石器をどうやって石器と見分けるのかという話

いつだったか、誰かが、「遺跡を発掘しても、そこから出てきた石器が石器なのかただの石なのかってどうやって見分けんの?」と言っていた。そんな話を思い出したので少しまとめてみる。むかーし大学の頃に縄文土器の発掘なんかをやってる他学部の人に聞いた話で、世界中どこの国でも当てはまるかどうかは知らない。


(1)石の材質

石器かどうか判定する条件の一つが、石材らしい。
サヌカイトとか黒曜石とか、石器に使用される石材は産地がだいたい決まっていて、産地を遠く離れたところで見つかると、人が運んでいったもの=石器の可能性大、ということになる。

(2)割れ方

割れているとして、その割れが自然の割れなのか、人の手によって打撃を加えられたものなのか。形を整えようとして人が手で加工すれば、一定の力で規則的な方向にくりかえし打撃を加えることになるので、自然界の石の割れ方とは雰囲気が違うそうだ。ただしこれだと、作りかけの石器とか、破損して一部しか残っていない石器はよーわからんとのことだった。

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(3)形状

その地方、その時代に特化した特殊な形というものがあって、その形に近いものは石器と分かるらしい。Y字型の槍の先端部分なんかは、その最たるものだ。



ただ、これらの条件で見分けがつきにくいのが、そのへんの石を拾ってきて、ほとんど加工しないまま使ったケース。つけもの石を石器と呼ぶかどうかは別として、人間が使用した道具だと判別できるか否か。これは確かに分からない。ただ、大きさや重さ、居住区の中で出土する場所などは傾向があるだろうから、沢山発見されれば、そのうち誰かが気がつくのだろう。要は、最終的に、同じ文化の遺跡を複数発掘して傾向を確認した「慣れ」の上での判断になるということだ。

してみれば、我々素人には何がなんだか分からないブツを確実に見分けられる理由も納得がいくだろう。

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