上野のトリノ・エジプト展に行ってきた。~ ニコマークの謎が解けたよ!
ヘタレ王子(ホルス)萌えの人とか猫信仰の人とかぷにぷにの人とかと一緒に上野のトリノ・エジプト展へ行ってきましたよ!
http://www.torino-egypt.com/
なかなか素晴らしい展示でした。大きなものも多く。しかしエジプト展のわりに意外と人が少なかったのは、シカン展のほうに人が集まっているからなのか、雨だったからか。
かなり大物が来てました。どうやって運んできたんだコレ、的な。横浜でやってる「海のエジプト展」のファラオ像もデカかったですが、それより小さいとはいえ大物が数個並ぶと、それだけでその一角は雰囲気が変わります。階段が多く薄暗い展示会場なので、お年を召した方やお子さんづれの方は会場をスムーズに周れない可能性がありますが、エジプト的な雰囲気を身体にみっしり感じたいならトリノ・エジプト展のほうをオススメ。
イチオシは、前半にあった巨大な雄羊の頭。スフィンクスの頭部分だけです。後頭部に200年前の落書きがされてました。。。
頭だけでもあまりのバカでかさに「これはないだろ」と思ってしまう大きさ。それに身体が残っていたらどんだけインパクトあったんだろう、と。昔はスフィンクスに彩色することもあったようなので、色つきのスフィンクスが薄暗がりにばばんと座ってる姿を想像して怖くなりました。ええそんなものに出会ったらアッサリひれ伏しますよ?(何
で、見所は山ほどあるのですが、全般として言えるのは、「惜しげもなくいいもの持ってきてる」ってこと。今回の展示物だけで小さな博物館1つぶんあるんじゃないかな。一級品と呼べそうなものが幾つもありました。
その中の1つがこれ、「イビの石製人型棺の蓋」。
素材は、「ベケン石」というものだそうです。鉄を思わせる黒いテカり、文句ない均整のとれた顔立ち、刻まれた丁寧なヒエログリフ。どれをとっても美しい! しかも平均的な技術レベルの落ちていたはずの末期王朝時代にコレです。これを墓に埋めちゃうとか。古代エジプト人、ほんとに技術と財力の使い方が惜しみないなあ(笑)
この石棺のフタの足元のところに注目。
実はつま先のところに羽根を広げた女神様がいて、頭にニコちゃんマークにしか見えないものを載せてて「何だこれ?!」とかメンバー一同盛り上がっていたのですが。
パンフ買って帰ってきてその部分をよーーく見ると…
ヌウトって書いてあった
これ女神様ご本人様のお名前じゃん! 会場薄暗かったし全然わかんなかったよ!
神様の名前って「音」を意味するヒエログリフの横に、座っている神像の絵(神という意味の決定詞)足して表すのが基本形なのですが、この場合、座っている神様の図が決定詞がわり。ちなみに丸いのは日輪です。
これは凄い。こんなとこ普通の人見ないよ、どこまで頑張って作りこんでるんだ。
ヌウト(ヌト)は天空を擬人化した女神様で、死者の魂は死ぬと鳥の姿になっていったん空に舞い上がるという信仰があったので、天であるヌウトは死者を抱きしめる母でもあるのです。棺によく描かれるのはそのため。今回色んなヌウト女神様のバリエーションを拝むことが出来ました。ありがたや。
ちなみに、同行したエジプトあんまり知らない人がセクメト女神様を見て「メスライオンなのにたてがみがある」とツッコんでいましたが、違います。あれはヒゲではありません。
黄 金 の オ ー ラ で す
エジプト神話最強の戦闘力を誇るセクメト様は、座って静かにしておられるだけでも気が漏れまくりなのです。加護をいただけると、その威力で病魔も吹っ飛び、健やかに暮らすことが出来るといいます。ほんとですよ? なので指差して「あのヒゲ何」とか言っちゃだめなんです。指腐ります! あの方だけは冗談とか通じないから! 怒らせたら人類滅びるから!
http://www.torino-egypt.com/
なかなか素晴らしい展示でした。大きなものも多く。しかしエジプト展のわりに意外と人が少なかったのは、シカン展のほうに人が集まっているからなのか、雨だったからか。
かなり大物が来てました。どうやって運んできたんだコレ、的な。横浜でやってる「海のエジプト展」のファラオ像もデカかったですが、それより小さいとはいえ大物が数個並ぶと、それだけでその一角は雰囲気が変わります。階段が多く薄暗い展示会場なので、お年を召した方やお子さんづれの方は会場をスムーズに周れない可能性がありますが、エジプト的な雰囲気を身体にみっしり感じたいならトリノ・エジプト展のほうをオススメ。
イチオシは、前半にあった巨大な雄羊の頭。スフィンクスの頭部分だけです。後頭部に200年前の落書きがされてました。。。
頭だけでもあまりのバカでかさに「これはないだろ」と思ってしまう大きさ。それに身体が残っていたらどんだけインパクトあったんだろう、と。昔はスフィンクスに彩色することもあったようなので、色つきのスフィンクスが薄暗がりにばばんと座ってる姿を想像して怖くなりました。ええそんなものに出会ったらアッサリひれ伏しますよ?(何
で、見所は山ほどあるのですが、全般として言えるのは、「惜しげもなくいいもの持ってきてる」ってこと。今回の展示物だけで小さな博物館1つぶんあるんじゃないかな。一級品と呼べそうなものが幾つもありました。
その中の1つがこれ、「イビの石製人型棺の蓋」。
素材は、「ベケン石」というものだそうです。鉄を思わせる黒いテカり、文句ない均整のとれた顔立ち、刻まれた丁寧なヒエログリフ。どれをとっても美しい! しかも平均的な技術レベルの落ちていたはずの末期王朝時代にコレです。これを墓に埋めちゃうとか。古代エジプト人、ほんとに技術と財力の使い方が惜しみないなあ(笑)
この石棺のフタの足元のところに注目。
実はつま先のところに羽根を広げた女神様がいて、頭にニコちゃんマークにしか見えないものを載せてて「何だこれ?!」とかメンバー一同盛り上がっていたのですが。
パンフ買って帰ってきてその部分をよーーく見ると…
ヌウトって書いてあった
これ女神様ご本人様のお名前じゃん! 会場薄暗かったし全然わかんなかったよ!
神様の名前って「音」を意味するヒエログリフの横に、座っている神像の絵(神という意味の決定詞)足して表すのが基本形なのですが、この場合、座っている神様の図が決定詞がわり。ちなみに丸いのは日輪です。
これは凄い。こんなとこ普通の人見ないよ、どこまで頑張って作りこんでるんだ。
ヌウト(ヌト)は天空を擬人化した女神様で、死者の魂は死ぬと鳥の姿になっていったん空に舞い上がるという信仰があったので、天であるヌウトは死者を抱きしめる母でもあるのです。棺によく描かれるのはそのため。今回色んなヌウト女神様のバリエーションを拝むことが出来ました。ありがたや。
ちなみに、同行したエジプトあんまり知らない人がセクメト女神様を見て「メスライオンなのにたてがみがある」とツッコんでいましたが、違います。あれはヒゲではありません。
黄 金 の オ ー ラ で す
エジプト神話最強の戦闘力を誇るセクメト様は、座って静かにしておられるだけでも気が漏れまくりなのです。加護をいただけると、その威力で病魔も吹っ飛び、健やかに暮らすことが出来るといいます。ほんとですよ? なので指差して「あのヒゲ何」とか言っちゃだめなんです。指腐ります! あの方だけは冗談とか通じないから! 怒らせたら人類滅びるから!