古代エジプト展 「女王と女神」に行ってきた。
炎天下の中、東京都美術館で開催中のエジプト展に行ってみた。
公式>http://www.tobikan.jp/exhibition/h26_metegypt.html
今回は、アメリカのメトロポリタン美術館からコレクションが来日。「女王と女神」というタイトルどおり、メインとなるのはハトショプスト女王のコレクションと、女神シリーズ。…の、はずだったのだが…
来ているものがちょっと微妙。
入り口からしてガラガラなので、「あーやっぱツタンカーメンとか黄金とかのわかりやすいアイコンがないとダメなんだな」と思ったんだけど…そういう問題でもなかった…。
「女王と女神」というタイトルなのに紹介されている女王はハトシェプスト女王だけで、そのハトシェプストの展示品すら少ない。女王の生涯とかが紹介されているのかと思ったら全然そんなこともなく、最近特定されたハトシェプスト女王のミイラの話や、かつて言われていた暗殺説が今では否定されていることも、義理の息子がなぜハトシェプストの碑文などを破壊したかの話も触れられない。ハトシェプスト女王の葬祭殿の発掘当時の映像を見られたのは面白かったけど、あまりハトシェプストに魅力を感じられるような展示ではなかった。
ハトシェプスト以外のセベクネフェルやニトクリスはパネルの年表にちらっと名前出てくるだけで触れられずにスルー。プトレマイオス王朝の王妃たちは出てきたかな…という感じ。うーん。
女神セクションでは各種女神たちの像があったけれど…せっかく「女王と女神」ってタイトルなんで、王族女性たちと神様とが並んでる展示品とか持ってくればよかったんじゃないのかなあ。とか。
女王だけじゃネタが続かなかったのか、途中、王女や王妃も入れつつ、しかしそれでも数が少なかったなあという感じ。展示品の交渉に失敗したのかと思ってしまった。自分、メトロポリタンは2回行ってて、現地で見ちゃってるのでそう思うだけかもしれません… まあ現地の圧倒的な数の収蔵品からすると少ないのはしょうがないよね…。
なんだかテーマが良く分からない品物の集合体になってましたが、人が少なかったぶんジックリ見ることは出来ます。何より涼しいです(おい)。ツタンカーメンの時に比べて安い、そう、映画を一本見るよりも安いのです。
大工道具と化粧道具が良かった。大工道具は儀式に使われたものらしいですが、今でも使えそうな雰囲気。化粧道具はカミソリとかピンセットとか使っているシーンがリアルに想像できる。
イチオシの剃刀。
これ剃刀のヒエログリフと同じ形なんですよ。
前に時代で変化するヒエログリフのネタのときにも出したんですが、新王国時代のカミソリのヒエログリフの形が何でああいう形になってるのか分からなかったんです。これ見てやっと理由が分かった!
それから、ハープやシストルムは展示といっしょに、実際に使ったときの音が流れていました。展示の前までいくと頭上から聞こえるという仕掛けです。そこで演奏者のレリーフとか壁画のレプリカを合わせて展示してくれればよかったのに、そういうとこの仕掛けがどれもちょびっとずつ足りない、今回の展示。
イベントの図録は、通常のほうはほとんど解説が書かれていませんでした。ジュニアむけのほうが内容は面白いです。展示品の写真が欲しいのでなければ、細かい説明が書かれているジュニアむけのパンフレットのほうがお勧め。
ミュージアムショッップの書籍コーナーにグラハム・ハンコック置いてあるのには閉口しましたが。今更…つかそれ置いちゃダメな本だろ…。
あとお土産のストラップやキーホルダーにハトシェプスト女王の生首がぶら下がっているセンスはどうにかなりませんか(笑) 欲しい人いないでしょアレ…。つかえねえよ…。
公式>http://www.tobikan.jp/exhibition/h26_metegypt.html
今回は、アメリカのメトロポリタン美術館からコレクションが来日。「女王と女神」というタイトルどおり、メインとなるのはハトショプスト女王のコレクションと、女神シリーズ。…の、はずだったのだが…
来ているものがちょっと微妙。
入り口からしてガラガラなので、「あーやっぱツタンカーメンとか黄金とかのわかりやすいアイコンがないとダメなんだな」と思ったんだけど…そういう問題でもなかった…。
「女王と女神」というタイトルなのに紹介されている女王はハトシェプスト女王だけで、そのハトシェプストの展示品すら少ない。女王の生涯とかが紹介されているのかと思ったら全然そんなこともなく、最近特定されたハトシェプスト女王のミイラの話や、かつて言われていた暗殺説が今では否定されていることも、義理の息子がなぜハトシェプストの碑文などを破壊したかの話も触れられない。ハトシェプスト女王の葬祭殿の発掘当時の映像を見られたのは面白かったけど、あまりハトシェプストに魅力を感じられるような展示ではなかった。
ハトシェプスト以外のセベクネフェルやニトクリスはパネルの年表にちらっと名前出てくるだけで触れられずにスルー。プトレマイオス王朝の王妃たちは出てきたかな…という感じ。うーん。
女神セクションでは各種女神たちの像があったけれど…せっかく「女王と女神」ってタイトルなんで、王族女性たちと神様とが並んでる展示品とか持ってくればよかったんじゃないのかなあ。とか。
女王だけじゃネタが続かなかったのか、途中、王女や王妃も入れつつ、しかしそれでも数が少なかったなあという感じ。展示品の交渉に失敗したのかと思ってしまった。自分、メトロポリタンは2回行ってて、現地で見ちゃってるのでそう思うだけかもしれません… まあ現地の圧倒的な数の収蔵品からすると少ないのはしょうがないよね…。
なんだかテーマが良く分からない品物の集合体になってましたが、人が少なかったぶんジックリ見ることは出来ます。何より涼しいです(おい)。ツタンカーメンの時に比べて安い、そう、映画を一本見るよりも安いのです。
大工道具と化粧道具が良かった。大工道具は儀式に使われたものらしいですが、今でも使えそうな雰囲気。化粧道具はカミソリとかピンセットとか使っているシーンがリアルに想像できる。
イチオシの剃刀。
これ剃刀のヒエログリフと同じ形なんですよ。
前に時代で変化するヒエログリフのネタのときにも出したんですが、新王国時代のカミソリのヒエログリフの形が何でああいう形になってるのか分からなかったんです。これ見てやっと理由が分かった!
それから、ハープやシストルムは展示といっしょに、実際に使ったときの音が流れていました。展示の前までいくと頭上から聞こえるという仕掛けです。そこで演奏者のレリーフとか壁画のレプリカを合わせて展示してくれればよかったのに、そういうとこの仕掛けがどれもちょびっとずつ足りない、今回の展示。
イベントの図録は、通常のほうはほとんど解説が書かれていませんでした。ジュニアむけのほうが内容は面白いです。展示品の写真が欲しいのでなければ、細かい説明が書かれているジュニアむけのパンフレットのほうがお勧め。
ミュージアムショッップの書籍コーナーにグラハム・ハンコック置いてあるのには閉口しましたが。今更…つかそれ置いちゃダメな本だろ…。
あとお土産のストラップやキーホルダーにハトシェプスト女王の生首がぶら下がっているセンスはどうにかなりませんか(笑) 欲しい人いないでしょアレ…。つかえねえよ…。