オスロの前身 ヴァイキング時代の交易拠点スキーリングスサル
スキーリングスサル(Skíringssalr)
シーリングサル(Skiringssal)
またはスキリングスサールとか。
ここのところ、連続テロ事件で注目度の上がっている、ノルウェー首都オスロの前身となった交易拠点である。
(交易「都市」ではなく、交易「拠点」。)
スカンジナヴィア半島およびバルト海沿岸で現在もそれなりの規模のある都市の多くは、かつてヴァイキング時代に栄えた町なのだが、オスロも例外ではない。その前身は、8世紀頃に夏の一時的な滞在拠点として築かれ、9世紀頃には定住地となっていた、上記スキーリングスサルという町だという。現在、その土地はカウパングと呼ばれている。「カウパング」のカウプは「商業」を意味する。
ここの遺跡は、城壁も持たず規模も小さいため、最初は定住地ではなく一時的な滞在用地と考えられていたが、発掘が進むにつれ、かまどや農場、冶金施設などが見つかって、のちに定住地となったことが分かってきた。
百年ほど後の10世紀にはいったん姿を消してしまうのだが、遺跡からは主に西ヨーロッパ、ライン川沿いやアイルランド、ブリテン島などからの輸入品が多く見つかっている。それらは権力者の威信財として輸入されたはずで、町の形成に、近隣の有力者のバックアップがあったのではないかとされる。つまり、交易要員を滞在させるための出島的な位置づけだったということだ。この町が交易拠点と呼ばれる所以である。
10世紀にスキーリングスサルが姿を消した後、台頭してくるのは、ビルカとともに中世北欧最大の貿易港と言われるハイタブ。そして、カウパング付近に現在のオスロに通じる町ができた記録が登場するのは、それから少し後の1050年頃である。
*****************
ヴァイキング時代の交易定住地遺跡カウパングをめぐって(PDF)
http://www.toyota-ti.ac.jp/Lab/Kyouyou/Humanities/Kumano/Kumano_kaupang.pdf
熊野先生の資料がネットに転がってたのでリンクはりはり。
「サガから歴史へ」と「ヴァイキングの経済学」は過去にここで紹介したこともあるけど、面白くて読みやすいので是非。
シーリングサル(Skiringssal)
またはスキリングスサールとか。
ここのところ、連続テロ事件で注目度の上がっている、ノルウェー首都オスロの前身となった交易拠点である。
(交易「都市」ではなく、交易「拠点」。)
スカンジナヴィア半島およびバルト海沿岸で現在もそれなりの規模のある都市の多くは、かつてヴァイキング時代に栄えた町なのだが、オスロも例外ではない。その前身は、8世紀頃に夏の一時的な滞在拠点として築かれ、9世紀頃には定住地となっていた、上記スキーリングスサルという町だという。現在、その土地はカウパングと呼ばれている。「カウパング」のカウプは「商業」を意味する。
ここの遺跡は、城壁も持たず規模も小さいため、最初は定住地ではなく一時的な滞在用地と考えられていたが、発掘が進むにつれ、かまどや農場、冶金施設などが見つかって、のちに定住地となったことが分かってきた。
百年ほど後の10世紀にはいったん姿を消してしまうのだが、遺跡からは主に西ヨーロッパ、ライン川沿いやアイルランド、ブリテン島などからの輸入品が多く見つかっている。それらは権力者の威信財として輸入されたはずで、町の形成に、近隣の有力者のバックアップがあったのではないかとされる。つまり、交易要員を滞在させるための出島的な位置づけだったということだ。この町が交易拠点と呼ばれる所以である。
10世紀にスキーリングスサルが姿を消した後、台頭してくるのは、ビルカとともに中世北欧最大の貿易港と言われるハイタブ。そして、カウパング付近に現在のオスロに通じる町ができた記録が登場するのは、それから少し後の1050年頃である。
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ヴァイキング時代の交易定住地遺跡カウパングをめぐって(PDF)
http://www.toyota-ti.ac.jp/Lab/Kyouyou/Humanities/Kumano/Kumano_kaupang.pdf
熊野先生の資料がネットに転がってたのでリンクはりはり。
「サガから歴史へ」と「ヴァイキングの経済学」は過去にここで紹介したこともあるけど、面白くて読みやすいので是非。