インカのミイラ→生きてる エジプトのミイラ→死んでるけど(魂が)復活する

ふと気が付いたことなのだが、世界各国のミイラって「死んでるけど遺体を保存するよ!」っていうパターンと、「実は死んでないんだもん」っていうパターンがあるよね?

「死んでるけど(ry」はエジプトのミイラとか某ソ連の偉い人とかキリスト教の聖人とか。
「実は死んでない」はインカのミイラとか日本の即身仏とか。


で、後者であるところのインカのミイラは、ほんとに生きている扱いだ。

文字通り「生きてる」扱いである。皇帝は死後もミイラ化した状態で輿に載せられ、民衆の前を練り歩いていたという。死者であっても「生きてる」扱いで、その財産はミイラの所有物とされていたくらいだ。(そのため、インカ歴代の皇帝たちは先代皇帝の遺産を引き継ぐことが出来ず、ひたすら領土を拡大するしかなかったとも言う)

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ちなみに、アンデスでは今でも、「死後も家族と暮らすためにミイラになる」という風習が生きていたりする。
(以前書いた↓の記事参照。)
https://55096962.seesaa.net/article/201211article_23.html


ミイラ作ってる、という部分は一緒なんだけど、そもそもミイラの「意味」がちょっと違うんだね。エジプトのミイラは、ミイラ自体は死体だけど、魂が存続するために必要、という概念だから。だとすると、ハロウィンだのホラー映画だので使われるのに相応しいのって、本当は、エジプトのミイラなんかよりインカのミイラのほうなんじゃないんだろうか…。

なんせ生きてる死体だから…。






なお

The Robot vs. the Aztec Mummy (ロボットvsアステカ・ミイラ)
https://www.youtube.com/watch?v=iNQWSJ570rg


これは腹筋が死ぬのでオススメできない。
出来心で検索したら最初にこれが引っ掛かって笑いすぎて頭が真っ白になったので、まともなインカ・ミイラのホラー映画があるのかどうかは謎のままである。

いいんだ、知らないほうがいい世界も、きっとある…


   [>そっとしておこう

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