ネアンデルタールは何故いなくなったのか、証拠は無いけどもしかしたら

思いついたら何かメモしておくとよい。
というわけで、ネアンデルタールと現生人類の生存の道を分ける可能性のある「化石に残らないけど決定的な差になりうる要素」について。

腸内細菌とか、疫病に対する耐性の差

という可能性は無いだろうかなー、と、前からうっすら思っている。

前回、「海苔を消化できるのは日本人だけ!」という話の元を辿って、やっぱ話が全然違うじゃん、と書いたとき、ソースとなっている論文では「腸内細菌は食べてきた物によって変わる」という話がされていた。そう、食べてきたものによって人間の体内で共生する最近は変わるのだ。これによって栄養素の吸収効率が変わったり、以前は受け付けなかったものも食べて腹を壊さなくなったりする。

現生人類は、ネアンデルタールに比べると雑食で、食べてきたものの種類が多い。アフリカで絶滅に瀕したときにいち早く海産物に手を出していたことも知られている。

ということは…
おそらく、体内で共生していた菌の種類がネアンデルタールより多い。


この差が、たとえば、特定の食物が得られなくなったときに有利に働くのではないかと思われる。そして、共生する菌が多い=ある程度免疫力も高くなることを意味する。これが、新たな疫病が出現した際に有利に働く可能性もある。
そして、疫病が流行ったとき、人間集団が大きいほど、免疫を獲得して流行後も生き残る人が出る可能性が高くなる。

たとえば生存確率が50%の疫病が流行ったとして、10人の集団では5人しか生き残れないが、100人なら50人生き残れる。5人では生活が支えきれないかもしれないが、50人いればなんとかなるし、子孫を残すにも問題ないだろう。

そういう、ちょっとした、目に見えない「生存力」がちょっとずつ作用して、地上の勢力図が変わっていったのではないかなと思うのだ。
ただしこれは証拠が残りにくい。推定は出来ても、証拠がないと議論にならないのは勿論だ。


とはいえ、最近3,800年前のペスト菌が特定されたという話もあった。もしかしたら遠い未来、科学の進歩で何か出てくるかもしれない――
その時、人類史はまた、大きく書き換えられることになるのだろうと思う。

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