ギリシャ神話好き歓喜。「パーシー・ジャクソンとオリュンポスの神々」

映画「パーシー・ジャクソンとオリュンポスの神々」(原題では「盗まれたいかづち」)
http://movies.foxjapan.com/percy/ ※音出ます注意


まず予告編にもある、「This is a pen.(これはペンです)」に爆笑。
ディス イズ ア ペン! 中1の英語の教科書ですか! マジで言う人がいると思わなかった。
監督がハリポタの人だというのでやや心配はあったものの、これはきっと物凄いバカなことをやってくれる映画だろうと。

実際、かなりバカやってくれてる映画でした。
世界が滅びそうなんだけど、ストーリー的にはかなりシリアス展開なんだけど、実は半分ギャグ映画でもあり、

 楽しみながら神話パロディしまくってる映画

です。




主人公含め、仲間たちはみんな基本的に現代っ子。神の血を引くといえど、現代のアメリカ人。

なので MacBook広げてネット通信 したり、 ネトゲ やったりしてます。そこがまた面白い。しかも、ごく自然に…。ヘルメスの息子の部屋がパソコンとゲームだらけなのはバッチリ。ヘルメスやりそーだよな、そういうの…。ネトゲ会社とか運営してそう…。

携帯の表面に映る姿を見てメデューサと戦ったり(鏡じゃないのか…)、そのへんのスニーカーに羽根ついてたり(サンダルじゃないのか…)、エンパイア・ステートビルのエレベーターからオリュンポスに行けたり(あれって持ち主ゼウスだったんだ…)、とにかく設定が面白すぎる。しかもそれらの設定がサラッと短時間で自然に出てくるので楽しい。

ギリシャ神話をよく分かってる人がパロっているらしく、現代風のアレンジが加えられていながら、こまごましたところは妙に神話に忠実。あー、確かにギリシャの神々が現代で生きてたらこんな感じかもねえ… っていう感じ。

主人公が、オリュンポスの神々なの中ではかなり良心的なポセイドンの息子だというのもいいんだよね。
アテナの娘はツンデレ、アレスの息子は短気、ゼウスとかアポロンの子供は絶対仲間にしたくない系だろうし、まあ無難なところを持って来ているかと。
ていうか序盤でパーカー着て登場したナイスガイなポセイドンは素敵にCOOLでした。パパ素敵。出落ちゆーな。




と、ネタバレになりそうな点は除くとして、この映画の楽しみどころはなんと言っても映像。
これはぜひ映画館で確認してみてほしい。

絶妙なキャスティングなので、出てきた瞬間「あーあーはいはい、この人あれだよね」ってすぐ分かります。ギリシャ神話は神々のイメージがかなり固定されているので、名乗らなくても並んでいるのを見れば「この巨乳はきっとアプロディテだな」「このボーイッシュなのはアルテミスだろ間違いない」とかおおよその想像がつくのです。
ハデスの私服(?)がパンクロッカー風なのも、ある意味使い古されたイメージのような気がする…(笑)


パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々 盗まれた雷撃
ほるぷ出版
リック リオーダン

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で、文庫の出版はまだかね…?(キリッ)

バーティミアスの映画化はまだかのう。ファンタジー・ブームのうちに上映してほすぃ。

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