もはや中世攻城マニアしか見ないだろう映画「アイアン・クラッド ブラッド・ウォー」
城攻め大好きっ子のための映画です。
それ以外の人は楽しめるポイントがあるかどうか分からない…。
ストーリーとかわりとどうでもいいです…かなりどうでもいいです。ひたすら、ひ た す ら 城を攻めます。(というか攻められます、自分ちの城が。)
というわけで、2011年公開の映画「アイアン・クラッド」の続編(?)、2014年公開の「アイアン・クラッド ブラッド・ウォー」を遅ればせながら見てみました。えー、登場人物は一部かぶってるらしいのですがぶっちゃけあんまり関係ないっつーか、同じ時代をテーマにした作品だなってくらいでOKかと。
シリーズものの共通点は 中世の城攻め
そして今回の「ブラッド・ウォー」のほうは、そこに全振りしてきててキャラもストーリーも適当という、なかなかに潔い作りとなっておりました。私は城攻め大好きっ子で三onでもAoMの対戦でもひたすら攻城兵器繰り出してたクチなので結構楽しいんですけど、世の中そんなに城攻めが好きな人がいるとも思えず、「俺以外にこれを気に入る人がいるのだろうか」と心配になってくるレベル。案の定レビュー点とかは低い。デスヨネ。
とまぁ長々と描きましたが、前作同様、中世のリアルな城攻めを体験したい人にはGoodな作りでございます。
イングランドのどっかの地方の城にケルト人(と紹介されてるけど、装備とかからしておそらくピクト人)が攻めてきます。攻めてくる理由は謎です。イングランドが嫌いらしい。説明はないけどそこは察してあげてください
敵がピクト人なのでタータンチェックの服も着るし顔にペインティングもします。敵味方が混戦になっても判りやすい。
女戦士もいます。ケルトの伝説の女王ブーディッカを思わせる女傑様、最期がイマイチだけど…。敵側に女戦士がいるからか、味方側にも女戦士が登場。愛人を切り裂いて殺したという処刑囚。それと処刑人がなぜかパーティーに加わる。味方側のパーティがだいぶ戦力的にアレな感じですが、敵側もアレな感じなのでむしろリアル。
前作が歴史のターニングポイントで、十字軍帰りの戦士が仕切ってたのに比べるとかなりスケールダウンしますが、そのぶん脚色の少ない映画にはなっているかと。「この時代の城がやたら頑丈なのはこういう小競り合いのためなのだ」という歴史のお勉強にもなります。わざわざ映画でやんのかって話ですが。
夜間の歩哨とか、投石用の石が足りないとか、食料の備蓄の確認、井戸は城の地下から汲み上げてるから毒は入れられないはずだと確認するところとか、とってもリアル。あと死に瀕した城主様からの「城とは何か」という有り難いお言葉とか…
タイトル回収いただきました(`・ω・´)
ただキャストがびみょーにびみょーだった。演技も棒の人居たし…。ていうかほんと城攻めに全振りで、他はどうでもいいって感じの作りだったんですよ(笑) 主要キャラの名前、ヒューバートとガイしかわからんかった。あとの人、ほとんど名前呼ばれてもなかったよね?
主人公のおねえちゃんがケバすぎたのと、中世基準だと行き遅れにしか見えないのと、あと眉毛細すぎたのがなぁ…。まぁ、日本の映画でも微妙なやつだと20代後半の人が女子高生役やっててうーんって感じになったりしますけど…。
で結局さいご、あれ城は守られたんですかね? 終わったの?
従兄弟のにーちゃんは城に留まったんだろうか。城攻め全振りすぎて、何で戦ってたのかも良く分からないまま終わった、そんな映画でこざいました。
たぶんね。歴史うんちくとか、当時の装備とか城の構造とかに興味ある人は楽しい。そういう人向けの作品。
★歴史マニア的ワンポイント★
途中で城主様が言う「祖父はノルマン人だった。だが息子よお前はイングランド人だ」というセリフと、ガイがヒューバートの姉ちゃんに言う「フランス男なんかと結婚するなよ」。
ノルマン・コンクェストが1066年で、映画の舞台となるのは1221年。ノルマン人王朝は終了してプランタジネット家が支配している頃なのだが、プランタジネット一族はもともとフランスから来ている。つまり、よそ者の移住者であったノルマン人がこの頃にはイングランドに定着しており、後から来たフランス人王朝のもとで支配されている、という構図をさらりと流している。
時代背景がわかってれば「うまいセリフだな」とか思うんだが、あまりにも自然なセリフすぎて、ぶっちゃけこの時代の基礎知識がないと聞き流してしまうと思われる。
*****
初代「アイアン・クラッド」の感想はこちら
https://55096962.seesaa.net/article/201206article_28.html
こっちは有名な歴史イベントに絡めた映画で、戦う理由もオチも作られているので、まだ一般向けな感じっす。
それ以外の人は楽しめるポイントがあるかどうか分からない…。
ストーリーとかわりとどうでもいいです…かなりどうでもいいです。ひたすら、ひ た す ら 城を攻めます。(というか攻められます、自分ちの城が。)
というわけで、2011年公開の映画「アイアン・クラッド」の続編(?)、2014年公開の「アイアン・クラッド ブラッド・ウォー」を遅ればせながら見てみました。えー、登場人物は一部かぶってるらしいのですがぶっちゃけあんまり関係ないっつーか、同じ時代をテーマにした作品だなってくらいでOKかと。
シリーズものの共通点は 中世の城攻め
そして今回の「ブラッド・ウォー」のほうは、そこに全振りしてきててキャラもストーリーも適当という、なかなかに潔い作りとなっておりました。私は城攻め大好きっ子で三onでもAoMの対戦でもひたすら攻城兵器繰り出してたクチなので結構楽しいんですけど、世の中そんなに城攻めが好きな人がいるとも思えず、「俺以外にこれを気に入る人がいるのだろうか」と心配になってくるレベル。案の定レビュー点とかは低い。デスヨネ。
とまぁ長々と描きましたが、前作同様、中世のリアルな城攻めを体験したい人にはGoodな作りでございます。
イングランドのどっかの地方の城にケルト人(と紹介されてるけど、装備とかからしておそらくピクト人)が攻めてきます。攻めてくる理由は謎です。イングランドが嫌いらしい。説明はないけどそこは察してあげてください
敵がピクト人なのでタータンチェックの服も着るし顔にペインティングもします。敵味方が混戦になっても判りやすい。
女戦士もいます。ケルトの伝説の女王ブーディッカを思わせる女傑様、最期がイマイチだけど…。敵側に女戦士がいるからか、味方側にも女戦士が登場。愛人を切り裂いて殺したという処刑囚。それと処刑人がなぜかパーティーに加わる。味方側のパーティがだいぶ戦力的にアレな感じですが、敵側もアレな感じなのでむしろリアル。
前作が歴史のターニングポイントで、十字軍帰りの戦士が仕切ってたのに比べるとかなりスケールダウンしますが、そのぶん脚色の少ない映画にはなっているかと。「この時代の城がやたら頑丈なのはこういう小競り合いのためなのだ」という歴史のお勉強にもなります。わざわざ映画でやんのかって話ですが。
夜間の歩哨とか、投石用の石が足りないとか、食料の備蓄の確認、井戸は城の地下から汲み上げてるから毒は入れられないはずだと確認するところとか、とってもリアル。あと死に瀕した城主様からの「城とは何か」という有り難いお言葉とか…
タイトル回収いただきました(`・ω・´)
ただキャストがびみょーにびみょーだった。演技も棒の人居たし…。ていうかほんと城攻めに全振りで、他はどうでもいいって感じの作りだったんですよ(笑) 主要キャラの名前、ヒューバートとガイしかわからんかった。あとの人、ほとんど名前呼ばれてもなかったよね?
主人公のおねえちゃんがケバすぎたのと、中世基準だと行き遅れにしか見えないのと、あと眉毛細すぎたのがなぁ…。まぁ、日本の映画でも微妙なやつだと20代後半の人が女子高生役やっててうーんって感じになったりしますけど…。
で結局さいご、あれ城は守られたんですかね? 終わったの?
従兄弟のにーちゃんは城に留まったんだろうか。城攻め全振りすぎて、何で戦ってたのかも良く分からないまま終わった、そんな映画でこざいました。
たぶんね。歴史うんちくとか、当時の装備とか城の構造とかに興味ある人は楽しい。そういう人向けの作品。
★歴史マニア的ワンポイント★
途中で城主様が言う「祖父はノルマン人だった。だが息子よお前はイングランド人だ」というセリフと、ガイがヒューバートの姉ちゃんに言う「フランス男なんかと結婚するなよ」。
ノルマン・コンクェストが1066年で、映画の舞台となるのは1221年。ノルマン人王朝は終了してプランタジネット家が支配している頃なのだが、プランタジネット一族はもともとフランスから来ている。つまり、よそ者の移住者であったノルマン人がこの頃にはイングランドに定着しており、後から来たフランス人王朝のもとで支配されている、という構図をさらりと流している。
時代背景がわかってれば「うまいセリフだな」とか思うんだが、あまりにも自然なセリフすぎて、ぶっちゃけこの時代の基礎知識がないと聞き流してしまうと思われる。
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初代「アイアン・クラッド」の感想はこちら
https://55096962.seesaa.net/article/201206article_28.html
こっちは有名な歴史イベントに絡めた映画で、戦う理由もオチも作られているので、まだ一般向けな感じっす。