映画「はやぶさ」を観てきた
ホルスがーー!
お札とか航空安全シールの横にチョコンとホルス神の像があったぅわっはあああああ
たった2コマだったけどその一瞬が TO★KI★ME★KI★
この私が見慣れたエジプト神様を見逃すわけがないッ
だよね! やっぱ隼といったらホルス神だよねーー!
はい前フリ終了。
というわけで、何とはなしに「はやぶさ」見に行ってみた。この映画は2010年6月に地球に帰還した、日本の小惑星探査機「はやぶさ」をめぐる実話を元にして作られた映画。
http://movies.foxjapan.com/hayabusa/index.html
擬人化やキャスト具合が気に入らなくて何となく敬遠してたんだけど、前評判が良いようなのでレイトショーで行ってみた。何しろ私は邦画はほとんど見ない。映画館で見る意味が全くない、テレビドラマの2時間スペシャルでええやろ的なものが多すぎるからだ…。
迫力あるシーンがあるのかと言われると、そうでもなく。
特別な音響が必要というわけでもなく。
町の小さな映画館で見るぶんには、それはいいのかもしれないけど、しかし興味があってもレンタルビデオで見たほうが安上がりでよい、そんな映画が邦画には多い。
が、「はやぶさ」の場合、とりあえず宇宙があるからそこは映画館で見る価値があるのではないかなと。
宇宙は、やっぱいいよね…。ロマンというより恐怖を感じるほどに広大すぎて、理性でなかなか理解ができん世界なのだが、恐れながらの憧れを感じるというか。
内容は、前評判通り。
ヘタな恋愛物にしなかったのは大正解。
初心者にもわかりやすく、マニアにもある程度の満足が出来るように作りこまれており、人間ドラマに主軸を置いているもののプロジェクトX的な展開ではなく、「はやぶさ」を打ち上げ、回収するまでの苦労を「リアリティある現実」として突きつけてくる映画。
「いま最も恐れるべきことは年度末で予算を切られることです。」「数字があれば士気も上がるし人を納得させられます」といった会話、文部科学省に頭を下げに行く現場責任者、…そういった研究者たちの「泥臭さ」も見せてくれる映画になっていると思う。
「こんなこともあろうかと!」や「明日はハローワーク行くわ」といった笑える小ネタ、はやぶさのコスプレしている人などネットで流行ったネタも取り込んであり、全体としては暗くなりすぎないコミカルな作りだったので私は笑いまくっていたが、映画が終わってみると周囲がめっちゃ泣いててビックリした…。
カップルできていて女性のほうが爆睡していたのに男性のほうがマジ泣きとか。
全体を見ると、ソロで来ている20代後半ー40台くらいの男性が多かった。作中でも、はやぶさ打ち上げを見ていて文字が読めなかった幼い少年が、かえってくる時には漢字もバッチリ読める年頃になっている、というような時間の流れをあらわす描写があったが、打ち上げたときに多感な学生だった世代が、今ちょうど映画館に来ているくらいの年齢になっているということだろう。
距離は時間である。
宇宙は、かくも広い。
ただ難点は、やはり邦画の限界。
邦画の限界とは、ハリウッド映画のような派手さやセンスが無いということ。潤沢な資金を使って、国家戦略の一つ(国威掲揚、世論誘導)として作られるアメリカ映画と異なり、邦画はどこまでも地味で繊細な感動を重視する。
そして何より役者の演技が上手くない。
誰が何と言おうと竹内結子の演技が上手くないのは譲れない。ラストの「命」について語るところなど、本当にあの結論に達した人なら、あんな語り方は出来ないはずだ。あの、とってつけたような講演会は要らなかった。女主人公の子供時代を演じた子役の女の子のほうが何倍も上手かった。
現場の緊迫感がドラマにありがちな不自然なドタバタ劇に成り下がっていたり、先輩格の研究者が主人公を叱咤したりするシーンも、もうちょっとなぁ…。
シナリオや、伝えたかったこととしては良いと思うのだが、「宇宙」のシーンを除けば、わざわざ映画館で見る必要はなくビデオでも十分である。
上映時間も2時間オーバーと長いので、もともと興味を持っていない人は連れていかないことを強くおすすめする。
#中盤で隣で寝られてイラっとしたり
#見終わったあとに「あの少女にしてる擬人化なんなのw」と言われて答えに窮したり
#そんな悲劇は全力回避しましょう
********************
ようつべに上がっていた中でよく出来ているなーと思ったPV。
このへん見て感動できる人は見に行って損はない。
前編
http://www.youtube.com/watch?v=me-kYu-ikKw
後編
http://www.youtube.com/watch?v=EuXuZLq5fVY&feature=related
あと、「こんなこともあろうかと」の元ネタは多分これ
http://www.youtube.com/watch?v=Qt0umk4--3k&feature=related
「地球か…、何もかもみな懐かしい」は、はやぶさにはピッタリのセリフだと思うんだ。
お札とか航空安全シールの横にチョコンとホルス神の像があったぅわっはあああああ
たった2コマだったけどその一瞬が TO★KI★ME★KI★
この私が見慣れたエジプト神様を見逃すわけがないッ
だよね! やっぱ隼といったらホルス神だよねーー!
はい前フリ終了。
というわけで、何とはなしに「はやぶさ」見に行ってみた。この映画は2010年6月に地球に帰還した、日本の小惑星探査機「はやぶさ」をめぐる実話を元にして作られた映画。
http://movies.foxjapan.com/hayabusa/index.html
擬人化やキャスト具合が気に入らなくて何となく敬遠してたんだけど、前評判が良いようなのでレイトショーで行ってみた。何しろ私は邦画はほとんど見ない。映画館で見る意味が全くない、テレビドラマの2時間スペシャルでええやろ的なものが多すぎるからだ…。
迫力あるシーンがあるのかと言われると、そうでもなく。
特別な音響が必要というわけでもなく。
町の小さな映画館で見るぶんには、それはいいのかもしれないけど、しかし興味があってもレンタルビデオで見たほうが安上がりでよい、そんな映画が邦画には多い。
が、「はやぶさ」の場合、とりあえず宇宙があるからそこは映画館で見る価値があるのではないかなと。
宇宙は、やっぱいいよね…。ロマンというより恐怖を感じるほどに広大すぎて、理性でなかなか理解ができん世界なのだが、恐れながらの憧れを感じるというか。
内容は、前評判通り。
ヘタな恋愛物にしなかったのは大正解。
初心者にもわかりやすく、マニアにもある程度の満足が出来るように作りこまれており、人間ドラマに主軸を置いているもののプロジェクトX的な展開ではなく、「はやぶさ」を打ち上げ、回収するまでの苦労を「リアリティある現実」として突きつけてくる映画。
「いま最も恐れるべきことは年度末で予算を切られることです。」「数字があれば士気も上がるし人を納得させられます」といった会話、文部科学省に頭を下げに行く現場責任者、…そういった研究者たちの「泥臭さ」も見せてくれる映画になっていると思う。
「こんなこともあろうかと!」や「明日はハローワーク行くわ」といった笑える小ネタ、はやぶさのコスプレしている人などネットで流行ったネタも取り込んであり、全体としては暗くなりすぎないコミカルな作りだったので私は笑いまくっていたが、映画が終わってみると周囲がめっちゃ泣いててビックリした…。
カップルできていて女性のほうが爆睡していたのに男性のほうがマジ泣きとか。
全体を見ると、ソロで来ている20代後半ー40台くらいの男性が多かった。作中でも、はやぶさ打ち上げを見ていて文字が読めなかった幼い少年が、かえってくる時には漢字もバッチリ読める年頃になっている、というような時間の流れをあらわす描写があったが、打ち上げたときに多感な学生だった世代が、今ちょうど映画館に来ているくらいの年齢になっているということだろう。
距離は時間である。
宇宙は、かくも広い。
ただ難点は、やはり邦画の限界。
邦画の限界とは、ハリウッド映画のような派手さやセンスが無いということ。潤沢な資金を使って、国家戦略の一つ(国威掲揚、世論誘導)として作られるアメリカ映画と異なり、邦画はどこまでも地味で繊細な感動を重視する。
そして何より役者の演技が上手くない。
誰が何と言おうと竹内結子の演技が上手くないのは譲れない。ラストの「命」について語るところなど、本当にあの結論に達した人なら、あんな語り方は出来ないはずだ。あの、とってつけたような講演会は要らなかった。女主人公の子供時代を演じた子役の女の子のほうが何倍も上手かった。
現場の緊迫感がドラマにありがちな不自然なドタバタ劇に成り下がっていたり、先輩格の研究者が主人公を叱咤したりするシーンも、もうちょっとなぁ…。
シナリオや、伝えたかったこととしては良いと思うのだが、「宇宙」のシーンを除けば、わざわざ映画館で見る必要はなくビデオでも十分である。
上映時間も2時間オーバーと長いので、もともと興味を持っていない人は連れていかないことを強くおすすめする。
#中盤で隣で寝られてイラっとしたり
#見終わったあとに「あの少女にしてる擬人化なんなのw」と言われて答えに窮したり
#そんな悲劇は全力回避しましょう
********************
ようつべに上がっていた中でよく出来ているなーと思ったPV。
このへん見て感動できる人は見に行って損はない。
前編
http://www.youtube.com/watch?v=me-kYu-ikKw
後編
http://www.youtube.com/watch?v=EuXuZLq5fVY&feature=related
あと、「こんなこともあろうかと」の元ネタは多分これ
http://www.youtube.com/watch?v=Qt0umk4--3k&feature=related
「地球か…、何もかもみな懐かしい」は、はやぶさにはピッタリのセリフだと思うんだ。