ラメセス3世陛下のご遺体を調べたら暗殺された証拠が出てきたらしい
エジプトのファラオ ラメセス3世のミイラを調べたら暗殺された証拠が出てきたよ! というニュースが流れていたので。
古代エジプトの王殺し、科学技術で3000年の謎解ける
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/science-technology/2917282/10011182?ctm_campaign=txt_topics
「王宮陰謀パピルス」の名で知られる、ラメセス3世の暗殺に関わった人々の裁判記録の内容は既に広く知られていたけれど、王が亡くなったのはその裁判の最中なのか前なのか、また死亡は暗殺が直接原因よるものなのか高齢・心痛のゆえなのかは分かっていなかった。そこに決着がつきましたよ、というお話。
写真は有名なラメセス3世のご尊顔だけど…。首の傷が明らかに、ってことは首んとこにひっかかってる布がちょうど隠してるとこに致命傷があったんかね。
ちなみに、名前が同じだが、ラメセス3世は、有名なラメセス2世の直径の子孫ではない可能性が高い。ラメセス2世の時代は第19王朝。ラメセス3世は20王朝。その間に一度、王位の断絶があり、ラメセス3世は20王朝の創始者であるセトナクトの息子ということになっているからだ。血のつながりがあったとしても、おそらく「遠い親戚」あたりの位置づけだったと思う。
ラメセス3世の在位は1186年から1155年あたり。30年以上も在位していたことからして、死亡時はかなりの高齢だったことが伺える。
しかしその長い在位は戦いの連続で、ラメセス2世の時代に講和を結んだヒッタイトが滅亡するのがこの王の治世中。さらに、海の民の侵入と戦い(そして撃退に成功)、リビア遠征などを行なっている。「最後の偉大なファラオ」と呼ばれるのは、それゆえだ。
海の民やリビア人の侵入が意味する通り、この時代のエジプトは夷狄に晒されている状態だった。そんな時に王様が不審な状態で死亡し、王宮内は陰謀でゴタゴタしているのだから政治がまともに動こうはずもなく、国威はガタ落ち、王位は何人かの王子たちの間を転々とする。ようやくラメセス9世あたりで少しは落ち着いたものの、もはやそれ以降、エジプトが過去の威光を取り戻すことなく、第三中間期へと突入していく。
…という、歴史ターニングポイント的な事件の真実の一片が明らかにされた、というのが、このニュース。
なんていうか、あんだけ騒がれたツタン様→暗殺じゃないこと確定 意外と騒がれてなかったラメセス3世→暗殺確定 ってのがまた。海の民やらリビアやら、敵を必死で追い返して国を守って、子供にも次々先だたれて、老齢に達してようやく一息つけるかと思ったら若い嫁と実の息子に暗殺企てられ、多数の家臣に裏切られ、って… ラメセス3世のほうが悲劇のファラオじゃないのかと。
ミイラが日本でもわりとそのへんにいそうなおいちゃん顔なのも相まって、じいちゃん可哀想やん、とか思ってしまう…。
寝てる時に苦しまずに殺されたんならまだ救いがあるよなあ。
陛下にオシリスの恵みあらんことを。イダルの野に平穏あれ。
古代エジプトの王殺し、科学技術で3000年の謎解ける
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/science-technology/2917282/10011182?ctm_campaign=txt_topics
「王宮陰謀パピルス」の名で知られる、ラメセス3世の暗殺に関わった人々の裁判記録の内容は既に広く知られていたけれど、王が亡くなったのはその裁判の最中なのか前なのか、また死亡は暗殺が直接原因よるものなのか高齢・心痛のゆえなのかは分かっていなかった。そこに決着がつきましたよ、というお話。
写真は有名なラメセス3世のご尊顔だけど…。首の傷が明らかに、ってことは首んとこにひっかかってる布がちょうど隠してるとこに致命傷があったんかね。
ちなみに、名前が同じだが、ラメセス3世は、有名なラメセス2世の直径の子孫ではない可能性が高い。ラメセス2世の時代は第19王朝。ラメセス3世は20王朝。その間に一度、王位の断絶があり、ラメセス3世は20王朝の創始者であるセトナクトの息子ということになっているからだ。血のつながりがあったとしても、おそらく「遠い親戚」あたりの位置づけだったと思う。
ラメセス3世の在位は1186年から1155年あたり。30年以上も在位していたことからして、死亡時はかなりの高齢だったことが伺える。
しかしその長い在位は戦いの連続で、ラメセス2世の時代に講和を結んだヒッタイトが滅亡するのがこの王の治世中。さらに、海の民の侵入と戦い(そして撃退に成功)、リビア遠征などを行なっている。「最後の偉大なファラオ」と呼ばれるのは、それゆえだ。
海の民やリビア人の侵入が意味する通り、この時代のエジプトは夷狄に晒されている状態だった。そんな時に王様が不審な状態で死亡し、王宮内は陰謀でゴタゴタしているのだから政治がまともに動こうはずもなく、国威はガタ落ち、王位は何人かの王子たちの間を転々とする。ようやくラメセス9世あたりで少しは落ち着いたものの、もはやそれ以降、エジプトが過去の威光を取り戻すことなく、第三中間期へと突入していく。
…という、歴史ターニングポイント的な事件の真実の一片が明らかにされた、というのが、このニュース。
なんていうか、あんだけ騒がれたツタン様→暗殺じゃないこと確定 意外と騒がれてなかったラメセス3世→暗殺確定 ってのがまた。海の民やらリビアやら、敵を必死で追い返して国を守って、子供にも次々先だたれて、老齢に達してようやく一息つけるかと思ったら若い嫁と実の息子に暗殺企てられ、多数の家臣に裏切られ、って… ラメセス3世のほうが悲劇のファラオじゃないのかと。
ミイラが日本でもわりとそのへんにいそうなおいちゃん顔なのも相まって、じいちゃん可哀想やん、とか思ってしまう…。
寝てる時に苦しまずに殺されたんならまだ救いがあるよなあ。
陛下にオシリスの恵みあらんことを。イダルの野に平穏あれ。
