エジプトにキノコあったよー

キノコといっても、立派なキノコではなく菌類の仲間みたいな。


お隣の某K国さんが「シイタケはオシリス神の恵み」という恐るべき独自説を打ち立てて以来、なんとなく木になって探していたもの。
Alfred Lucasの「The chemistry of the tomb」の要点に、墓の壁画に網状キノコが発生してた跡があったよ。という記述あり。網状キノコって要するに見た目カビですよね…。

発見された場所はツタンカーメンの玄室だそうで、金と木材を接着するために使われたニカワに大量発生した痕跡があった、と。壁画の彩色でも、鉱物から作られた色を絵の具として安定させるためにニカワを使ってた場合はその色にだけキノコの発生した跡があり、しかし砒素の硫化物を原料とした黄色にはキノコが発生した跡がないとのこと。

「見た目は錆」だったということなんで、緑色だったんでしょうかね。当時は白黒写真しかなかったんで、色は残ってませんが。


ただしキノコは、一般的な古代エジプトの墓で見られるものではなかったようです。
地下水が近くを流れる場所に作られた墓は、長年のうちに岩の隙間からじわじわ水が染み出して湿気にやられてしまいます。そのような湿気が溜まる条件を満たした墓で、かつ、ツタンカーメンの墓のように開かれて間もなかった墓でないとキノコは見られない。墓が開けっ放しになると、乾いた外気のせいで墓が乾燥しちゃいますしね。




しかし、副葬品の「木材」そのものではなく「ニカワ」に菌が大量発生するというのは盲点でした。他の遺物にキノコが発生した記述がないってことは、腐ったかごやサンダルにはキノコが生えなかったってことなのか。まぁ開けたらキノコだらけの墓ってのもシュールすぎますけど。

この記事へのトラックバック