ナショジオ1月号付録の「1922年の世界地図」がカオスすぎる

主に太平洋部分。

ナショジオ125周年ということで、ナショナル・ジオグラフィック協会が初めて制作した世界地図の復刻版がオマケについてきていた。1922年の世界地図だという。

日本海が「Sea of Japan」と記載されているのとかは、フツーというか当たり前すぎる話なのでどうでもいい。
問題はニューギニア周辺からミクロネシア・メラネシア・ポリネシアあたりにかけての地図。

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*基礎知識*
第一次世界大戦 1914年~1918 年
第二次世界大戦 1939年~1945年

西洋列強による植民地政策により、日本いがいのアジア諸国の大半は列強国の植民地支配下にあります。
第二次世界大戦前夜、日本も富国強兵で拡大政策中です。

以上をふまえたうえで以下の部分拡大を御覧ください…。

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すげえ、国境がメチャクチャだぜ。

「日本による実効支配」の海域の中に何故かグアムだけU.S支配で混じっていたり(笑) イギリスとオーストラリアが張り合っていたり。
いや、こうして見ると日本めっちゃ頑張ってない? というか日本ほんま強かったんだな。

ちなみにイースター島はこの時代からチリの所有ですが、チリ政府はこの地図が作られた少し後にイースター島を日本に売却しようと計画してたらしいです。マジで。この時代に日本がイースター島買ってたら敗戦時にアメリカさんに取り上げられてアメリカ領イースター島になってたかもしんない。そんな感じ。

他にも、まだチェコとスロバキアが分離してないし、エチオピアはアビシニアって名前だし、ロシアがソビエトって名前じゃないなあと思って調べてみたらソビエト連邦の樹立がまさに1922年の年の瀬だったり。あと日本の「四国」の部分に何故か「Tokushima」って小さく書かれているのもわろた。何故そこで徳島。四国の玄関口は徳島なのか。「福岡」「下関」「金沢」とかチョイスが謎。眺めているだけで一日が終わっちゃうから古地図はヤバい。実に面白い!

今月号のナショジオは地図マニアなら買いですよ、買い。

NATIONAL GEOGRAPHIC (ナショナル ジオグラフィック) 日本版 2013年 01月号 [雑誌]
日経ナショナルジオグラフィック社
2012-12-28

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