【超初心者読図】山登り用地図、使い方を知らないと持ってても意味ないよねってことで
今年は夏に台風が多く週末も雨ばっかりだったりして溜まってる山ラーも多そうですが、ようやく週末がマトモに晴れる季節がやってまいりました・・・
もう秋だけど(´・ω・`)
というわけで今日は、「山登りをする時には地図とコンパスを持っていきましょう」→使い方知らないと無意味だよねっていう話。
全く山とか知らない後輩君たちを連れて山に登っててフト気が付いたことがあるんですよ。
一般人 地図の読み方知らない
確かに自分も高校の頃、最初は地図なんて読めなかったわ。
天気図と地図の「読図」スキルは、高校登山部で顧問から教わったんでしたわ。地図とコンパスだけ持ってても意味ないww
というわけで、地図読みが出来ない/まだ自信がない人は、とりあえず「スマホにGPSアプリ入れとけ、迷った時にGPSで現在位置伝えられるようにしろ」「数日山行するなら予備充電持ってけ」と言いたい。
馴れてる人でも、地図上で現在位置を把握すんのって簡単じゃないと思う。馴れてない人だと、むしろ現在位置を勘違いして誤った方向に歩く原因になりかねないので、いざという時のためにGPSでもあったほうが(位置情報がズレることもあるけど)マシじゃないのかな。
******
ただ、GPSもやっぱり地図の一種なので、読めないより読めたほうがいいのは事実。
というわけで、超初心者向けに、読図スキルのR1知識 を書いときます。
これ知ってると知ってないのとでは全然違うのですよー。
●地図にたくさん引かれてる線は「等高線」、その密度で道のキツさが判る
気圧だと圧力なので「等圧線」
地図は高低差なので「等高線」。
同じ高さの地点を線で結んだものですねー。なので、線を越える=標高が変わる ということです。
例として、初心者でもよく行く高尾山付近の地図を広げてみましょう…
赤い矢印の部分の道は、短い距離でたくさん線を越えていますが、青い矢印の部分の道は、ほとんど線をまたぎません。赤い矢印の道は急ですが、青い矢印の道はゆるやかで、ほとんどアップダウンがない、ということが読み取れます。
線と線の間隔は、地図の縮尺によって異なります。日本の場合、大抵「2万5千分の1」か「5万分の1」に統一されていて、5万分の1での等高線1本は20mです。
5万分の1地図の場合、地図上の1cmは500mですので、1cmで10本の線をまたぐ道は5mごとに2m登るというなかなかハイテンションな急坂になります。まあ距離1mで標高も1m上る「これ階段じゃねーかよ」みたいな山もたまにありますけどねhahaha
●尾根と谷を見分けよう
これが出来るだけでも、道迷いの確率がぐっと下げられるはず。
自分の歩くコースを予習しておけば、だけど。
まず、地図上でピーク(山頂)の位置を確認します。(今回の例では、高尾山の隣にある「城山」を想定)
で、
ピークから離れていく線の塊が尾根
ピークに向かって近づいてきてる線が谷 と覚えましょう。
たったこれだけです!!
「稜線」は山のピークとピークを繋ぐ尾根伝いの道のこと。登山道は、だいたい尾根~稜線のことが多いです。谷の道もありますが、谷は山のへこんでるとこなので、あまり景色は良くないです。
今自分がいるのが「尾根」なのか「谷」なのか。
道に迷う人は大抵、焦って降りようとして谷に迷い込むものなので、その場合はどのあたりの「尾根」から降りたかが判れば、地名がついてない場合でも現在位置がなんとなく目測ついたりします。
●登り下りがどのくらい続くのか
地図見ても、時間は書いてあるけどどのくらいの距離、登ったり下ったりするのかがよくわかんない…という人は多いはず。その見分け方です。
まず山の山頂、つまり高さのピークを見つけること。山頂は一番高い場所なので、そこに向かっていく道はすべて基本的に「登り」となります。ただし途中で山の小さな山を経由してたりすると、 小さな山への登り→いったん下る→また登り→目的の山へ となったりするので、まずはコース上のピーク地点を全部洗い出すこと。
今回は、高尾山から城山へ向かうコースを想定します。この2つは当然ピーク部分。で、その間の道には2箇所の小さなピークがあります。赤矢印4つがピーク。青矢印は、山と山の間の最低標高部分。
コースは、高尾山から青矢印の標高が最低な場所までひたすら下り、そこから次の名もなき山への登りに転じます。ピークを過ぎたあと、次のピークまでの間は等高線の幅が広く、かなり平らで曖昧な登り(一部下りもあり)。
等高線は、10mとか20mごとに引かれる線なので、標高差がそれ以下の場合は線と線の間に収まってしまうので、地図上からは地形が見えません。
展望台のピークを過ぎると、あとはほぼ登りのみで城山まで到着。
地形の読み方にはもう一つ、地図上にかかれている地名からの推測もあります。
「ナントカ平(たいら)」
「ナントカの馬場」 =平らで原っぱのようになってる場所
「ナントカの頭(かしら)」
「ナントカ台」
「ナントカ展望台」 =ちょっと出っ張っていて見晴らしのよい場所
「ナントカ越」
「ナントカ峠」 = 尾根と谷が交わる稜線、登山道の登りと下りの境目
このへんを覚えておくと、そこまで詳細に地図を読めなくても、自分の歩くルートがどんな地形なのか全貌が掴みやすくなるですよ。
スマホアプリでいいんじゃん? とは言いましたが、読図は出来るにこしたことはない。今はネット情報なんかもあるのので初めて行く山でも事前に情報は手に入りますが、どうせ地図持っていくんなら、このくらいのところは押さえて行きたいっすね。
もう秋だけど(´・ω・`)
というわけで今日は、「山登りをする時には地図とコンパスを持っていきましょう」→使い方知らないと無意味だよねっていう話。
全く山とか知らない後輩君たちを連れて山に登っててフト気が付いたことがあるんですよ。
一般人 地図の読み方知らない
確かに自分も高校の頃、最初は地図なんて読めなかったわ。
天気図と地図の「読図」スキルは、高校登山部で顧問から教わったんでしたわ。地図とコンパスだけ持ってても意味ないww
というわけで、地図読みが出来ない/まだ自信がない人は、とりあえず「スマホにGPSアプリ入れとけ、迷った時にGPSで現在位置伝えられるようにしろ」「数日山行するなら予備充電持ってけ」と言いたい。
馴れてる人でも、地図上で現在位置を把握すんのって簡単じゃないと思う。馴れてない人だと、むしろ現在位置を勘違いして誤った方向に歩く原因になりかねないので、いざという時のためにGPSでもあったほうが(位置情報がズレることもあるけど)マシじゃないのかな。
******
ただ、GPSもやっぱり地図の一種なので、読めないより読めたほうがいいのは事実。
というわけで、超初心者向けに、読図スキルのR1知識 を書いときます。
これ知ってると知ってないのとでは全然違うのですよー。
●地図にたくさん引かれてる線は「等高線」、その密度で道のキツさが判る
気圧だと圧力なので「等圧線」
地図は高低差なので「等高線」。
同じ高さの地点を線で結んだものですねー。なので、線を越える=標高が変わる ということです。
例として、初心者でもよく行く高尾山付近の地図を広げてみましょう…
赤い矢印の部分の道は、短い距離でたくさん線を越えていますが、青い矢印の部分の道は、ほとんど線をまたぎません。赤い矢印の道は急ですが、青い矢印の道はゆるやかで、ほとんどアップダウンがない、ということが読み取れます。
線と線の間隔は、地図の縮尺によって異なります。日本の場合、大抵「2万5千分の1」か「5万分の1」に統一されていて、5万分の1での等高線1本は20mです。
5万分の1地図の場合、地図上の1cmは500mですので、1cmで10本の線をまたぐ道は5mごとに2m登るというなかなかハイテンションな急坂になります。まあ距離1mで標高も1m上る「これ階段じゃねーかよ」みたいな山もたまにありますけどねhahaha
●尾根と谷を見分けよう
これが出来るだけでも、道迷いの確率がぐっと下げられるはず。
自分の歩くコースを予習しておけば、だけど。
まず、地図上でピーク(山頂)の位置を確認します。(今回の例では、高尾山の隣にある「城山」を想定)
で、
ピークから離れていく線の塊が尾根
ピークに向かって近づいてきてる線が谷 と覚えましょう。
たったこれだけです!!
「稜線」は山のピークとピークを繋ぐ尾根伝いの道のこと。登山道は、だいたい尾根~稜線のことが多いです。谷の道もありますが、谷は山のへこんでるとこなので、あまり景色は良くないです。
今自分がいるのが「尾根」なのか「谷」なのか。
道に迷う人は大抵、焦って降りようとして谷に迷い込むものなので、その場合はどのあたりの「尾根」から降りたかが判れば、地名がついてない場合でも現在位置がなんとなく目測ついたりします。
●登り下りがどのくらい続くのか
地図見ても、時間は書いてあるけどどのくらいの距離、登ったり下ったりするのかがよくわかんない…という人は多いはず。その見分け方です。
まず山の山頂、つまり高さのピークを見つけること。山頂は一番高い場所なので、そこに向かっていく道はすべて基本的に「登り」となります。ただし途中で山の小さな山を経由してたりすると、 小さな山への登り→いったん下る→また登り→目的の山へ となったりするので、まずはコース上のピーク地点を全部洗い出すこと。
今回は、高尾山から城山へ向かうコースを想定します。この2つは当然ピーク部分。で、その間の道には2箇所の小さなピークがあります。赤矢印4つがピーク。青矢印は、山と山の間の最低標高部分。
コースは、高尾山から青矢印の標高が最低な場所までひたすら下り、そこから次の名もなき山への登りに転じます。ピークを過ぎたあと、次のピークまでの間は等高線の幅が広く、かなり平らで曖昧な登り(一部下りもあり)。
等高線は、10mとか20mごとに引かれる線なので、標高差がそれ以下の場合は線と線の間に収まってしまうので、地図上からは地形が見えません。
展望台のピークを過ぎると、あとはほぼ登りのみで城山まで到着。
地形の読み方にはもう一つ、地図上にかかれている地名からの推測もあります。
「ナントカ平(たいら)」
「ナントカの馬場」 =平らで原っぱのようになってる場所
「ナントカの頭(かしら)」
「ナントカ台」
「ナントカ展望台」 =ちょっと出っ張っていて見晴らしのよい場所
「ナントカ越」
「ナントカ峠」 = 尾根と谷が交わる稜線、登山道の登りと下りの境目
このへんを覚えておくと、そこまで詳細に地図を読めなくても、自分の歩くルートがどんな地形なのか全貌が掴みやすくなるですよ。
スマホアプリでいいんじゃん? とは言いましたが、読図は出来るにこしたことはない。今はネット情報なんかもあるのので初めて行く山でも事前に情報は手に入りますが、どうせ地図持っていくんなら、このくらいのところは押さえて行きたいっすね。