映画「マリー・アントワネットに別れを告げて」…公式が百合。そして本編も百合。少女漫画の世界。
近所の映画館が何故かやたらとプッシュしていた、この映画。
公式のPVからして激しく百合の香りなのが気になって…いや百合が好きとかいうわけじゃないんですけどその…。
※フランスの象徴といえば白百合ですが、ここでいう百合とは華麗な女性たちの同姓愛という意味での百合ですハアハア。
公式サイト
http://myqueen.gaga.ne.jp/
物語は、フランス革命前夜から始まる。
王妃マリー・アントワネットの朗読係である少女シドニーは、いつものように王妃のもとを訪れる。しかしその頃、王宮の外ではバスティーユが民衆の手に落ちるという大事件が発生していた…。
少女は王妃に盲目的なまでに愛を注いでいるが、身分の違いは歴然とし、王妃が少女に特別な感情を向けることはない。王妃の寵愛を一身に受けるのは、彼女には決して手の届かない身分高い存在、ポリニャック伯爵夫人。民衆の憎む王妃の寵臣であるためにギロチンリストに挙げられた彼女を逃がすため、王妃は少女に残酷な命令を下す。
混乱に陥る王宮、国王の決意。そして人々の選択。
これは、王妃を敬愛する少女の「運命の三日間」の物語。
******
なんか女性客が多いなー、と思ってたんですが、いやはや、これは確かに女性向け。っていうか男性からすると、戦いもないし地味だしーって感じで評価低いかもね。女性だと、華麗なベルサイユ宮殿でのロケや、当時の衣装や生活(その不潔ささえも!)を再現したシーンの数々だけでも楽しめちゃうからね。そしてやはり百合ですよ。王妃にぴったりくっつかれてドギマギしてるシドニーちゃんのアレとか…。王妃を敬愛するあまり彼氏を作らずに「修道女になっちゃうわよ」とか言われたり、それでも王妃のことを考えてる時は幸せそうだったり。
王妃に寵愛されてるポリニュック夫人の美しい裸を見て嫉妬に表情を凍らせてるところとか。
てか、R12ってなってたから激しいフレンチキスでもあるのかと思ったら、まさかおなごばっかり脱ぐとは。貴婦人のヘアヌード貴婦人の寝間着乱れ姿、眼福眼福。
政治の話とか時代とか歴史とか、そういうのほっといて、とにかく主人公の少女シドニーに焦点をあてて、彼女の愛がせいかにして裏切られたか(あるいは報われたのか)だけを淡々と描く王宮恋愛ドラマだったなー、という感じ。オチがやや弱く、「えっこれだけなの」と思った人も多いと思うが、マリー・アントワネットが悲劇的なギロチン死を遂げることはたいていの人が知っているわけだし、「王妃の朗読係」シドニーとしての物語は、王妃に別れを告げた瞬間に終わっているわけなので。続きの歴史は、あえて映画の中で描くまでもなく、みんな知っているよね。という思い切りのよい結末、とも言える。
公式サイトにベルばらのリンク貼ってあるのは正解だと思う。この映画は、たぶんベルばら好きな人ならハマると思うんだ。
あと、主役の演技が上手い。嫉妬や羨望、憎悪や焦燥といった表情をみごとに演じ分けている。これはAKBとかどーでもいいタレントを主役に起用してしまう日本の映画では絶対にムリだと思う。演技出来ない役者なんていらねーよな。
主人公の切ない表情の上手さがなかったら、たぶんこの映画はつまんなくなってた…。
あの表情があるから、エンディングのモノローグで、ああ、彼女には本当に王妃しかいなかったんだな…と思わせられて、すこしホロリとくるんだな。
雰囲気重視の映画で、歴史物として見ると物足りないけれど、人間ドラマとしては良作。
フランス映画らしいフランス映画でした。
公式のPVからして激しく百合の香りなのが気になって…いや百合が好きとかいうわけじゃないんですけどその…。
※フランスの象徴といえば白百合ですが、ここでいう百合とは華麗な女性たちの同姓愛という意味での百合ですハアハア。
公式サイト
http://myqueen.gaga.ne.jp/
物語は、フランス革命前夜から始まる。
王妃マリー・アントワネットの朗読係である少女シドニーは、いつものように王妃のもとを訪れる。しかしその頃、王宮の外ではバスティーユが民衆の手に落ちるという大事件が発生していた…。
少女は王妃に盲目的なまでに愛を注いでいるが、身分の違いは歴然とし、王妃が少女に特別な感情を向けることはない。王妃の寵愛を一身に受けるのは、彼女には決して手の届かない身分高い存在、ポリニャック伯爵夫人。民衆の憎む王妃の寵臣であるためにギロチンリストに挙げられた彼女を逃がすため、王妃は少女に残酷な命令を下す。
混乱に陥る王宮、国王の決意。そして人々の選択。
これは、王妃を敬愛する少女の「運命の三日間」の物語。
******
なんか女性客が多いなー、と思ってたんですが、いやはや、これは確かに女性向け。っていうか男性からすると、戦いもないし地味だしーって感じで評価低いかもね。女性だと、華麗なベルサイユ宮殿でのロケや、当時の衣装や生活(その不潔ささえも!)を再現したシーンの数々だけでも楽しめちゃうからね。そしてやはり百合ですよ。王妃にぴったりくっつかれてドギマギしてるシドニーちゃんのアレとか…。王妃を敬愛するあまり彼氏を作らずに「修道女になっちゃうわよ」とか言われたり、それでも王妃のことを考えてる時は幸せそうだったり。
王妃に寵愛されてるポリニュック夫人の美しい裸を見て嫉妬に表情を凍らせてるところとか。
てか、R12ってなってたから激しいフレンチキスでもあるのかと思ったら、まさかおなごばっかり脱ぐとは。貴婦人のヘアヌード貴婦人の寝間着乱れ姿、眼福眼福。
政治の話とか時代とか歴史とか、そういうのほっといて、とにかく主人公の少女シドニーに焦点をあてて、彼女の愛がせいかにして裏切られたか(あるいは報われたのか)だけを淡々と描く王宮恋愛ドラマだったなー、という感じ。オチがやや弱く、「えっこれだけなの」と思った人も多いと思うが、マリー・アントワネットが悲劇的なギロチン死を遂げることはたいていの人が知っているわけだし、「王妃の朗読係」シドニーとしての物語は、王妃に別れを告げた瞬間に終わっているわけなので。続きの歴史は、あえて映画の中で描くまでもなく、みんな知っているよね。という思い切りのよい結末、とも言える。
公式サイトにベルばらのリンク貼ってあるのは正解だと思う。この映画は、たぶんベルばら好きな人ならハマると思うんだ。
あと、主役の演技が上手い。嫉妬や羨望、憎悪や焦燥といった表情をみごとに演じ分けている。これはAKBとかどーでもいいタレントを主役に起用してしまう日本の映画では絶対にムリだと思う。演技出来ない役者なんていらねーよな。
主人公の切ない表情の上手さがなかったら、たぶんこの映画はつまんなくなってた…。
あの表情があるから、エンディングのモノローグで、ああ、彼女には本当に王妃しかいなかったんだな…と思わせられて、すこしホロリとくるんだな。
雰囲気重視の映画で、歴史物として見ると物足りないけれど、人間ドラマとしては良作。
フランス映画らしいフランス映画でした。