エジプト王がかわいい、だが真ヒロインはサル。「ナイトミュージアム3」を観にいってきた。
公式ページ
http://www.foxmovies-jp.com/nm-3/
古代エジプトのファラオの墓から見つかった魔法の石版の力で、博物館の展示品たちが命を得て動き始めちゃうゾ☆ 夜の博物館は大騒ぎDA! というシリーズの第三弾。主人公は博物館の夜間警備員。高卒で離婚して二十年ほどドン底人生を歩んでいたらしい。まあなんだ色々あった。今回は、その魔法の石版の力が失われ…?! という物語。
ひとこと感想
考えるな、感じろ。
ネタバレ
石版は時空を越えた親馬鹿によって作られていた。
今回のファラオ様
安定して可愛いアクメンラー陛下。私の心のヒロインは陛下である。
主人公はわりとどうでもよくこのシリーズの9割くらいはアクメンラー陛下の純真さがポイント。
だが今回は出番が少なくてちょっとイマイチ。
ツッコミどころは満載。プロットは穴だらけ。だが気にしてはいかんのである。だってギャグだから。
NYからロンドンまでいって日帰りできるわけないだろとか、パスポートもないどころかそもそも人間じゃない博物館展示品がどうやって飛行機に乗るんだよとか、大英博物館にいきなりミイラ一体増えてて誰も気にしないのかよとか。
もはや辻褄あわせも面倒になったらしく、自然史博物館から大英博物館に送られた小さな木箱からオールキャストがぞろぞろ出てくるシーンなどは「Wow…その箱は収納力バツグンだね」なんていうセリフ一言で流された(笑) いやいやいやいや、収納するにしても五人も入れねえよ。あと国外に持ち出すとき中身のチェックくらいされるから、普通は。つーか魔法の石版って純金だろ? 税関通るとき審査入るべ?
唐突に出てきて超絶にウザかったランスロットも、なんで馬のってんの? とか、兜どうしたよ? とか、キャメロットに向かうにしても現代英語読めないよね君? とか、石版はどうみても聖杯じゃねーよ とか、色々ツッコミどころあったけどすべて勢いで流された(笑)
エジプト王がキンキラキンの服着て出てこようが、魔法の石版が遊戯王風のパカパカ回る謎の黄金の板だろうが、壁画がおかしかろうが、そんなことはどーでもいい話。ギャグだからな! エクソダスは中途半端に歴史のフリをしようとしたからダメだったのであって、このくらいの突き抜けたギャグファンタジーの場合は史実は三の次くらいの話。
字幕版だとギャグのノリが伝わらないので、吹き替え版をオススメする。あとCGにカネはかけてるけどアクションはオマケ。基本はギャグなので細かいところ気にしちゃいけない映画。
なお主人公争奪戦の勝者は サル でした。
お約束の「死ぬなxx!」のシーンとか「お前に頼む」とか「これで最後か…いいぜ、殴れよ」とか、別れのディープキスとか抱き合うとか、あらゆるヒロインポジションのシーンをすべて このサルが持って行きました。 えっいや、お前そんなポジションだっけ。もう前作までの話だいぶ忘れてるけどお前そこまで重要なキャラじゃなかったような気が(ry
展示品同士でくっついてたり、展示品と人間がくっついてたり、なんだかもうラストはハッピーエンドなんだかどうなんだかって感じ。主人公は警備員辞めて大学に入りなおしてなぜか三年で卒業していきなり転職してるし、主人公の息子は大学にいかずにDJになりたいとかいって旅に出るどう見ても転落人生です本当にありがとうござ(略)な状態だし、冷静に考えると続編つくるの面倒くさくて投げてるとしか思えないんだけど、なんつーか、ギャグと掛け合い漫才と勢いで圧し切った感がある。
何も考えずギャグ映画として笑いにいくぶんにはいいんじゃないかなー。
*****
ちなみに映画の中で出てきたアクメンラー王のパパンは「出エジプト」より前のファラオらしく、主人公がユダヤ系と知ると「わが国にも4万人ほどいたなあ」とか言い出します。だいぶ数盛りすぎですが、エクソダスでは40万ってことにされてたから、それに比べるとよっぽどマシな数字ですね! でも「ユダヤ」になんて言葉は古代エジプトの時代にはないのですよ。部族名としての「イスラエル」はメルエンプタハ王の時代にはもう存在したので、そのあたりの王様なら知ってておかしくないのですが。
時代考証なんてあってなきものなんだけど、人型の棺を使っていたり、魔法のタブレットにアテンの文字が出てきたり、アクメンラー王の生きてた時代は新王国時代でアマルナ時代の前後なんだろうなあとかなんとか。
エンディング後は陛下がイギリスで幸せならそれでいーやと思っている俺がいる。
http://www.foxmovies-jp.com/nm-3/
古代エジプトのファラオの墓から見つかった魔法の石版の力で、博物館の展示品たちが命を得て動き始めちゃうゾ☆ 夜の博物館は大騒ぎDA! というシリーズの第三弾。主人公は博物館の夜間警備員。高卒で離婚して二十年ほどドン底人生を歩んでいたらしい。まあなんだ色々あった。今回は、その魔法の石版の力が失われ…?! という物語。
ひとこと感想
考えるな、感じろ。
ネタバレ
石版は時空を越えた親馬鹿によって作られていた。
今回のファラオ様
安定して可愛いアクメンラー陛下。私の心のヒロインは陛下である。
主人公はわりとどうでもよくこのシリーズの9割くらいはアクメンラー陛下の純真さがポイント。
だが今回は出番が少なくてちょっとイマイチ。
ツッコミどころは満載。プロットは穴だらけ。だが気にしてはいかんのである。だってギャグだから。
NYからロンドンまでいって日帰りできるわけないだろとか、パスポートもないどころかそもそも人間じゃない博物館展示品がどうやって飛行機に乗るんだよとか、大英博物館にいきなりミイラ一体増えてて誰も気にしないのかよとか。
もはや辻褄あわせも面倒になったらしく、自然史博物館から大英博物館に送られた小さな木箱からオールキャストがぞろぞろ出てくるシーンなどは「Wow…その箱は収納力バツグンだね」なんていうセリフ一言で流された(笑) いやいやいやいや、収納するにしても五人も入れねえよ。あと国外に持ち出すとき中身のチェックくらいされるから、普通は。つーか魔法の石版って純金だろ? 税関通るとき審査入るべ?
唐突に出てきて超絶にウザかったランスロットも、なんで馬のってんの? とか、兜どうしたよ? とか、キャメロットに向かうにしても現代英語読めないよね君? とか、石版はどうみても聖杯じゃねーよ とか、色々ツッコミどころあったけどすべて勢いで流された(笑)
エジプト王がキンキラキンの服着て出てこようが、魔法の石版が遊戯王風のパカパカ回る謎の黄金の板だろうが、壁画がおかしかろうが、そんなことはどーでもいい話。ギャグだからな! エクソダスは中途半端に歴史のフリをしようとしたからダメだったのであって、このくらいの突き抜けたギャグファンタジーの場合は史実は三の次くらいの話。
字幕版だとギャグのノリが伝わらないので、吹き替え版をオススメする。あとCGにカネはかけてるけどアクションはオマケ。基本はギャグなので細かいところ気にしちゃいけない映画。
なお主人公争奪戦の勝者は サル でした。
お約束の「死ぬなxx!」のシーンとか「お前に頼む」とか「これで最後か…いいぜ、殴れよ」とか、別れのディープキスとか抱き合うとか、あらゆるヒロインポジションのシーンをすべて このサルが持って行きました。 えっいや、お前そんなポジションだっけ。もう前作までの話だいぶ忘れてるけどお前そこまで重要なキャラじゃなかったような気が(ry
展示品同士でくっついてたり、展示品と人間がくっついてたり、なんだかもうラストはハッピーエンドなんだかどうなんだかって感じ。主人公は警備員辞めて大学に入りなおしてなぜか三年で卒業していきなり転職してるし、主人公の息子は大学にいかずにDJになりたいとかいって旅に出るどう見ても転落人生です本当にありがとうござ(略)な状態だし、冷静に考えると続編つくるの面倒くさくて投げてるとしか思えないんだけど、なんつーか、ギャグと掛け合い漫才と勢いで圧し切った感がある。
何も考えずギャグ映画として笑いにいくぶんにはいいんじゃないかなー。
*****
ちなみに映画の中で出てきたアクメンラー王のパパンは「出エジプト」より前のファラオらしく、主人公がユダヤ系と知ると「わが国にも4万人ほどいたなあ」とか言い出します。だいぶ数盛りすぎですが、エクソダスでは40万ってことにされてたから、それに比べるとよっぽどマシな数字ですね! でも「ユダヤ」になんて言葉は古代エジプトの時代にはないのですよ。部族名としての「イスラエル」はメルエンプタハ王の時代にはもう存在したので、そのあたりの王様なら知ってておかしくないのですが。
時代考証なんてあってなきものなんだけど、人型の棺を使っていたり、魔法のタブレットにアテンの文字が出てきたり、アクメンラー王の生きてた時代は新王国時代でアマルナ時代の前後なんだろうなあとかなんとか。
エンディング後は陛下がイギリスで幸せならそれでいーやと思っている俺がいる。