金髪シスターは谷に眠る。10世紀アナトリアの尼僧ミイラ

なんとなく開いたカッパドキアの本に、「ウフララ渓谷(Ihlara Valley)のユランル教会からは10世紀ごろの尼僧のミイラが発見されている。そのミイラは金髪だった」という記述があり、「?! 金髪シスター…だと…!」とか興奮して探しに言ってきた。


 あとで冷静に考えたらミイラだし

 しかも1000歳越えてるし


でもまぁ見つけたんですよね。これね。

http://members.ozemail.com.au/~chrisandpeter/byz_mummies/byz_mummies.htm

ここの一番上のミイラね。
死亡時は23歳くらい(意外に若かった!)、身長162cmくらいで海産物をよく食べていたとか。


ウフララ渓谷はカッパドキアのはずれにある深く切り立った谷で、荒涼とした風景の広がるカッパドキアの中でも緑豊か。日本人旅行者が殺害されてニュースになったため危険な場所と思われてしまってるかもしれないが、普段は、ぶっちゃけ「人がいなさすぎて危険」「遭難しても誰も助けに来ない」系の場所である。奥のほうにいくと崖を切り込んで作った岩窟教会がある。ユランルはその一つ。

現在このミイラたちはニーデ博物館に納められているようだ。
http://www.nigdekulturturizm.gov.tr/TR,74332/nigde-muzesi.html

しかしなぜ彼女は金髪なのか。ヨーロッパ系の人なのか。それとも突然変異の色素欠乏なのか。
若くして亡くなってたりして何かとドラマ性も感じさせる一体だ。

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