイカツいにーちゃんが途中から挙動不審になって、声を上げてすすり泣きはじめた時はビビった(笑) エンディング曲の途中で泣き顔を隠して逃げるように出て行ったが… なんだかんだで結構な人が泣いてた気がする。でも本当にラスト15分はかなりくるよ! ただ犬が座ってじっと何かを待ってるだけなのに、何だこれ…みたいな。

とりあえず、予告編見てやられた人は観て損はない。想像どおりの世界。
泣きすぎる人は自宅でDVD借りてきてみるのも良いかもしれない。
オチは日本人なら大半が知ってるし、派手なアクションシーンなどもない淡々とした平和な日常なんだけど、とても丁寧な作り。犬の人生は短い。人のそれより遥かに短い。だからこそ、ハチにとっては、飼い主と暮らした短い日々が本当に大切だったんだろうな。結局彼は、ただ「待つ」というシンプルな行為で、その飼い主までも不滅のものにした。すごいことだと思う。

小さな町の四季、人の営み、人生… そんなものをふと考えさせられる、そんな映画でした。


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ちなみに、映画の中でハチは日本から輸送された犬(出身地:山梨のどっかの寺)で、秋田犬は「将軍も狩猟に使った犬の中の王族」と紹介されとりました。エンディングで日本のオリジナル・ハチの話も流れるから、ハリウッドに横取りされたとか心配する必要はない。しかし「日本の犬だから、モノで釣るのはダメだ」とかはちょっと買いかぶりすぎだろとおもた。確かに、エサもらっても他の人には全然なびかない孤高の犬になってたけど、ハチ。

犬が主体で、かなり魅力的に描かれていたので、そろそろ隣の国が秋田犬の起源を主張しはじめる頃じゃないかと…(笑)

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