ミュージアムラボ「来世のための供物展」に行ってきた
「LOUVRE - DNP ミュージアムラボ」公式はこちら
http://museumlab.jp/
名前の「ルーブル」はフランスのルーブル美術館、DNPは「大日本印刷」のことである。
共同でやってるプロジェクトのようで、結局のところ何を目指しているのか、どうしたいのかが良くわからないといえば分からないのだが、とにかく毎回興味深い展示会をやっている施設。所在地は東京の五反田駅近く。
ここがまた特殊な施設で、美術館でもアトリエでもない。観覧は無料、ただし自然に見学登録しておかないと入れてもらえない。イメージ的には「メーカーのショールーム」といった雰囲気だ。
部屋は二部屋しかなく、展示品も少ない。じっくり見ても必要な所要時間は一時間ほど。近未来的なガジェットが取り込まれ、パネルをなぞったり、アイテムを触ったりしながら展示物の説明を学んでいくという体験ツアー的な展示会場となっている。興味のない人にはとことん面白くないイベントだろうと思う。
もっとも、見学が予約制な以上、わざわざやって来る人がただヒマなだけで展示品に興味のない人はいないだろう。大々的に宣伝されている場所ではないし、入り口からして警備員がババンと立っているし、ひとりか二人一組ずつしか中に入れてもらえないしで、まぁ敷居は高い。私もこの施設は知ってはいたものの、場所もヘンピだしエジプトネタのイベントが無ければ行かなかったと思う。
で、そんなミュージアムラボの展示会。
たくさんの展示品を集めた豪華な展示会というよりは、テーマを絞ってそれに沿ったモノをルーブル美術館から借りてきて、一部は本物、一部は高画質スクリーンで再現してタッチパネルに説明文を映し出すという方法で展示を行なっている。タッチパネルの説明文というのがなかなかに面白く、死者に供物を捧げる碑文のヒエログリフ部分をなぞるとその部分の翻訳が画面に流れるなどという演出は、あると面白いだろうなあと自分がかつて想像していたとおりを再現してくれていて嬉しくなった。
供物をタッチすると、それが何を意味しているかが表示されたりね。
古代エジプトの碑文はねー、わかると面白いんだ。スラスラ読めるほどじゃなくても、絵とギリギリわかる単語でシーンの意味が分かると、その瞬間に古代人と精神世界でリンクアップできた気になるんだよ。対話プロトコルさえ持ってれば、彼らはとてもお喋りだ。
死者への供物体験コーナーもあり、そこで供物を捧げるとこんなものを貰える。
まだ食べ足りないと言い張る死者。どんだけだ(笑
死者に捧げられる供物とともに読み上げられたという朗唱神官の呪文は、重度の中二病。知ってはいたけどプロの声優さんが大真面目に読み上げるとまさに中二病。聞きながら笑いをこらえきれず、香炉片手にニヨニヨしていた不審人物がここに一人。
とりあえず疑問に思ったのは、供物にはパンもあるのにまんべんなく浄めの水をぶっかけたらパンがふやけるだろ。ってこと。日本のお墓でも「水盤」ってのがあるよね。墓に水かけて綺麗にして、水盤に水張ってからパン置くのが正しい手順じゃないかねえ?
あとは、<オシリス巡礼の聖地アビュドスの模型を前にした遺跡の説明パネルもあったり、オシリス様の俺語りシアターもあったり、死者への供物というテーマだけあってオシリス信者のためのイベントでした。
***
この第8回展は3/4までの開催。
週末に仕事あったりなんだりでなかなか行けなかったのが、なんとか閉会までに滑り込めたのでよかったっす。
年々、週末ですら遠方の展示会に出かけるヒマが無くなっていくのが寂しいのう…。
http://museumlab.jp/
名前の「ルーブル」はフランスのルーブル美術館、DNPは「大日本印刷」のことである。
共同でやってるプロジェクトのようで、結局のところ何を目指しているのか、どうしたいのかが良くわからないといえば分からないのだが、とにかく毎回興味深い展示会をやっている施設。所在地は東京の五反田駅近く。
ここがまた特殊な施設で、美術館でもアトリエでもない。観覧は無料、ただし自然に見学登録しておかないと入れてもらえない。イメージ的には「メーカーのショールーム」といった雰囲気だ。
部屋は二部屋しかなく、展示品も少ない。じっくり見ても必要な所要時間は一時間ほど。近未来的なガジェットが取り込まれ、パネルをなぞったり、アイテムを触ったりしながら展示物の説明を学んでいくという体験ツアー的な展示会場となっている。興味のない人にはとことん面白くないイベントだろうと思う。
もっとも、見学が予約制な以上、わざわざやって来る人がただヒマなだけで展示品に興味のない人はいないだろう。大々的に宣伝されている場所ではないし、入り口からして警備員がババンと立っているし、ひとりか二人一組ずつしか中に入れてもらえないしで、まぁ敷居は高い。私もこの施設は知ってはいたものの、場所もヘンピだしエジプトネタのイベントが無ければ行かなかったと思う。
で、そんなミュージアムラボの展示会。
たくさんの展示品を集めた豪華な展示会というよりは、テーマを絞ってそれに沿ったモノをルーブル美術館から借りてきて、一部は本物、一部は高画質スクリーンで再現してタッチパネルに説明文を映し出すという方法で展示を行なっている。タッチパネルの説明文というのがなかなかに面白く、死者に供物を捧げる碑文のヒエログリフ部分をなぞるとその部分の翻訳が画面に流れるなどという演出は、あると面白いだろうなあと自分がかつて想像していたとおりを再現してくれていて嬉しくなった。
供物をタッチすると、それが何を意味しているかが表示されたりね。
古代エジプトの碑文はねー、わかると面白いんだ。スラスラ読めるほどじゃなくても、絵とギリギリわかる単語でシーンの意味が分かると、その瞬間に古代人と精神世界でリンクアップできた気になるんだよ。対話プロトコルさえ持ってれば、彼らはとてもお喋りだ。
死者への供物体験コーナーもあり、そこで供物を捧げるとこんなものを貰える。
まだ食べ足りないと言い張る死者。どんだけだ(笑
死者に捧げられる供物とともに読み上げられたという朗唱神官の呪文は、重度の中二病。知ってはいたけどプロの声優さんが大真面目に読み上げるとまさに中二病。聞きながら笑いをこらえきれず、香炉片手にニヨニヨしていた不審人物がここに一人。
とりあえず疑問に思ったのは、供物にはパンもあるのにまんべんなく浄めの水をぶっかけたらパンがふやけるだろ。ってこと。日本のお墓でも「水盤」ってのがあるよね。墓に水かけて綺麗にして、水盤に水張ってからパン置くのが正しい手順じゃないかねえ?
あとは、<オシリス巡礼の聖地アビュドスの模型を前にした遺跡の説明パネルもあったり、オシリス様の俺語りシアターもあったり、死者への供物というテーマだけあってオシリス信者のためのイベントでした。
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この第8回展は3/4までの開催。
週末に仕事あったりなんだりでなかなか行けなかったのが、なんとか閉会までに滑り込めたのでよかったっす。
年々、週末ですら遠方の展示会に出かけるヒマが無くなっていくのが寂しいのう…。