少女マンガの設定って今思うと凄かったよね。
…みたいな話がどっかであったので、自分が昔好きだった、あるいは今も好きで持ってる少女マンガの、設定がすごいやつ引っ張り出してきてみた。
まずはこれ。「フレッドウォード氏のアヒル」。
乙女チックキラキラな絵柄、「田舎に移住して屋敷を借りたら喋るアヒルが家政婦に来た」なんていうファンタジーな設定に騙されてはいけない。主人公は元・売れっ子バイオレンス小説作家だったが、熱狂的なファンが自分の小説を模倣して殺人事件を起こしたことで嫌気が差して田舎に引っ込んだということが序盤で明かされる。
元々は貧乏な家に生まれ、学校にも通わせてもらえなかったので家を飛び出してスラム街で育った不良。その時のすさんだ生活を小説の元ネタにしていた…という、なかなかシビアな生い立ち。
スラムの元・仲間はその後クスリに手を出して死んでおり、忘れがたみの息子もエイズ感染して施設に入れられているとか。元恋人が別の男性の子供を妊娠して転がり込んでくるが、相手の男は白血病で死に掛けてるとか。介護もされず放り出されてる老富豪とか。真っ向勝負で人生の厳しさを突きつけてくるマンガですた…。お目目キラキラの絵柄で花飛んでるけど色々がけっぷち人生。
主人公は過去のしがらみを振り切って幸せになれたんだろうけど、あれエイズの子はもう長くないだろうし、色々ほろ苦い終わり方だったよ…。
次もキラキラしてる少女マンガだけどその実態はダークビターな「北の国から」状態、「薔薇のために」。ちなみに主な舞台は札幌。
唯一の身寄りだった祖母が亡くなったため、一度も会ったことのない戸籍上の母に会いに行く主人公、だが相手は超美人な大女優、おまけにそこの家族は自分以外美形ぞろいの美男美女。「醜いアヒルの子」状態で家事雑用などやりつつ住まわせてもらうものの、そこの家族にはお決まりの複雑な事情があり… というもの。
中盤くらいから家族の秘密編に入っていくあたりがまたシビアであった…。
なんで主人公は一人だけ祖母のところで暮らしていたのかとか、血縁上の両親が誰なのかとかが判明するあたり「うわぁ」って感じである。ラストがややお約束すぎるハッピーエンド。
ちなみに、兄弟中でお気に入りは長女の芙蓉さん。猫吉にやるのは勿体無い。でも幸せになってくれ。
忘れちゃいけないのが「バナナフィッシュ」。これを揃えると本棚がまっ黄色になる。
タイトルがなんかコミカルだけど、これは作品中の鍵を握る麻薬の名前だったりする。前代未聞、麻薬がタイトルな少女マンガ。
かつて棒高跳びの選手だったが、トラウマで跳べなくなってしまった主人公。アメリカに渡り、そこでもう一人の主人公でチンピラのアッシュと出会うが、麻薬がらみの抗争に巻き込まれていく…というもの。
名前のある主要キャラがまともにレイプされたり、アッシュの父の再婚相手がレイプ後に銃殺されたり、ていうかむしろ主人公もゲイの権力者に剥かれてベッドに連れ込まれてたり、児童虐待があったり、なんかもういろいろおかしいマンガ。ギャグパートは心の癒し。なぜこれが日本の少女マンガなんだと小一時間。
なお当時は結末で号泣する女子続出でした。オチは見ずに読むことをお勧め。
この三作品は。家系図が複雑怪奇だとか、設定が奇をてらってるとかではなく、ブレーキを踏むべきところでアクセルベタ踏みでストーリーを全力疾走させるような雰囲気が共通だと思います。「おいここでその要素をぶっこむのか」とツッコみたくなるような感じの。持ち上げてから落とす的な。
なんだかんだで、ストーリー構成は少年マンガより少女マンガのほうが上だと思うのね。少年マンガはバトル多めで動きを楽しむ感じだから。
しかしこれ、昔なんの疑問も抱かずに読んでたけど、よく中高生むけに出版してたなって思う…。
まずはこれ。「フレッドウォード氏のアヒル」。
乙女チックキラキラな絵柄、「田舎に移住して屋敷を借りたら喋るアヒルが家政婦に来た」なんていうファンタジーな設定に騙されてはいけない。主人公は元・売れっ子バイオレンス小説作家だったが、熱狂的なファンが自分の小説を模倣して殺人事件を起こしたことで嫌気が差して田舎に引っ込んだということが序盤で明かされる。
元々は貧乏な家に生まれ、学校にも通わせてもらえなかったので家を飛び出してスラム街で育った不良。その時のすさんだ生活を小説の元ネタにしていた…という、なかなかシビアな生い立ち。
スラムの元・仲間はその後クスリに手を出して死んでおり、忘れがたみの息子もエイズ感染して施設に入れられているとか。元恋人が別の男性の子供を妊娠して転がり込んでくるが、相手の男は白血病で死に掛けてるとか。介護もされず放り出されてる老富豪とか。真っ向勝負で人生の厳しさを突きつけてくるマンガですた…。お目目キラキラの絵柄で花飛んでるけど色々がけっぷち人生。
主人公は過去のしがらみを振り切って幸せになれたんだろうけど、あれエイズの子はもう長くないだろうし、色々ほろ苦い終わり方だったよ…。
次もキラキラしてる少女マンガだけどその実態はダークビターな「北の国から」状態、「薔薇のために」。ちなみに主な舞台は札幌。
唯一の身寄りだった祖母が亡くなったため、一度も会ったことのない戸籍上の母に会いに行く主人公、だが相手は超美人な大女優、おまけにそこの家族は自分以外美形ぞろいの美男美女。「醜いアヒルの子」状態で家事雑用などやりつつ住まわせてもらうものの、そこの家族にはお決まりの複雑な事情があり… というもの。
中盤くらいから家族の秘密編に入っていくあたりがまたシビアであった…。
なんで主人公は一人だけ祖母のところで暮らしていたのかとか、血縁上の両親が誰なのかとかが判明するあたり「うわぁ」って感じである。ラストがややお約束すぎるハッピーエンド。
ちなみに、兄弟中でお気に入りは長女の芙蓉さん。猫吉にやるのは勿体無い。でも幸せになってくれ。
忘れちゃいけないのが「バナナフィッシュ」。これを揃えると本棚がまっ黄色になる。
タイトルがなんかコミカルだけど、これは作品中の鍵を握る麻薬の名前だったりする。前代未聞、麻薬がタイトルな少女マンガ。
かつて棒高跳びの選手だったが、トラウマで跳べなくなってしまった主人公。アメリカに渡り、そこでもう一人の主人公でチンピラのアッシュと出会うが、麻薬がらみの抗争に巻き込まれていく…というもの。
名前のある主要キャラがまともにレイプされたり、アッシュの父の再婚相手がレイプ後に銃殺されたり、ていうかむしろ主人公もゲイの権力者に剥かれてベッドに連れ込まれてたり、児童虐待があったり、なんかもういろいろおかしいマンガ。ギャグパートは心の癒し。なぜこれが日本の少女マンガなんだと小一時間。
なお当時は結末で号泣する女子続出でした。オチは見ずに読むことをお勧め。
この三作品は。家系図が複雑怪奇だとか、設定が奇をてらってるとかではなく、ブレーキを踏むべきところでアクセルベタ踏みでストーリーを全力疾走させるような雰囲気が共通だと思います。「おいここでその要素をぶっこむのか」とツッコみたくなるような感じの。持ち上げてから落とす的な。
なんだかんだで、ストーリー構成は少年マンガより少女マンガのほうが上だと思うのね。少年マンガはバトル多めで動きを楽しむ感じだから。
しかしこれ、昔なんの疑問も抱かずに読んでたけど、よく中高生むけに出版してたなって思う…。


