ラピュタの自爆コマンド「バルス」の運用について…
こういうのがあることを教えてもらったのですよ。
ラピュタには何故自爆コマンドが用意されているのか
http://mubou.seesaa.net/article/210212206.html
アニメ内のちょっとした設定なのにここまでマジメに考察するアホ(褒め言葉)は考える人は大好きです。
ひとしきり爆笑したあとで、だがしかし、残念なのはこれを書いてる人に実戦経験がすくなさそーなところである。飛行石を「API」と呼んでいるところとか非常にもにゅもにゅする。なんか違う。そのへん、おいらはネットワーク屋であってアプリ屋ではないので他に上手い言い換えが思いつかないが。飛行石は例えるならコマンド入力用のターミナルだろう、音声変換つきの。
ちなみに、バルスという呪文が短すぎて危ないということもない。
Linuxには「reboot」という、たった6文字でシステムをランレベル6に移行させ全ての処理を中断させ再起動させるというコマンドがある。lsコマンドでシステムが崩壊というのもおかしい言い方で、lsは参照コマンドに過ぎず、ここで例えるべきはむしろrmコマンド。rm -rf でクリティカルなコンフィグファイルなどを纏めて一発削除すればそりゃシステム起動しなくなりますがな。
#余談ですが昔現場では一時期
#リブート・シャットダウン・キル等のコマンド打つときに
#「バルス!」と叫ぶのが流行りましたマジで
飛行石の結晶体にroot権限があるというのも間違いで、ただのターミナルにそんな権限はなかろう。ラピュタ本体にある黒い四角い石に飛行石を当てた時点でシステムが起動し接続されているので、飛行石に与えられた役目は、ラピュタ本体にあるコンソールに接続するための秘密鍵の保持なのではないだろうか。(もちろん飛行石と本体の間の通信にSSLくらいは搭載してるだろう。)
とすると、飛行石に呪文をつぶやくとラピュタの方角を指ししめすのは、おそらくヒストリー機能でもって前回の接続先を記憶しているからだと思う。teratermならデフォルトでヒストリー機能ついてるし。バルスに比べて最初に飛行石を作動させる呪文がクソ長いのは、ターミナルを搭載したモバイルであるところの飛行石にセキュリティ制限がかけられており、プログラム起動するのにフルパス打ってプログラム本体を実行する必要があるからではないかと考えれば、実に有りそうな話ではないか。
常識的に考えて、ラピュタのシステム運用担当だって、rebootコマンドとサーバの電源くらいは管理職(王族)に教えておいたはずなんだよ。でないとトラブル起きたときに毎回自分が現場に戻らないといかんから。「なにファイルサーバが調子悪い? とりあえず再起動してください。ダメなら電源長押しで」とか、時間稼ぎに電話で指示出しますよ、あんま重要じゃない自社システムならね。
悲劇は、そもそもそのサーバが運用耐年数を越えており、再起動したらコンデンサが爆発して基盤が吹っ飛んだということではないのだろうか。時と場合によってはサーバのシャットダウンコマンドですら自爆コマンドになりうることは、古いサーバを多く運用した経験のある管理者はきっと思い当たるはず。
だいたい、あんなデカい木が根っこ張り巡らせてマトモに稼働するのが不思議なほどボロボロになったラピュタに、負荷の上がりそうなコマンドばんばん打ち込んだあげく再起動とか、するべきではなかった。周囲の建物や地面がパージされてしまったのは、計画されたメンテナンス機能ではなく、かろうじて動いていたシステムが再起動時のプロセスkillに耐えられなくてカーネルパニックとファイル破損で自己崩壊していくさまに見える。
と、いうわけで、何が言いたいかというと、
ラピュタを設計したシステム屋は悪くない。
悪くないんだよ!!
設計者は要件定義通りに設計しているはずで、問題なのは運用設計にある。いやむしろ運用手順書通り運用しない管理者が悪い。というかなぜ王族(管理職)にコンソール端末を直接渡した。「システム管理者なんていらねぇコスト削減だお前ら現場にでろ」とか言われて、運用担当がいなくなったあと管理職が勝手に端末いじって「なんかわかんないけど動かなくなった(笑) 今日業務終了後に直しに戻って来て」とか言われるの俺もう嫌d… ああいやまぁそういう個人的な理由じゃないんですけど、うん。
気になるといえば、宇宙というあさっての方向に向かって吹っ飛んでいくラピュタが、宇宙空間と思われる場所に到達しても無傷というところだ。高速で大気圏に突入したら摩擦で燃えるだろうし、木や草だって細胞内圧で爆発して破壊されるんじゃないの。そうなってないところを見るとラピュタ本体には何がしかシールドが張られていた可能性もあるのだが、だとするとバルスってコマンドは緊急時の地球脱出用コマンドだったりする可能性もないのかな。
というかバルス本体がコマンドって必要はなくて、単に過去の管理者が作ったシェルを叩いてるだけという可能性も、無きにしもあらず。/root 直下に 「barusu.sh」 とかあってさ、王族の人たちは内容はよく知らないんだけど、超困ったときにはそれ使えみたいなことを言われている。
ちなみにそこに書かれているのは
#ラピュタ市街地に移動
cd /ラピュタ/市街地
#すべての住民を王宮内シェルターに移動
mv ./* /root/王宮/シェルター
#非常モードに設定
chmod emargency /root/王宮/シェルター
#市街地を切り離す
umount /dev/市街地
#脱出
exit
…とかそういう内容。
それかexit前にランレベル1に変更してシングルで再起動とか。要するにアタック受けたときに緊急メンテナンスモードに入るための前振り用のシェル。なんかこっちの可能性もあるような気がしてきた。
どっちにしてもラピュタのシステム屋は悪くない。ってことにさせてくださいお願いします。
-----
すごいどーでもいいことなんだけど、書き終わったあと、こんなことを思いついた。
浮かんで去っていくラピュタと飛行石を見て、ドーラが一言「あのでっかい木がぜんぶ持ってっちまうよ!」
木の根っこ(root)だけにroot権限も奪っていきました。
うんほんとどうでもいいことだよね正直すまんかった。
ラピュタには何故自爆コマンドが用意されているのか
http://mubou.seesaa.net/article/210212206.html
アニメ内のちょっとした設定なのにここまでマジメに考察するアホ(褒め言葉)は考える人は大好きです。
ひとしきり爆笑したあとで、だがしかし、残念なのはこれを書いてる人に実戦経験がすくなさそーなところである。飛行石を「API」と呼んでいるところとか非常にもにゅもにゅする。なんか違う。そのへん、おいらはネットワーク屋であってアプリ屋ではないので他に上手い言い換えが思いつかないが。飛行石は例えるならコマンド入力用のターミナルだろう、音声変換つきの。
ちなみに、バルスという呪文が短すぎて危ないということもない。
Linuxには「reboot」という、たった6文字でシステムをランレベル6に移行させ全ての処理を中断させ再起動させるというコマンドがある。lsコマンドでシステムが崩壊というのもおかしい言い方で、lsは参照コマンドに過ぎず、ここで例えるべきはむしろrmコマンド。rm -rf でクリティカルなコンフィグファイルなどを纏めて一発削除すればそりゃシステム起動しなくなりますがな。
#余談ですが昔現場では一時期
#リブート・シャットダウン・キル等のコマンド打つときに
#「バルス!」と叫ぶのが流行りましたマジで
飛行石の結晶体にroot権限があるというのも間違いで、ただのターミナルにそんな権限はなかろう。ラピュタ本体にある黒い四角い石に飛行石を当てた時点でシステムが起動し接続されているので、飛行石に与えられた役目は、ラピュタ本体にあるコンソールに接続するための秘密鍵の保持なのではないだろうか。(もちろん飛行石と本体の間の通信にSSLくらいは搭載してるだろう。)
とすると、飛行石に呪文をつぶやくとラピュタの方角を指ししめすのは、おそらくヒストリー機能でもって前回の接続先を記憶しているからだと思う。teratermならデフォルトでヒストリー機能ついてるし。バルスに比べて最初に飛行石を作動させる呪文がクソ長いのは、ターミナルを搭載したモバイルであるところの飛行石にセキュリティ制限がかけられており、プログラム起動するのにフルパス打ってプログラム本体を実行する必要があるからではないかと考えれば、実に有りそうな話ではないか。
常識的に考えて、ラピュタのシステム運用担当だって、rebootコマンドとサーバの電源くらいは管理職(王族)に教えておいたはずなんだよ。でないとトラブル起きたときに毎回自分が現場に戻らないといかんから。「なにファイルサーバが調子悪い? とりあえず再起動してください。ダメなら電源長押しで」とか、時間稼ぎに電話で指示出しますよ、あんま重要じゃない自社システムならね。
悲劇は、そもそもそのサーバが運用耐年数を越えており、再起動したらコンデンサが爆発して基盤が吹っ飛んだということではないのだろうか。時と場合によってはサーバのシャットダウンコマンドですら自爆コマンドになりうることは、古いサーバを多く運用した経験のある管理者はきっと思い当たるはず。
だいたい、あんなデカい木が根っこ張り巡らせてマトモに稼働するのが不思議なほどボロボロになったラピュタに、負荷の上がりそうなコマンドばんばん打ち込んだあげく再起動とか、するべきではなかった。周囲の建物や地面がパージされてしまったのは、計画されたメンテナンス機能ではなく、かろうじて動いていたシステムが再起動時のプロセスkillに耐えられなくてカーネルパニックとファイル破損で自己崩壊していくさまに見える。
と、いうわけで、何が言いたいかというと、
ラピュタを設計したシステム屋は悪くない。
悪くないんだよ!!
設計者は要件定義通りに設計しているはずで、問題なのは運用設計にある。いやむしろ運用手順書通り運用しない管理者が悪い。というかなぜ王族(管理職)にコンソール端末を直接渡した。「システム管理者なんていらねぇコスト削減だお前ら現場にでろ」とか言われて、運用担当がいなくなったあと管理職が勝手に端末いじって「なんかわかんないけど動かなくなった(笑) 今日業務終了後に直しに戻って来て」とか言われるの俺もう嫌d… ああいやまぁそういう個人的な理由じゃないんですけど、うん。
気になるといえば、宇宙というあさっての方向に向かって吹っ飛んでいくラピュタが、宇宙空間と思われる場所に到達しても無傷というところだ。高速で大気圏に突入したら摩擦で燃えるだろうし、木や草だって細胞内圧で爆発して破壊されるんじゃないの。そうなってないところを見るとラピュタ本体には何がしかシールドが張られていた可能性もあるのだが、だとするとバルスってコマンドは緊急時の地球脱出用コマンドだったりする可能性もないのかな。
というかバルス本体がコマンドって必要はなくて、単に過去の管理者が作ったシェルを叩いてるだけという可能性も、無きにしもあらず。/root 直下に 「barusu.sh」 とかあってさ、王族の人たちは内容はよく知らないんだけど、超困ったときにはそれ使えみたいなことを言われている。
ちなみにそこに書かれているのは
#ラピュタ市街地に移動
cd /ラピュタ/市街地
#すべての住民を王宮内シェルターに移動
mv ./* /root/王宮/シェルター
#非常モードに設定
chmod emargency /root/王宮/シェルター
#市街地を切り離す
umount /dev/市街地
#脱出
exit
…とかそういう内容。
それかexit前にランレベル1に変更してシングルで再起動とか。要するにアタック受けたときに緊急メンテナンスモードに入るための前振り用のシェル。なんかこっちの可能性もあるような気がしてきた。
どっちにしてもラピュタのシステム屋は悪くない。ってことにさせてくださいお願いします。
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すごいどーでもいいことなんだけど、書き終わったあと、こんなことを思いついた。
浮かんで去っていくラピュタと飛行石を見て、ドーラが一言「あのでっかい木がぜんぶ持ってっちまうよ!」
木の根っこ(root)だけにroot権限も奪っていきました。
うんほんとどうでもいいことだよね正直すまんかった。
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