アサシンクリード・オリジンズ DLC第二弾「ファラオの呪い」プレイしてみた

追加コンテンツ「ファラオの呪い」で、テーベ(現代名 ルクソール)と、その対岸が実装された。

この地域には主な遺跡だけでも、ルクソール神殿、カルナック神殿、対岸にハトシェプスト葬祭殿、王家の谷、などがある。時代が紀元前1世紀という設定なので、「メムノンの巨像」は単品で建っておらず背後の葬祭殿がまだ存在しており、この時代には既に崩れていたはずのメンチュホテプ葬祭殿が復元されていたりする。

そのメンチュホテプ葬祭殿の復元が、「わざわざこっちの説を採用するか…w」というやつで。
こうなってます。

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※隣がハトシェプスト葬祭殿。

現代ではほぼガレキの山しかなくて復元図には諸説あったりするんだが、上にピラミッドを載せてしまうと土台部分が重量に耐えられないのではと言う説があり、現在ではフラットだった説のほうが有力。ただし、ガレキの山で元の石材すらほとんど残っていないので、本当はどんな形だったのかは想像である。ゲーム的に面白い方向にしたんだろうと思う。

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本編同様、テーベ周辺でもゲーム的に見栄えのする説での再現が多く、王家の谷などはほぼ現代のままの風景に、巨大なファラオの像など、だいぶファンタジーな要素を加えてきていた。そして今回の追加シナリオもかなりブッとんだファンタジー風味で、なんと古代のファラオたちが蘇ってきて墓荒らしたちを成敗して回る…だけなら良かったのだが巻き添えで無実の村人たちまで虐殺してくれる。それを止めなきゃならないというシナリオ。

ただひたすらに 迷 惑 ☆

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↑ネフェルティティ。ほぼイザナミ。「シャァー!」とか言いながらアクロバティックに短剣で攻撃してくる。

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↑アクエンアテン。動きが妙にもったいぶってて、素早くはないけどにゅるにゅる感が気持ち悪い。麻呂と呼びたい

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↑ツタンカーメン。あなたそんなキャラでしたっけ?? すっごい武闘派。必殺技がいちいち優雅。アメン信仰を復活させた救世主扱いだったのに、倒したあとでくれる武器の名前のせいでアテン神に帰依したままだったことがわかる

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↑王の中の王。トゲトゲの武器とハグ攻撃が凶悪。一番この人のビジュアルが好き。唯一ストーリー中のキーアイテム(秘宝)にあんまり関係なかった人。ていうか、あなたはなんで甦って虐殺を繰り返してたんですか・・・最後までわからんかったぞ・・・

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愛が芽生える瞬間(嘘)
背中の骨が折れてます(ダメージ: 大)

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ラメセス2世が死後もカデシュの戦いを続けてて、死屍累々のカデシュの戦場の真ん中にいるままだった設定が切なくてぼくは泣いた。安らかに眠ってください。


ファラオとド派手に戦える設定は画面的には面白かったし、新たに追加された冥界のフィールドのビジュアルもすごく良かったのだけれど、史実と全く絡まないファンタジー設定のシナリオだったのがやや不満。というかラスボスの人が何のためにファラオたちを蘇らせたのかとか、どうしたかったのかとかが全然理解出来なかった。全シナリオ終了後のエンディングもなかったし何か消化不良。

そしてファラオの呪いにより岩壁にハマるバグを何度も食らいました…

今回、王家の谷の墓とか狭いところ潜ることが多かったのでわりと致命的。何度もスタート画面に戻ったぞ。馬が空中走ったり、ファラオと戦ってたら地面にめり込んだりもしたし。呪われすぎだ! 楽しかったけど、これは「オリジンズ」でやることじゃないなーと思った。倒すなら、アヌビスの使徒とかじゃなくローマ兵倒したいです。←

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【おまけ】

カルナック神殿のヒエログリフテクスチャ間違い
縦書きの文字を横向きにはりつけちゃってます!

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このゲームほんと、建物のつくりは凄いよく再現してるのに、内装(ヒエログリフとか)の部分の手抜きが微妙である…。

それと作中に出てくる「hidden one」という単語、主人公たちアサシンを意味する「隠れしもの」と、アメン神のエピセット(形容詞)である「隠れたるもの」の両方に使われてて、しかも作中の訳が「隠れしもの」に統一されてしまっていたのですっごい判りづらくなっていた。まるでアメン神がアサシンの神みたいになってた。違うから。アメン神は待機の神(ということになっている)なので「目に見えない」、不可視の神という意味だから…。
訳しわけるとか何とかならなかったのかなあ。


あともいっこ気になったのが、ルクソールでやるサイドクエの「夢の主人」に「トウモロコシの…」っていうセリフがあつたこと。紀元前のエジプトにトウモロコシはまだない。英語音声だと「corn」って言ってたから、「穀物」と訳すのが正解だと思う。

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