ナイルに死す ちいさなミイラケースから、流産した胎児のミイラが見つかる

ケンブリッジ大学付属美術館のFitzwilliam Museum所有のちっちゃい棺をスキャンしてみたら、中に流産した胎児のミイラが入ってたよというニュース。靴くらいのサイズしかないちいさな棺で、中に入ってたのは妊娠16週から18週くらいの子供だそうな。

http://www.telegraph.co.uk/science/2016/05/11/mummified-body-of-miscarried-baby-found-in-tiny-egyptian-coffin/

すっごいキレイに残ってますねこれ。末期王朝のやつで比較的新しいからってのもありそうですが。棺がシーダー製ってことは、シーダーは高級な輸入品なのでたぶんいいとこの子だったんだろうな… 親御さんとか家族のミイラは今どこに(´・ω・`)


ちなみにこのミイラは1907年から美術館のコレクションに入ってたもの、とのこと。
ツタンカーメン墓の発見されるちょっと前、エジプトから美術品がぼこぼこ持ち出されてた時代に盗掘されたものってことですかね。

※わざわざこういうコレクションの収蔵情報が書かれているのは、「最近違法に持ち出されたものじゃないですよ! だからエジプトさんに返せって言われても困るんですよ!」みたいな保険と思われる。最近はエジプト遺物の記事は、こういうのマメに書いてる。



あとFitzwilliam Museumでは現在、「Death of the Nile」という展示会を行ってるらしい。
5月22日までなのでお近くの人(いるのか?)はお早めに。

http://www.fitzmuseum.cam.ac.uk/gallery/deathonthenile/

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