本屋さんの今月の注目新刊(オススメ/地雷)
図書カードを握り締めて、ふらり赴く駅前書店。
北欧神話を学ぶならこれを持ってないと話ならない、「エッダ」がなんと詩のコーナーにありました駅前の書店。
それはないだろ駅前の書店。「近代フランス詩」「北欧詩」「エッダ」… それは誰も見つけられん。詩というのはある意味正しいが、せめて近代じゃなく中世詩と並べようよ。売る気あんのかあのお店。
と、いうわけで北欧神話ファンは一人一冊エッダを手にしておくように!
売れないと、また絶版にされちゃうんだからねっ!
******************
さて新刊コーナー。
適当に目に留まったやつをピックアップ。
図説 北欧神話(新紀元社)は、平積みしてあったけどそれ地雷だから。
巻末の参考文献は立派なのに、どれにも書いていない内容が出てくるのはどーなの(笑)
オーディンのマントが青いとか、蛇のかぶとをつけているとか、「??」な話が沢山出てくるんですが… 著者を小一時間問い詰めたい。
それと、アイスランドとノルウェーとデンマークの北欧神話は別物なので、全部混ぜちゃってる時点でアウト。何故アウトなのか気づかないようなら読んだ参考文献の内容を理解していない。
「エッダ」に登場する北欧神話の世界観はエッダ固有の世界観であって、それがゲルマン民族全てに共通する世界観だった根拠なんて何もないですよ…。
エジプト本では、トマス・ホーヴィングの「ツタンカーメン秘話」が復刊されましたー。
うちにあるのは1980年発刊の箱つき旧装丁。いっちゃん古いVerです。なんか定期的にツタンカーメンブームで復刊されるんだよねこの本。
トマス・ホーヴィングはメトロポリタン美術館の館長だった人です。この本はツタンカーメン発掘に関わる一連のゴタゴタをある程度知っている人ならニヨニヨしながら読めるんじゃないかと。ハワード・カーターが発掘に際してメトロポリタンと裏取引していたことや、発掘を通じて功名主義に走ってしまった一面もあったこと、発掘品の横流し疑惑などが暴露されてます。
しかし暴露本として読むのではなく、それが、当時の「発掘」だったのだと考えるべき。まだ発掘が宝探しだった時代の、最後の世代がハワード・カーターの発見なのだと。
ちょうどエジプトが自らの国の遺産の価値に目覚め、権利を主張しはじめた時代の真っ只中にあって、カーターは自分の立場と判断を誤った。もしもツタンカーメン墓の発見が10年早かったなら、カーターのやり方でも批判は起きなかったかもしれないです。
夏休みに放映して各方面からフルボッコにされたNHKスペシャル「エジプト発掘」のまとめ本も出てました。
番組を見てない人は書店で内容をお確かめくださいまし、ええ…
まあ、あんま見るべきところはないです、はい。謎は解き明かされてないし、むしろ第二集以外は発掘すらしてねぇじゃん、っていう。だが番組本体を何時間もかけて見るよりは確実に時間の短縮になるかと^^;
あとは酒井傳六氏の膨大な翻訳本の一つ、「死の考古学」も復活。良書が新装丁で復刊されるのは良い傾向。
この本はエジプトの各時代の棺の違いの解説が分かりやすいです。私はやはり中王国の美術がいっちゃん好きだなあ…。華美にあらず質素な中で最大限の豪華さを表現しようとしているところが。
酒井氏の本は、最後の一冊以外はハズレがないので安牌です。
以上、独断と偏見による本屋めぐりレポート。
主に世界史コーナーよりお伝えしました。
北欧神話を学ぶならこれを持ってないと話ならない、「エッダ」がなんと詩のコーナーにありました駅前の書店。
それはないだろ駅前の書店。「近代フランス詩」「北欧詩」「エッダ」… それは誰も見つけられん。詩というのはある意味正しいが、せめて近代じゃなく中世詩と並べようよ。売る気あんのかあのお店。
と、いうわけで北欧神話ファンは一人一冊エッダを手にしておくように!
売れないと、また絶版にされちゃうんだからねっ!
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さて新刊コーナー。
適当に目に留まったやつをピックアップ。
図説 北欧神話(新紀元社)は、平積みしてあったけどそれ地雷だから。
巻末の参考文献は立派なのに、どれにも書いていない内容が出てくるのはどーなの(笑)
オーディンのマントが青いとか、蛇のかぶとをつけているとか、「??」な話が沢山出てくるんですが… 著者を小一時間問い詰めたい。
それと、アイスランドとノルウェーとデンマークの北欧神話は別物なので、全部混ぜちゃってる時点でアウト。何故アウトなのか気づかないようなら読んだ参考文献の内容を理解していない。
「エッダ」に登場する北欧神話の世界観はエッダ固有の世界観であって、それがゲルマン民族全てに共通する世界観だった根拠なんて何もないですよ…。
エジプト本では、トマス・ホーヴィングの「ツタンカーメン秘話」が復刊されましたー。
うちにあるのは1980年発刊の箱つき旧装丁。いっちゃん古いVerです。なんか定期的にツタンカーメンブームで復刊されるんだよねこの本。
トマス・ホーヴィングはメトロポリタン美術館の館長だった人です。この本はツタンカーメン発掘に関わる一連のゴタゴタをある程度知っている人ならニヨニヨしながら読めるんじゃないかと。ハワード・カーターが発掘に際してメトロポリタンと裏取引していたことや、発掘を通じて功名主義に走ってしまった一面もあったこと、発掘品の横流し疑惑などが暴露されてます。
しかし暴露本として読むのではなく、それが、当時の「発掘」だったのだと考えるべき。まだ発掘が宝探しだった時代の、最後の世代がハワード・カーターの発見なのだと。
ちょうどエジプトが自らの国の遺産の価値に目覚め、権利を主張しはじめた時代の真っ只中にあって、カーターは自分の立場と判断を誤った。もしもツタンカーメン墓の発見が10年早かったなら、カーターのやり方でも批判は起きなかったかもしれないです。
夏休みに放映して各方面からフルボッコにされたNHKスペシャル「エジプト発掘」のまとめ本も出てました。
番組を見てない人は書店で内容をお確かめくださいまし、ええ…
まあ、あんま見るべきところはないです、はい。謎は解き明かされてないし、むしろ第二集以外は発掘すらしてねぇじゃん、っていう。だが番組本体を何時間もかけて見るよりは確実に時間の短縮になるかと^^;
あとは酒井傳六氏の膨大な翻訳本の一つ、「死の考古学」も復活。良書が新装丁で復刊されるのは良い傾向。
この本はエジプトの各時代の棺の違いの解説が分かりやすいです。私はやはり中王国の美術がいっちゃん好きだなあ…。華美にあらず質素な中で最大限の豪華さを表現しようとしているところが。
酒井氏の本は、最後の一冊以外はハズレがないので安牌です。
以上、独断と偏見による本屋めぐりレポート。
主に世界史コーナーよりお伝えしました。




