ローマ皇帝・エラガバルスの主要属性が何かを真剣に悩む。

すっげーどうでもいいんだけど、エラガバルスって、単にオカマちゃんっていうだけじゃ表現しきれない人だよなー… って考えてしまった。



*** エラガバルスとは? ****

紀元後218年に即位した、セウェルス朝のローマ皇帝。
暴君として名高いカラカラ帝の次の次の皇帝で、カラカラの叔母の孫にあたる。

カラカラの母ユリア・ドムナおよび、その妹であるユリア・マエサは、シリアの祭司家に生まれた。その家系はシリアの太陽神エラ・ガバルを信奉しており、エラガバルスの名もそこから来た「通称」である。祖母ユリア・マエサの後押しにより、14歳で皇帝に即位したが、日夜乱交にふけり、自生を求めた家庭教師を処刑したり、処女としてウェスタ神に仕える巫女を娶ったり、故郷エメサの町から持ち込んだエラ・ガバルのご神体の黒い石(隕石ともいわれる)をローマ市民に奉じさせたりと無茶な政治を行ったらしい。

また、後述するように静的に倒錯していたとの記述が見られる。

あまりの振る舞いに、実質の権力者であった祖母に見限られ、即位から4年にして殺害。その後は従兄弟のセウェル・アレクサンデルが即位する。

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日本語Wikipedia記事

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%98%E3%83%AA%E3%82%AA%E3%82%AC%E3%83%90%E3%83%AB%E3%82%B9

英語Wikipedia記事

http://en.wikipedia.org/wiki/Elagabalus


★イメージ画像★

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さて、歴史の教科書だと「女装を好む性的倒錯者であった。」とあっさり一言で終わらされているこの人だが、噂レベルの真偽不明な記録まで含めると、すさまじい属性過多な性的倒錯者であったようだ。


以降はF-15(腐界耐久指数15以上推奨)となります。腐ネタ耐久性の低い方はご注意ください。



というわけで各種要素を分解し、大きくS系要素、M系要素に分けてみた。


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・色魔/ノーマル

権力者にありがちな、何人もの女性をとっかえひっかえ結婚した経歴あり。女性とは4回の結婚履歴。
内訳は、少女→ウェスタの巫女(終生処女を誓っていた)→人妻→元鞘の巫女 である。


・皇帝俺様属性

なんたって皇帝、ゴージャスを好んだらしく国庫を財政難に陥らせている。
また逆らうものは処刑し、切り取った男根を猛獣に食わせて楽しんでいたともされる。

・ドS属性

酔いつぶれた来客を飼っているトラに襲わせたり、来客にヘビやサソリの入ったごちそうを食べるよう強要したり、ニワトリのトサカやダチョウの脳みそといったゲテモノを好んで振舞っていたという。



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・男色家/ホモセクシャル

五度目の結婚相手は美貌の男奴隷。ちなみに浴場で性器の大きな男性をあさっては連れてこさせ、お相手させていたという話もある。なお皇帝は受けであったようで、男娼のような格好をし、甘い声で男たちを誘惑していたという。


・男の娘属性

女装癖があり、性転換を実現できる医師を真剣に探していたといわれる。
エラガバルスは美貌に恵まれていたという。そして即位時14歳、死んだときは18歳。皇帝は男の娘。


・ドM属性

五番目の"夫"である美貌の男奴隷がエラガバルスの浮気をなじってビンタなどをくらわせると、皇帝は狂喜して「もっとぶって!」とせがんでいたらしい。




…このように、S要素 M要素どちらも突出しているのがエラガバルス帝なのである。ただの「ヘンタイさん」で片付けてしまうには実におしいネタ満載感。いや当時の家臣の人たちとローマ市民はたまったもんじゃなかったでしょうけど。

そして受けでもあり攻めでもあるよくわからん状態。
単に男も女も食っちまうのであれば「両刀使いっスねー皇帝様勢力旺盛ー」って話で終わるんですが、女に対しては攻め、男に対しては受けのリバな人ってあんまりいない気がする。最終的に女になりたがってたようなので、よく言われるトランスジェンダーだったというのはアリな気がするが…。



え、ついていけない? なにいってんのかわかんない?



だからあれだよほら、これだけクソミソでいいところ見つからないような皇帝でさえ、刹那的な魅力を備えた愛せるキャラクターに仕上げられる世の中の作家さんはすごいってことだよ!!!


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私の脳内では日本の少女マンガのキラキラな画風で再現されてしまったので、ぜひ「女性○○」とかの婦人雑誌で連載して欲しい(笑) 華麗なセックスシーンと薔薇飛びまくりのストーリーで皇帝の悲劇的な死まで押し切れるので、たぶん婦人雑誌むけ。連載されたら読みに行きます散髪屋まで。 ←おい



















んで結局彼は、Sが本性だったのかMとして生きたかったのか。
んー悩ましい…。

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