ナショジオの「クリスタルスカルの伝説」に出てくる人たちがヤバすぎた。

ナショジオチャンネルで放映された、「クリスタル・スカルの伝説」ていう番組。

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まぁ結論から言うと


 有名どころの博物館が所蔵していた水晶の髑髏は、
 19世紀後半になってから作られたニセモノ

 フランスの古物商が仕入れて売りさばいた美術品と
 出自がハッキリしているものも

 しかも水晶自体、産地がマダガスカル…


というアレなオチでして、このオチ自体は既に有名になっているはず。
現代科学の進歩がなければ暴かれなかったかもしれない秘密が暴かれてしまったことで「夢がなくなった」だの「知りたくなかった」だの各方面からブーイングが起こったとかいう話も、過去にあったりしました。


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しかし番組は、その結論に至るまでの話とはちょっと違う。
予想に反して半分くらいを、いわゆる「ビリーヴァー」… 古代の遺物とされるものを無批判に崇め、それについて知ろうとすることより、他人の用意したネタを使って都合のいい妄想をこねくり回すことしか出来ない人たちの主張に当てていました。クリスタル・スカルは予言の力があって災害が起きるときは結露するとか、失われた記憶が宿るとか、アトランティスの神殿にあったものがマヤに受け継がれたとか、なんかこうラノベの設定くさくて背中がムズムズする感じの話を大の大人が名前と顔出してマジメにやってる…。いやまぁ、こんなサイトやってると、一年に一回くらいは大の大人から「でもピラミッドって宇宙人が作ったんですよね」とかビビる質問受けたりするもんなんで、慣れてはいますけど。慣れては。

一神教徒がアトランティスについて語るとき、一体ヤハウェは何処に行ってしまってるのかとか、つい考えてしまいます…。



勿論、そのドリームを科学的な結論がバッサリ切るわけです。

これ以上ないくらい明確にサクッと出てしまい、「ん、水晶の含有物にマダガスカルの証拠があるし、削った機械の痕も残ってるからこれニセモノな!」と5分で終わるんですが、その前に長々と続く様々なビリーヴァーたちの夢物語が、結論が出たあと大変なことに。


【ビリーヴァー的 主張】

 クリスタル・スカルはアトランティスの優れた文明が生み出したはずのもの。

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 製法が19世紀のものだったとしても、それと同じ技術をはるか昔に使えたのはアトランティス人ならでは。

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 よって結果に関わらずクリスタル・スカルは超古代にアトランティスで作られたものである。




・・・・・。



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どうすりゃいいの、これ





科学的に証明してもダメなんだ(笑)

理路整然と説明するとか、正しく間違いを指摘するとか、新たな真実を立証するとか、そんなの関係ないんだ。最初にストーリーありきなんだ。それに合わない事実はすべて、事実のほうが合わせさせられるんだ…。なんだろう。このヤバさ。日本語で言うと「馬の耳に念仏」とか「ぬかに釘」とか、そういう言葉がピッタリ当てはまりそうな。


つーか、アトランティスの技術力が、たかが19世紀のものと同等って、そっちのほうがアトランティスに失礼じゃないのか^^;
硬い水晶削るのに、ダイヤの粒子混ぜた研磨剤使っちゃってるわけだけども… アトランティスが実在したとしたら、なんかもっと硬い未知な素材とか開発して使えなかったのかと問い詰めたい。小一時間問い詰めたい。
つねづね思うんだが、懐疑論者がビリーヴァー装ったほうが、はるかに穴の少ないビリーヴ的理論が作れる気がする…。(私は懐疑論者ではないつもりだけど…。)







あと番組で一番面白かったのは、現地住民が作った「本物の」水晶製品も存在するってこと。

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ミシュテカ人 が作った水晶製の盃で、こいつは手作業で砂をこすりつけて長い時間かけて作ったものらしい。今ある、よく知られている水晶ドクロはニセモノでも、本物が出てこないとは限らないんですな。ここに注意。

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