古代エジプトのパン/お墓から出てくるパンは食用でない可能性あり

こないだ「パンの歴史」って本を読んでて、ちょっと「ん?」と思ったのが、「エジプトからは人が実際に食べていたパンは見つかっていない」という話。えっパンあるよね大英博物館とかで展示してあるよね、って思ってたんだけど…

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これお墓から出てきたやつなので、実際に人が食べてたかどうかわからんみたいなんだ。
石とか砂とかまじってるし、元からかなり固く焼き締めてあるらしい。でもって、「花の形や動物の形にしたり、色をつけることもあった」と。あれ… それって…

これじゃね…?

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 古代エジプトの墓から出てくるパン = お盆のお菓子(?)

あーあー! 確かにそれは墓から出てくるパンだけじゃ実際の食生活わからんわ! ってなった。
二千年後くらいあとにお墓の遺跡が見つかったとして、お盆のお菓子も一緒に出てきたとして、それ食ってたと未来人に思われても困るんである。発掘だけで昔の生活を再現しようとするの難しいよね。調べてみたら、今まで自分が知っていたパンの遺物は、確かにぜんぶ墓からの出土品だった…。

エジプトでは、昔の集落の遺跡自体がほとんど発掘されていなくて、実際に人が食べてたパンっていうのは本当に見つかってないのかもしれない。(パン窯とかパン焼き壷は見つかっている)
もしかしたら、人が食べてた生活用のパンは、もっとふわっとして食べやすいものだったのかもしれないね。

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