【聖地巡礼】ヒルデスハイム・エジプト博物館に行ってきた

日本で展覧会やった時のタイトルは「ドイツ・ヒルデスハイム博物館所蔵 古代エジプト展 蘇る5000年の神秘」であった。が、博物館の本当の名前は

Roemer- und Pelizaeus-Museum
レーマー&ペリツァエウス博物館

である。

地図とかはココ(トリップアドバイザー)
https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g187352-d2222056-Reviews-Roemer_und_Pelizaeus_Museum_Hildesheim-Hildesheim_Lower_Saxony.html


そして、この博物館はエジプトコレクションが有名だが、ひっそりと別館(かつて教会だった建物部分)にアジアン・セクションと南米セクションがあり、そちらも見ごたえがある。ちなみに「地●の歩き方」のような一般人むけ観光本ではなぜかイイ感じに無視されているが、ヒルデスハイムに来たらここは是非立ち寄るべき場所なので絶対に忘れないでほしい。一番人気の、世界遺産・マリエンダム(聖マリア大聖堂)からトンネル通路を越えてすぐの徒歩5分の場所にあるので分かりやすい。

鑑賞時間はエジプトだけなら2時間、別館も入れるなら+1.5時間くらい見ておけば十分だと思う。
入口横にあるカフェの自家製レモネードはめっちゃ美味しいのでぜひお試しあれ。


■ヒルデスハイム駅前

ベルリン中央駅からICEで2時間ちょい(直行便の場合)で到着。日本でいうと小さな地方都市の中央駅って感じ。
なお駅名についている「hauptbahnhof」はドイツ語で「中央駅」という意味である。略すと「Hbf」となる。
駅名に「Hildesheim Hbf」って書かれていたら、ヒルデスハイムにある「中央駅」のこと、「Berlin Hbf」って書かれてたらベルリンにある「中央駅」のこと。要するに「hauptbahnhof」駅が各地方ごとに存在する。

画像


■博物館前

でーんと立っているマヤの石碑が目印。

画像


■エジプトコレクション

道路に面した新館のほうがエジプトコレクションのあるとこ。見る順番は特に決められていないが、年代的に下の方が古いものが多いので、下から順番に見ていったほうがいいと思う。中はわりとスペースがありゆったり見て周れる。心配になるくらい閲覧者がいない。そして警備員さんもいない。ただし監視カメラか何かで見てはいるらしく、撮影時にフラッシュを炊いてしまったり、ガラスケースに近づきすぎたりすると頭上からマイクで注意される。

画像


日本で展覧会やったとき図録の表紙になってたあのカルトナージュのマスク!
お久し振りですー!

画像


この博物館は個人所蔵のコレクションが元になっているものの、実際に現地で発掘してそこからエジプト政府に許可もらって持ち帰ってきたもののコーナーがメインなので出土場所や出土状況のデータがついてる遺物が多く、さらに出土場所ごとにコレクションをまとめて展示してあるのも特徴。

説明はドイツ語しか無くて単語くらいしか理解出来ないのだがけっこう面白い。

画像


貴重な木棺の断面も見られる!

画像


トト神殿から持ってきたという描きかけの壁画が一番気に入った。未完だからこそ描き方の経緯が良く分かる。ちゃんとマス目作って下書きしてから掘り込んでいってるんだなあ。方眼紙があれば古代エジプト人の描いたプロポーションが完全再現できるってことですね。

画像


画像




ヒルデスハイムは小さな町なので、町の中心部にある教会など、見どころをぐるっと周るだけだと1時間半もあれば終わってしまう。それとこの博物館とを見てもベルリンから日帰り可能だと思う。もしドイツ北部に行く予定のある人は、是非ここに行ってください…街の雰囲気もいいし、お勧めですよ…!

この記事へのトラックバック