プラハの町の厨二病設定率は高い。
ちょっと前に、「カールシュタイン城夜話」という本を紹介した。
https://55096962.seesaa.net/article/201304article_25.html
舞台は14世紀、中世の秋。騎士道の全盛期は去り、群雄割拠の時代は終わりを告げ、政治と内紛が繰り返される鬱屈した時代。外洋へと向かう大航海時代を控え、ヨーロッパは停滞の中にある…。
その雰囲気が、物語自体の書かれたナチスの圧政の時代と相まって、独特の薄暗さを創りだしているのだと思う。
そしてプラハという町自体の魅力。
このの物語は、まずプラハでなくては雰囲気が出ない。
チェコの首都、プラハの町は中世の名残を残す町並みで有名で、日本でも旅行先としてそこそこ人気がある。
とはいえ実際に訪れてみれば、趣ある石畳の上を車がガンガン走り回っていて完全に中世ではない。
かつては神聖ローマの首都であったこともあるとはいえ、現代人の感覚からするとこぢんまりとしていて、期待しすぎると、ややガッカリするところもある。
だが、日が暮れて灯りの中を行き交う人々の群れや、夜明け前、一瞬の静寂の中に見せる街角の姿は、確かに歴史を育んだ古都だと思える。
実はこの町、けっこう厨二病設定な要素が隠されている。
まず何といっても「魔術といえば、サマルカンド、プラハ、そしてロンドン」と言われるくらいファンタジー世界では有名な”魔術の町”。ゴーレムと錬金術が名産(!)なのである。日本で言ったら「京都は陰陽師だろ」くらいのノリで。
ゴーレムについては、以前のエントリで紹介した。
ラビ・レーヴに愛を込めて ―ゴーレム伝説の地を訪ねてみた
https://55096962.seesaa.net/article/201105article_11.html
偉大なる(?)ゴーレムの生みの親、ラビ・レーヴの住んだシナゴーグ(ユダヤ教の教会)があり、そこには今もゴーレムが眠っているという伝説が…。
またプラハ城には、かつて錬金術師たちが住んだといわれる「黄金の小道」という一角がある。実際はお城に務める職人さんたちが暮らしていた場所で、皇帝ルドルフ2世が錬金術に傾倒していたことが噂の発端のようだが、まぁ、まぁ、史実と伝説は別口で楽しむべきだろう。
ここには今も異界への門があるとか、かつて悪魔と契約するのに使った道具が残されているとかの言い伝えがまことしやかに残されており、日暮れ間近になって小道に影が落ちると、なるほどなぁ、そんな雰囲気がないでもない。
ちなみにカフカもかつて一時期、ここに住んでいたとか。
黄金の小道のあるカレル城自体もけっこうな厨二ワールド。
お城がお城っぽい。高台の上に立っているので、バルコニーに出ると街が見渡せたりして。
周囲が木々に覆われていることもあり、城壁の上を歩いていると、「お城だああ!」という気分になってくる。
内部もRPGでよく出てくるようなお城まんま。
この美しい大ホールなんかは、いまでも、謁見に望む王の残像が見えるかのような雰囲気を保っている。
そしてプラハ城から続く「王の道」。
かつて王の行幸の列がこの道を通ったという。車で行き交うとなるとかなり狭い…が、ネーミングが厨二っぽい。
道の脇にはカレル4世が立ち寄ったとされる「三羽のダチョウ」という店の壁の一部が、今も残っている。
更に厨二病といえば、そもそもチェコの建国のエピソードからして微妙に厨二なのかも…。
王女リブシェがプシェミスルという名の若者を夫に選び、「栄光は天(プラーフ)まで届くであろう」と予言したことがプラハの発祥だという。発祥の地ヴィシェフラトには王女と初代王の二人の像が立っているが、鬱蒼とした緑に覆われた山の上に立つ像は、どことなくファンタジック。
プラハの町は、完全な中世の模倣図と思って見に行くとちょっぴりガッカリする。
でも、近代と中世、現実と幻想的な伝説が程よく入り交じるところだと思うと俄然面白くなる。きっとそんな町。
史実とファンタジーを程よく混ぜられる下地が揃っている舞台とも言える。
ほんとうは、そんなものいなかったんでしょ? とか思いつつ、古びた土臭いシナゴーグの壁を見つめていると、もしかしたらゴーレムの端っこがちょこっと屋根裏に残ってたりしないかなぁ、なんて思えてしまう… それがプラハという町だと思う。
****
旅行会社の回し者ではない。
私が旅にでたいんだ…。
休みくだs(ry
https://55096962.seesaa.net/article/201304article_25.html
舞台は14世紀、中世の秋。騎士道の全盛期は去り、群雄割拠の時代は終わりを告げ、政治と内紛が繰り返される鬱屈した時代。外洋へと向かう大航海時代を控え、ヨーロッパは停滞の中にある…。
その雰囲気が、物語自体の書かれたナチスの圧政の時代と相まって、独特の薄暗さを創りだしているのだと思う。
そしてプラハという町自体の魅力。
このの物語は、まずプラハでなくては雰囲気が出ない。
チェコの首都、プラハの町は中世の名残を残す町並みで有名で、日本でも旅行先としてそこそこ人気がある。
とはいえ実際に訪れてみれば、趣ある石畳の上を車がガンガン走り回っていて完全に中世ではない。
かつては神聖ローマの首都であったこともあるとはいえ、現代人の感覚からするとこぢんまりとしていて、期待しすぎると、ややガッカリするところもある。
だが、日が暮れて灯りの中を行き交う人々の群れや、夜明け前、一瞬の静寂の中に見せる街角の姿は、確かに歴史を育んだ古都だと思える。
実はこの町、けっこう厨二病設定な要素が隠されている。
まず何といっても「魔術といえば、サマルカンド、プラハ、そしてロンドン」と言われるくらいファンタジー世界では有名な”魔術の町”。ゴーレムと錬金術が名産(!)なのである。日本で言ったら「京都は陰陽師だろ」くらいのノリで。
ゴーレムについては、以前のエントリで紹介した。
ラビ・レーヴに愛を込めて ―ゴーレム伝説の地を訪ねてみた
https://55096962.seesaa.net/article/201105article_11.html
偉大なる(?)ゴーレムの生みの親、ラビ・レーヴの住んだシナゴーグ(ユダヤ教の教会)があり、そこには今もゴーレムが眠っているという伝説が…。
またプラハ城には、かつて錬金術師たちが住んだといわれる「黄金の小道」という一角がある。実際はお城に務める職人さんたちが暮らしていた場所で、皇帝ルドルフ2世が錬金術に傾倒していたことが噂の発端のようだが、まぁ、まぁ、史実と伝説は別口で楽しむべきだろう。
ここには今も異界への門があるとか、かつて悪魔と契約するのに使った道具が残されているとかの言い伝えがまことしやかに残されており、日暮れ間近になって小道に影が落ちると、なるほどなぁ、そんな雰囲気がないでもない。
ちなみにカフカもかつて一時期、ここに住んでいたとか。
黄金の小道のあるカレル城自体もけっこうな厨二ワールド。
お城がお城っぽい。高台の上に立っているので、バルコニーに出ると街が見渡せたりして。
周囲が木々に覆われていることもあり、城壁の上を歩いていると、「お城だああ!」という気分になってくる。
内部もRPGでよく出てくるようなお城まんま。
この美しい大ホールなんかは、いまでも、謁見に望む王の残像が見えるかのような雰囲気を保っている。
そしてプラハ城から続く「王の道」。
かつて王の行幸の列がこの道を通ったという。車で行き交うとなるとかなり狭い…が、ネーミングが厨二っぽい。
道の脇にはカレル4世が立ち寄ったとされる「三羽のダチョウ」という店の壁の一部が、今も残っている。
更に厨二病といえば、そもそもチェコの建国のエピソードからして微妙に厨二なのかも…。
王女リブシェがプシェミスルという名の若者を夫に選び、「栄光は天(プラーフ)まで届くであろう」と予言したことがプラハの発祥だという。発祥の地ヴィシェフラトには王女と初代王の二人の像が立っているが、鬱蒼とした緑に覆われた山の上に立つ像は、どことなくファンタジック。
プラハの町は、完全な中世の模倣図と思って見に行くとちょっぴりガッカリする。
でも、近代と中世、現実と幻想的な伝説が程よく入り交じるところだと思うと俄然面白くなる。きっとそんな町。
史実とファンタジーを程よく混ぜられる下地が揃っている舞台とも言える。
ほんとうは、そんなものいなかったんでしょ? とか思いつつ、古びた土臭いシナゴーグの壁を見つめていると、もしかしたらゴーレムの端っこがちょこっと屋根裏に残ってたりしないかなぁ、なんて思えてしまう… それがプラハという町だと思う。
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旅行会社の回し者ではない。
私が旅にでたいんだ…。
休みくだs(ry





