アイスランド南方の「スルトの島」ことスルツェイは、年々小さくなっているらしい

この島についての概要は、以下のページにあるとおり。

第2回 科学者しか入れない、まるごと実験場の島 アイスランド・スルツェイ
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/20150202/434024/

アイスランドのすぐ南に、つい50年ほど前に出現した火山島で、北欧神話の炎の巨人スルト(Surtr)が名前の由来となっている。1963~67年の海底火山の噴火は、高温のマグマと水蒸気による当時としては未知の形態であったため「スルツェイ式噴火」という名前が作られた。最終的に噴火が終了したのは1967年7月。出来た島の大きさは、最高の高さが170m、海上部分は2.7平方キロという広大なものだった。

ところが、現在は1.4平方キロしかない…。


UNESCOの情報ページ(※スルツェイは世界遺産登録されてます)
http://whc.unesco.org/en/list/1267/

日本語descriptionだと何故か削られてしまっているが、元の英語だと「The 141 ha island」という言葉が入っている。

1ヘクタール = 0.01 平方キロ なので、

141 ヘクタール = およそ 1.4 平方キロ。

画像


調べてみると、どうも島がかなり波風の侵食を受けているらしい。で、世界遺産に登録された2008年の時点で、高さ155m、大きさも1.4平方キロまで縮んでしまっていたようなのだ。わずか50年で半減している…。ということは、この先、"炎の巨人"は波に砕けて消え去る日がくるかもしれない、ということだ。火山活動が今のまま小康状態ならば。


火山大国であるアイスランド、もしかすると、人の記憶に残らないような遥かな昔から、こうして何度も、島が現われては消え、消えてはまた浮上するのを繰り返していたのかもしれない。そう考えると、「炎と氷の島」の神話の情景は、地球の活動そのものが生み出したものと言えるかもしれない。

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