わりと良くある勘違い「登山は自然とふれあうスポーツ! 山にいけば大自然と出会える」
えーわりとありがちというか多分大多数が勘違いされているだろうが、登山は自然と触れ合うとか自然に出会うとかいうスポーツじゃないです。
一般向けに整備された登山道にあるものは
一般向けの超ヌルいやつだけです
たとえるなら動物園に行ってアフリカの大自然を知った気になるようなもの…。
本物の"大自然"は人間殺しにかかってくるやつです、触れ合うとかそんな悠長なこと言ってたら死ぬ。(一般向けの登山道ですら死者は出るのに…)
ていうか登山道ってまずね、ちゃんと道になってるでしょ。どこからどこまで何時間かかるか判るでしょ。歩いてれば予定どおり目的地に着くでしょ。そんなん本物の自然じゃなくて山の中では超都会っス。
ちょっとマイナールートにつっこめば、まず道がないか崩れてるか草に埋もれて見えないし、くもの巣にひっかかりまくるし、おまけに目的地までどのくらいかかるか良くわかんない。"自然"を見たいのなら、「ざっくり三日くらい歩くつもりで簡易テントと食料担いできた、水は現地で確保する、なんかとりあえずあの尾根目指そう」みたいなやつやらないといけない。ただしそれでも山の中には林業の人のつけたテープの目印や踏み跡があったりするので、本当に"自然"と呼べるほどの自然に出会える場所はよほどの山奥に行かないとだめで、日本の中でも少ないと思う。
そもそも町から数時間しか歩いてない場所で大自然とかはないっすよ…。
町に比べれば自然に近い、っていうだけ。
野生動物は決して人間に懐かず、触ることも出来ないように、本来の自然はとことん厳しく容赦がない。
登山道沿いの道は人間にフレンドリーなように作りかえられた、観光用の自然しかない。それでもたまに人が死ぬのは、飼い犬に噛まれて命を落とすことがあるように、人間向けの自然だと思って適当に接してたら本来の姿に戻って逆襲されたってことなんだと思う。
というわけで何が言いたいかというと、一般向け登山道だけ見て「自然とはこういうものだ」と思い込むのは危険。
それ初期の段階のフリーザ様みたいなもん、あと三回は変形を残してるからナメちゃだめだから。。
★滅多に人の行かないマイナールートはこんなん。僅かな踏み跡がついているので、それを辿りつつ地形を読むしかない。しかしこれでも地図に載っている道だし迷いさえしなければ目的地まで予定時間で到着できる。しかも歩きやすい。
道迷いの危険性はあるが、これでも自然界の中では人間に優しい世界。
*******
さて、こんな話をしたのが何でかとうと、さいきん山で「美しい自然を守れ、原発反対」というような、すごいキャッチコピーをザックにつけて歩いている人を見てしまったからである。
…えーと
…だいじょうぶ… っすか…(汗
原発をなくしたら、美しい景観は逆に失われる。なぜかと言うと、代替手段として化石燃料をガンガン燃やしたり、山を削って太陽光パネルを置いたり、山の上に風力発電所を置いたりしなければならないからだ。ていうか住宅街に近い段々畑の上の山に太陽光パネルが進出してきて景観台無しになってたり、熱海の海沿いとか風力発電の風車が立ち並んで風景が悪くなってる場所があるのとか、知らないの…?
原発事故で汚染された場所に人が住めなくなるから「環境を守れ」と言ってるのかもしれないが、ぶっちゃけ、その「環境」は人にとって都合のいい環境に過ぎない。ヒトがいなくなってもほかの動植物は繁栄するし、むしろ楽園になってたりする。
ヒトは、周囲の環境を都合よく作り変え、自分に優しいもの、見た目の美しいものだけを自然だと思い込もうとする。しかしそれは誤りだ。
自然を守れ、のようなキャッチコピーが無意味だとまでは言わないが、偽善と判ってやるのと本気で正義だと思い込むのは全然違う。判ってて掲げるのなら何も言わない。ただの無知にはツッコみたい。それだけ。
(ここの太陽光パネルは不粋なので好きじゃない)
一般向けに整備された登山道にあるものは
一般向けの超ヌルいやつだけです
たとえるなら動物園に行ってアフリカの大自然を知った気になるようなもの…。
本物の"大自然"は人間殺しにかかってくるやつです、触れ合うとかそんな悠長なこと言ってたら死ぬ。(一般向けの登山道ですら死者は出るのに…)
ていうか登山道ってまずね、ちゃんと道になってるでしょ。どこからどこまで何時間かかるか判るでしょ。歩いてれば予定どおり目的地に着くでしょ。そんなん本物の自然じゃなくて山の中では超都会っス。
ちょっとマイナールートにつっこめば、まず道がないか崩れてるか草に埋もれて見えないし、くもの巣にひっかかりまくるし、おまけに目的地までどのくらいかかるか良くわかんない。"自然"を見たいのなら、「ざっくり三日くらい歩くつもりで簡易テントと食料担いできた、水は現地で確保する、なんかとりあえずあの尾根目指そう」みたいなやつやらないといけない。ただしそれでも山の中には林業の人のつけたテープの目印や踏み跡があったりするので、本当に"自然"と呼べるほどの自然に出会える場所はよほどの山奥に行かないとだめで、日本の中でも少ないと思う。
そもそも町から数時間しか歩いてない場所で大自然とかはないっすよ…。
町に比べれば自然に近い、っていうだけ。
野生動物は決して人間に懐かず、触ることも出来ないように、本来の自然はとことん厳しく容赦がない。
登山道沿いの道は人間にフレンドリーなように作りかえられた、観光用の自然しかない。それでもたまに人が死ぬのは、飼い犬に噛まれて命を落とすことがあるように、人間向けの自然だと思って適当に接してたら本来の姿に戻って逆襲されたってことなんだと思う。
というわけで何が言いたいかというと、一般向け登山道だけ見て「自然とはこういうものだ」と思い込むのは危険。
それ初期の段階のフリーザ様みたいなもん、あと三回は変形を残してるからナメちゃだめだから。。
★滅多に人の行かないマイナールートはこんなん。僅かな踏み跡がついているので、それを辿りつつ地形を読むしかない。しかしこれでも地図に載っている道だし迷いさえしなければ目的地まで予定時間で到着できる。しかも歩きやすい。
道迷いの危険性はあるが、これでも自然界の中では人間に優しい世界。
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さて、こんな話をしたのが何でかとうと、さいきん山で「美しい自然を守れ、原発反対」というような、すごいキャッチコピーをザックにつけて歩いている人を見てしまったからである。
…えーと
…だいじょうぶ… っすか…(汗
原発をなくしたら、美しい景観は逆に失われる。なぜかと言うと、代替手段として化石燃料をガンガン燃やしたり、山を削って太陽光パネルを置いたり、山の上に風力発電所を置いたりしなければならないからだ。ていうか住宅街に近い段々畑の上の山に太陽光パネルが進出してきて景観台無しになってたり、熱海の海沿いとか風力発電の風車が立ち並んで風景が悪くなってる場所があるのとか、知らないの…?
原発事故で汚染された場所に人が住めなくなるから「環境を守れ」と言ってるのかもしれないが、ぶっちゃけ、その「環境」は人にとって都合のいい環境に過ぎない。ヒトがいなくなってもほかの動植物は繁栄するし、むしろ楽園になってたりする。
ヒトは、周囲の環境を都合よく作り変え、自分に優しいもの、見た目の美しいものだけを自然だと思い込もうとする。しかしそれは誤りだ。
自然を守れ、のようなキャッチコピーが無意味だとまでは言わないが、偽善と判ってやるのと本気で正義だと思い込むのは全然違う。判ってて掲げるのなら何も言わない。ただの無知にはツッコみたい。それだけ。
(ここの太陽光パネルは不粋なので好きじゃない)