相変わらず続報が出ません!ツタンカーメンの墓に隠し部屋はあるのか論争の最終結論

ここまでのおさらいなどは、以下の記事にて。


ざっくり言うと、「ツタンカーメンの墓の奥に隠し部屋が見つかった! そこにネフェルティティが隠されてる!」と何故かめちゃくちゃ盛り上がった挙句、実は空間なんて見つかってなかったです…という、踊りたい人たちが多いに踊ったあとにハシゴ外されたまま放置されてる案件です。

ツタンカーメン狂想曲に踊った人々と眺めてた人々 「隠し部屋」報道の裏にあったものとは
https://55096962.seesaa.net/article/201605article_11.html

ようやく来たよー。ツタンカーメンの墓、三回目のスキャンプロジェクト「次で最終結論」
https://55096962.seesaa.net/article/201702article_14.html

エジプトの調査発見の報道は、このテの空想・期待だけで盛り上げるケースがよくあります。

観光産業はエジプトの主要な外貨獲得手段の一つなので、学術的に不誠実な内容だろうが科学的に問題があろうが、とにかく注目されて観光客に来て欲しい。メディアに売り込みたい。という目的を前面に押し出してくるのです。面白いことに本職の人もそれに乗っかる人が多いので歯止めが効かない時はほんとに効かないですね(笑

…というわけで、空騒ぎの果てに「もう一回、きちんと壁の向こうを調べなおして、本当に何もないのかどうか調べて最終結論を出します」と宣言したのが、2017年2月。

そこから遅れに遅れて2018年2月に「最終」と言われたスキャンをトリノ工科大のチームが行いました。

  しかし 結果が 発表されませんでした。

Exclusive Photos: Search Resumes for Hidden Chambers In King Tut's Tomb
https://news.nationalgeographic.com/2018/02/king-tut-tomb-hidden-chamber-scan-egypt/

画像


「結果が出るには数週間かかる」という触れ込みでしたが、数週間どころか一ヶ月経っても不明のままですね…これ二回目にナショジオチームがスキャンして「壁の向こうに何もないよ」って結論出したときと同じパターンですよね…?w
いやまさか、ここから「実はすごいもの見つけてましたっ!」という結論が出てくるとは、さすがに思わないですよ。

エジプトでの発掘や調査は、エジプト政府がオッケーいわないと結果を公表できないシステムになってて、前回、空間を見つけたと主張したチームはその主張を発表をさせてもらえたのに、二回目にスキャンしたチームは公式なデータすら出させてもらえなかったんですよね。

この三回目のデータもヘタしたらお蔵入りになりそうで。
最終結論が出るまで記事は待ってたんですけど、このパターンだと早くても発表はもっと先になりそう(大エジプト博物館の開館のニュースで誤魔化すとか)なので、とりあえず今時点で書いておくことにしました。






何度も言ってますが、エジプトさん関連のこのテの報道は古代ロマンとかじゃなくて、大人の事情とお金の絡む世知辛い話です…。急いで踊ってしまうと神殿の屋根から下りられなくなるので、話半分にしといてナイル河畔でナツメヤシかじりながら眺めてるほうをお勧めします……。

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