古代エジプトの動物ミイラのケース、カワウソ・マングース・トガリネズミが同デザインであることが判明

古代エジプトの末期王朝~ローマ支配時代初期あたりには、動物崇拝が盛んになり、動物ミイラが沢山作られた。ミイラを入れるケースも中身の動物の姿で作られ、また中身がなくても像として、その動物を模した形で作られていた。

何の動物なのかは、見ればだいたい判るはずである。



…はずであると、つい最近まで思っていた。
思っていた自分が甘かったのだ…。


というわけで!
まずはこちらを見ていただきたい。

1.
画像



2.
画像


3.
画像


4.
画像


全部同じに見えますか?^^
じつはこれね。

 カワウソとマングースとトガリネズミ混じってます


 1.2 →カワウソ

 3 →マングース

 4. →トガリネズミ



はっはっは判るまい!
説明文と中身見るまで全く判らんかったわ私も!!!

それではいってみましょう。


●カワウソ

画像


かつてナイル川に暮らしていた(今はいない)カワウソ。
日光浴のとき太陽に向かって祈るように手を挙げるところから太陽神に仕えていると考えられるようになった説がある。

画像



●エジプトマングース

画像


タヌキみたいなやつ。最近でもそのへんにいる。
かつてはかなりの数のカワウソの像がマングースと混同されていた。毒ヘビを倒すところから、守護女神ウアジェトの化身と考えられたと思われる。

画像



●トガリネズミ

画像


これもそのへんにいるやつ。ミイラケースの見た目はカワウサやマングースそっくりなのに、中身が明らかに顔とがっててネズミ。外見からでは判断がつかないやつ。太陽神の属神ということになっているが、何でなのかは良く分からない…

画像



*************

というわけで。
このデザインが出てきたら、とりあえず「カワウソかマングースかトガリネズミ」と思ってください。。。

どれなのかは、中身が残ってないと分からない! 外見だけだと判別すんのだいぶ厳しい。耳の大きさとか尻尾とかで区別しようとしても、それほど詳細にリアルに外見を再現してなかったりするからね…。古代エジプト遺物、罠がありすぎて鑑定スキル上げキツくなってきた。(でも面白い

この記事へのトラックバック