北欧神話の神様たちとアニマル事情 女神フレイヤはどうして猫馬車に乗っているか
ブラウザの「スレイプニル」を検索してたら、うっかり北欧神話のサイトに迷い込んでしまい。
フレイヤがどうして猫の馬車に乗ってるのか~ という話をしていたので、勝手に便乗してみることにする。
北欧神話の神様たちの中には、特殊な獣を連れた神様がフレイヤ以外にも何柱か居る。
それらの神様たちに共通して言えることは、その獣は神様の属性を象徴している ということだ。
乗り物またはお供として登場し、神様の属性を表していそうな動物は、こんな感じ。
■フレイヤ
二頭の猫に車を引かせている。猫の名前に言及している文書は、特に無い。
ちなみに「オッタルの歌」では猪に乗って登場する。
→猫の持つ「気まぐれさ」や「媚態」が、愛の女神としてのフレイヤの属性に叶うのではないかと思われる。猪については、兄のフレイ同様に豊穣・多産の象徴と思われる。
■トール
二頭の山羊に車を引かせている。名前はタングニューストとタングリスニル。
→山羊は多産と豊穣の象徴。農業・牧畜という北欧人の生活基礎に繁栄を与えるトール神の性格を表していると思われる。
■フレイ
金色の猪グリンブルスティに乗る。他の名前は知られておらず、車をつけている記述がないので直乗りの可能性も。
→持ち物としては猪だが、ほかに馬や豚と結び付けられることも多い。豊穣・多産、財産の象徴。
ちなみに乗り物としては「船として最高のもの」スキーズブラズニルも所有。父ニョルズが海の守護神のため、海神の属性も持っていたと思われる。
■オーディン
乗り物はスレイプニルという馬だが、属性を表すと思われるのは常に従えている二羽のカラス、フギンとムニン。
→戦場で多くの敵を殺した者がカラスに餌を与えることから「鴉の友」と呼ばれることからすると、戦勝の神というオーディンの性格を象徴する。
動物を連れている・常に特定の動物を連想させる神様は意外と少ない。動物に結び付けられるか否かは発祥起源の問題なのか、単にイメージに適合する動物がいなかったのか、はたまた記録として残っていないだけなのかは不明。
ちなみに、隣の文化圏であるフィンランドの神話で重要視されているクマやトナカイ、白鳥、ハチなどは北欧神話では出てこない。
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関連エントリ
アスガルドの入場条件 ~僕らはどんなに頑張っても、虹の橋を渡れない。~カモシレナイ
https://55096962.seesaa.net/article/200901article_15.html
北欧神話のカラクリ・かくして神々は黄昏の地平に去りぬ
https://55096962.seesaa.net/article/200807article_1.html
北欧神話スキーに高評価の本。
自分はそこまでビビッとは来なかったけど、良書なので北欧神話にハマッたらどうぞ。
フレイヤがどうして猫の馬車に乗ってるのか~ という話をしていたので、勝手に便乗してみることにする。
北欧神話の神様たちの中には、特殊な獣を連れた神様がフレイヤ以外にも何柱か居る。
それらの神様たちに共通して言えることは、その獣は神様の属性を象徴している ということだ。
乗り物またはお供として登場し、神様の属性を表していそうな動物は、こんな感じ。
■フレイヤ
二頭の猫に車を引かせている。猫の名前に言及している文書は、特に無い。
ちなみに「オッタルの歌」では猪に乗って登場する。
→猫の持つ「気まぐれさ」や「媚態」が、愛の女神としてのフレイヤの属性に叶うのではないかと思われる。猪については、兄のフレイ同様に豊穣・多産の象徴と思われる。
■トール
二頭の山羊に車を引かせている。名前はタングニューストとタングリスニル。
→山羊は多産と豊穣の象徴。農業・牧畜という北欧人の生活基礎に繁栄を与えるトール神の性格を表していると思われる。
■フレイ
金色の猪グリンブルスティに乗る。他の名前は知られておらず、車をつけている記述がないので直乗りの可能性も。
→持ち物としては猪だが、ほかに馬や豚と結び付けられることも多い。豊穣・多産、財産の象徴。
ちなみに乗り物としては「船として最高のもの」スキーズブラズニルも所有。父ニョルズが海の守護神のため、海神の属性も持っていたと思われる。
■オーディン
乗り物はスレイプニルという馬だが、属性を表すと思われるのは常に従えている二羽のカラス、フギンとムニン。
→戦場で多くの敵を殺した者がカラスに餌を与えることから「鴉の友」と呼ばれることからすると、戦勝の神というオーディンの性格を象徴する。
動物を連れている・常に特定の動物を連想させる神様は意外と少ない。動物に結び付けられるか否かは発祥起源の問題なのか、単にイメージに適合する動物がいなかったのか、はたまた記録として残っていないだけなのかは不明。
ちなみに、隣の文化圏であるフィンランドの神話で重要視されているクマやトナカイ、白鳥、ハチなどは北欧神話では出てこない。
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北欧神話スキーに高評価の本。
自分はそこまでビビッとは来なかったけど、良書なので北欧神話にハマッたらどうぞ。