サターンマガジンの真ん中あたりで何かを叫ぶ例の人(オチ)
えー、前エントリ「1997年 懐かしのサターンマガジン エジプトゲーム特集」からの続き。
中の人若かりし頃、エジプトマニアを育成すべく、やたらとマニアックなエジプトゲーを多数発売していたゲームハード「セガサターン」。(そのあまりのマニアックさゆえにコアなファンは多かったものの一般ウケせず生産停止となる…。)
当時まだ親に借り暮らししてた中の人は、自力でゲームソフトなんか買えなかった…。
手にできたゲームは、パソコンで発売されていた「アンク」というゲーム(よりにもよってソレか)だけでした…。親がパソコンを買った直後だったので「パソコンの使い方の勉強になる」とか騙くらかして買わせたのは今だから言える!(笑)
さてそんな甘酸っぱい思い出もあったりなかったりするセガサターンマガジンですが、こちらがその表紙。
お気づきになりますか… そう…
大航海時代2と三国志孔明伝が
…いやまぁそれもオチっちゃオチなんですが、それよりこっちだ。
ああ…
そういやこの頃の御大、念願の教授になれて調子ぶっこいてた時期ですね。
そういうとまたお弟子さんたちに「悪意のある言い方やめてください」いわれそうだけど、私が吉村氏に疑問を抱き始めたのが、ちょうどこのあたりからなんで…。
エジプトとか全く関係ないローソンのCMに出たり、バラエティ番組でタレントとキャッキャウフフしたりしていたのが、子供心にも「?」だったんすよ。早稲田で博士号をとるのが、この数年後でしたっけ。ネットもまだADSLが存在しないくらいの時代で、偽学位もまだバレてなくて、この人にとっては一番輝けた時期なんだろうなぁ。
で、肝心のインタビュー内容は。
こんなんありつつ
こんなかんじで。
…ひとつだけ全力で突っ込みたい。
おま…
宜保愛子 ピラミッドの謎に迫る って番組で
霊能力者と競演してたろ
ピラミッドの中の未知の空間を霊視してもらってたろ…。
王家の谷でギボさんが霊視して「ここに未発見の墓があるっ!」て言った場所を ハ イ テ ク な超音波マシンでスキャンして「本当だっ 空間があるー」とかやったろ…。
ギボさんが霊と交信して「ツタンカーメンはワインを飲んだあとに殴られて殺されたんです」と言ったのを、つい最近まで自説にしてたよね。
早稲田の発掘してたマルカタ遺跡に行ったギボさんが、かつて天井にあったムト女神の翼を広げた図を霊視して「美しい天井ね。大きな鳥~」と言って喜んでいたのもあったよね…
ただ、本人的にはあの番組は「シャレでやりました」「金欲しさに身売りしました」という言い訳で流せるものだと思っているようで、たとえばここのインタビューでは
http://www.ocn.ne.jp/game/og/35-labyrinth/interview2.html
…こんなことを言っていたりする。「偽学位をとったのはシャレでした」と同じレベルの言い訳。社会的責任とかそういう概念はないらしい。
逆に言えば、この人は カネでプライドを売って嘘をつきます って自分で言っちゃってるわけなので、まぁ、そういう人なんでしょう。
てか、この雑誌が発売された時期って、宜保愛子との特番放映から数年しか経ってないんだから読者も覚えてたと思うんだが(笑)
エセエジプトものが溢れる中、ちゃんとした知識を持ってよりディープなエジプトゲーを作りたい、と思ったのは私も同じなのでそこは何ともいえないんだけど、ぶっちゃけ吉村さんプロデュースの「アンク」っつぅエジプトゲーは、本人出すぎでぜんぜん面白くなかった んですわ…・。
つくりが明らかに低予算なくせにソフト高いし。
エジプト観光しに行ったら随所随所でセリフ棒読みの吉村作治が出てきて長々と説明を始めるとか。
ゲーム作りのセンスはない、これはきっとアンクをプレイした人の大半に同意してもらえることと思う。なぜ、この当時のコーエーにエジプトマニアがいなかったのか。つくづく、そのことが残念である。
と、そんなこともありつつ。
今から考古学を目指す学生さん。今から10年以上前のものではありますが、吉村さんのインタビューを読んだなら、まず一箇所は疑問に思って下さい…。
発見した遺跡の数を誇るような考古学者には、絶対になるな。
数や、見つけたものの美しさ・かっこよさが発掘の価値かい…?
違うよね…?
そりゃ何か見つかったら嬉しいだろうけど、見つけましたー はいはい終わり、次次! じゃダメだよ。宝探しじゃないんだよ。見つけたものの意味を知らなきゃ。見つけた瞬間から、それを保存していく(埋め戻すのもひとつの選択肢)ことを考え始めなきゃならないし。
この人の真似はしないでほしい。この人を個人的に尊敬するとか、憧れるのとかは、そりゃ個人の勝手だから好きにすればいい。ただ、この人の考え方は、考古学者として何かが根本的に間違っている。あともちろん、発掘資金がないと何もできないから、という理由で、カネさえ貰えればどんなウソでもホイホイつきます♪ ってのも絶対やめてくれ。
好きな古代文明をネタに二次創作をしようとする考古学者は、 目指していいです。 ていうか目指してください是非。萌えて萌やせば仲間ができる、地獄巡りも友連れで。
中の人若かりし頃、エジプトマニアを育成すべく、やたらとマニアックなエジプトゲーを多数発売していたゲームハード「セガサターン」。(そのあまりのマニアックさゆえにコアなファンは多かったものの一般ウケせず生産停止となる…。)
当時まだ親に借り暮らししてた中の人は、自力でゲームソフトなんか買えなかった…。
手にできたゲームは、パソコンで発売されていた「アンク」というゲーム(よりにもよってソレか)だけでした…。親がパソコンを買った直後だったので「パソコンの使い方の勉強になる」とか騙くらかして買わせたのは今だから言える!(笑)
さてそんな甘酸っぱい思い出もあったりなかったりするセガサターンマガジンですが、こちらがその表紙。
お気づきになりますか… そう…
…いやまぁそれもオチっちゃオチなんですが、それよりこっちだ。
ああ…
そういやこの頃の御大、念願の教授になれて調子ぶっこいてた時期ですね。
そういうとまたお弟子さんたちに「悪意のある言い方やめてください」いわれそうだけど、私が吉村氏に疑問を抱き始めたのが、ちょうどこのあたりからなんで…。
エジプトとか全く関係ないローソンのCMに出たり、バラエティ番組でタレントとキャッキャウフフしたりしていたのが、子供心にも「?」だったんすよ。早稲田で博士号をとるのが、この数年後でしたっけ。ネットもまだADSLが存在しないくらいの時代で、偽学位もまだバレてなくて、この人にとっては一番輝けた時期なんだろうなぁ。
で、肝心のインタビュー内容は。
こんなんありつつ
こんなかんじで。
…ひとつだけ全力で突っ込みたい。
-- 霊能力や超能力などを使った発掘について、どう思われますか。
吉村: あれは全部インチキなんですよ。
おま…
宜保愛子 ピラミッドの謎に迫る って番組で
霊能力者と競演してたろ
ピラミッドの中の未知の空間を霊視してもらってたろ…。
王家の谷でギボさんが霊視して「ここに未発見の墓があるっ!」て言った場所を ハ イ テ ク な超音波マシンでスキャンして「本当だっ 空間があるー」とかやったろ…。
ギボさんが霊と交信して「ツタンカーメンはワインを飲んだあとに殴られて殺されたんです」と言ったのを、つい最近まで自説にしてたよね。
早稲田の発掘してたマルカタ遺跡に行ったギボさんが、かつて天井にあったムト女神の翼を広げた図を霊視して「美しい天井ね。大きな鳥~」と言って喜んでいたのもあったよね…
ただ、本人的にはあの番組は「シャレでやりました」「金欲しさに身売りしました」という言い訳で流せるものだと思っているようで、たとえばここのインタビューでは
http://www.ocn.ne.jp/game/og/35-labyrinth/interview2.html
「じゃあなぜ教授は92年に希代の霊能者であり、霊能ブームの先駆け人として日本中を席巻した故・宜保愛子さんを王家の谷に連れて行ったりしたんですか?※「宜保愛子 ピラミッドの謎に迫る」(日本テレビ)」
「アハハハハ! いきなりそんな話? あれはさ、お金と義理に負けたんだよ(苦笑)」
お金に負けたとは?
「テレビ番組の単なる企画だよ。あの頃ね、日本テレビから資金的支援を受けていたし、お世話になっているプロデューサーもいて断れなかったんだね」
じゃあ断れるなら宜保愛子さんとの共演は?
「断りたかったよ! いや、断りたかったじゃなくて関わりたくなかったよ」
…こんなことを言っていたりする。「偽学位をとったのはシャレでした」と同じレベルの言い訳。社会的責任とかそういう概念はないらしい。
逆に言えば、この人は カネでプライドを売って嘘をつきます って自分で言っちゃってるわけなので、まぁ、そういう人なんでしょう。
てか、この雑誌が発売された時期って、宜保愛子との特番放映から数年しか経ってないんだから読者も覚えてたと思うんだが(笑)
エセエジプトものが溢れる中、ちゃんとした知識を持ってよりディープなエジプトゲーを作りたい、と思ったのは私も同じなのでそこは何ともいえないんだけど、ぶっちゃけ吉村さんプロデュースの「アンク」っつぅエジプトゲーは、本人出すぎでぜんぜん面白くなかった んですわ…・。
つくりが明らかに低予算なくせにソフト高いし。
エジプト観光しに行ったら随所随所でセリフ棒読みの吉村作治が出てきて長々と説明を始めるとか。
ゲーム作りのセンスはない、これはきっとアンクをプレイした人の大半に同意してもらえることと思う。なぜ、この当時のコーエーにエジプトマニアがいなかったのか。つくづく、そのことが残念である。
と、そんなこともありつつ。
今から考古学を目指す学生さん。今から10年以上前のものではありますが、吉村さんのインタビューを読んだなら、まず一箇所は疑問に思って下さい…。
発見した遺跡の数を誇るような考古学者には、絶対になるな。
数や、見つけたものの美しさ・かっこよさが発掘の価値かい…?
違うよね…?
そりゃ何か見つかったら嬉しいだろうけど、見つけましたー はいはい終わり、次次! じゃダメだよ。宝探しじゃないんだよ。見つけたものの意味を知らなきゃ。見つけた瞬間から、それを保存していく(埋め戻すのもひとつの選択肢)ことを考え始めなきゃならないし。
この人の真似はしないでほしい。この人を個人的に尊敬するとか、憧れるのとかは、そりゃ個人の勝手だから好きにすればいい。ただ、この人の考え方は、考古学者として何かが根本的に間違っている。あともちろん、発掘資金がないと何もできないから、という理由で、カネさえ貰えればどんなウソでもホイホイつきます♪ ってのも絶対やめてくれ。
好きな古代文明をネタに二次創作をしようとする考古学者は、 目指していいです。 ていうか目指してください是非。萌えて萌やせば仲間ができる、地獄巡りも友連れで。